2010年私の見たもの読んだもの(まとめ)

Posted at 10/12/30 Comment(4)»

2010年、平成22年。今年はいろいろ得るものが多い年だった。見たもの、読んだものの中から特に印象に残ったものを順を追って見てきたのだけど、あとで見にくいので一年全体としてちょっとまとめておこうと思う。最初は順位をつけようと思ったが実際にはあまり意味がないので、とりあえず列挙という形にしてみたい。

私たちがやったこと
レベッカ ブラウン
マガジンハウス

[小説]書きだしてみると、私は小説を読んだ数はやはりあまり多くないなあと思う。長いものが多かったせいもあるが。これかな、と思う純にとりあえず並べてみたいが、甲乙つけがたいものも多い。だからあまり順番自体に意味はない。

レベッカ・ブラウン『わたしたちがやったこと』
村上春樹『1Q84』BOOK3☆
東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』☆
アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』
ポール・オースター『ガラスの街』
イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』
梨木香歩『西の魔女が死んだ』
村上春樹『東京奇譚集』
平野啓一郎『葬送』
赤染晶子『乙女の密告』☆

別格として、
アルベール・カミュ『異邦人』
夏目漱石『三四郎』
エドガー・アラン・ポー『黒猫・赤き死の仮面』

今年出会った作家として、レベッカ・ブラウンは外せない。ディーネセンも印象深い。他の人は何らかの形で読んでいたり名前を聞いてあったりした人のものを改めて読んで見た、という感じがある。もちろん『1Q84』のように出るのを待ち構えていたというものもあるが。赤染は「芥川賞受賞者」という範疇で。☆は2010年に出たもの。


おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)
鶴田 謙二,梶尾 真治
徳間書店

[マンガ]連載を追いかけているものと、今年単発で出会ったものがあり、同じ範疇で言うのは難しい。

連載ものでは、

一色まこと『ピアノの森』(モーニング)
長友健篩『バーテンダー』(スーパージャンプ)
小山宙哉『宇宙兄弟』(モーニング)
ツジトモ『GIANT KILLING』(モーニング)
おがきちか『LANDREAALL』(コミックゼロサム)
山岸涼子『テレプシコーラ』第二部(ダ・ヴィンチ)
東村アキコ『海月姫』(KISS)

……何か忘れてる気がするな。『テレプシコーラ』がついに終わってしまったのは残念。
今年出会ったものでは、

宮崎駿『風の谷のナウシカ』
鶴田謙二『おもいでエマノン』
ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』
シギサワカヤ『誰にも言えない』☆
市川春子『虫と歌』☆

と言ったところか。


考える人 2010年 08月号 [雑誌]
新潮社

[小説以外の本]このまとめ方も何だけど、とりあえずそんなふうにしかまとめられないかな。中身もいいと思った理由もそれぞれなのでこれも順位はつけられない。

レベッカ・ブラウン『体の贈り物』
『考える人』村上春樹ロングインタビュー☆
森博嗣『小説家という職業』
エマソン『自己信頼』
村上隆『芸術闘争論』☆
上村勝彦『バガヴァッド・ギーターの世界』(読みかけ)
養老孟司・宮崎駿『虫眼とアニ眼』
野口昭子『時計の歌』
岡田暁生『音楽の聴き方』
高城剛『オーガニック革命』


The Essential Pachmann
Pachmann
Arbiter

[音楽]一番大きいのはウラディミール・ド・パハマンという戦前のピアニストに出会ったこと。彼よりショパンを正確にきれいに弾くピアニストは現代ならたくさんいるだろうけど、彼のように弾くことは多分不可能だろうと思う。そういう個性。

ウラディミール・ド・パハマン ショパン曲集
ディヌ・リパッティ ショパン・ピアノソナタ3番
ルービンシュタイン ショパン・ポロネーズ集
マウリツィオ・ポリーニ ショパン・ピアノソナタ2番
アーノンクール指揮『モーツァルト・バイオリン協奏曲集』
『スタジオジブリの歌』


千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]
宮崎駿監督作品
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

[映画・DVD・テレビ]映像作品ということでまとめ。自分にとって最大の事件は宮崎駿作品解禁。それから年末に見た『ノルウェイの森』で久々に映画館に行ったこと。久々に連ドラにはまったこと。とかかな。

宮崎駿『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『ハウルの動く城』(すべてDVD)
トラン・アン・ユン『ノルウェイの森』(映画・東宝系)☆
『ゲゲゲの女房』(NHK)☆
『坂の上の雲』第二部(NHK)☆
近藤喜文『耳をすませば』(DVD)
ゴダール『勝手にしやがれ』(DVD)
押井守『スカイ・クロラ』(DVD)
ジョージ・ルーカス『スター・ウォーズ』三部作(DVD)


こうしてまとめてみて、いったい何の意味があるのかよくわからないのだが、私がこういうものに関心がある人だというプロフィールとしては意味があるかなと思った。まあ、そんなことで。

"2010年私の見たもの読んだもの(まとめ)"へのコメント

CommentData » Posted by OWL at 11/01/01

あけましておめでとうございます。

久しぶりに書き込みます。山岸涼子さんなどに関して
時々書き込んでいるOWLと申します。

レベッカブラウンは大好きな作家なので、
KOUSさんが今年レベッカブラウンを「発見」されたのは
うれしいです。

パソコンの調子が悪くたまにしか拝見できませんが
これからもよろしくお願いいたします。

CommentData » Posted by kous37 at 11/01/01

>OWLさん
コメントありがとうございます。

レベッカ・ブラウンとの出会いは去年の収穫の一つです。今年もまた思いがけない作家との出会いがありそうで、楽しみです。

今年もよろしくお願いします。

CommentData » Posted by OWL at 11/01/03

OWLです。
返信ありがとうございます。

レベッカ・ブラウンは、実は『体の贈り物』は
ものすごく好きで、最初日本語で読んで
原書を買って、何度も読みました。
友人にも薦めまくり。

『若かった日々』も好きです。

『わたしたちがやったこと』は実は未読。
読むかどうか考慮中。

KOUSさんの本の感想はご自分の
感じたことままをとても丁寧に書いていらっしゃいますね。
私は自分が本を読んだ後で、KOUSさんの感想を
読むのが好きです。

CommentData » Posted by kous37 at 11/01/03

>OWLさん

返信ありがとうございます。

>KOUSさんの本の感想はご自分の
>感じたことままをとても丁寧に書いていらっしゃいますね。

そうですね、私はとにかく読んで何を感じたかをなるべく正確に描いて残しておきたいなと思っています。そうすればまたあとで読み直したときに感じていたことが蘇るし、また感じたことを正確に書く技術を磨いておきたいということもあります。

でも一番大きいのは、正確に書くことで自分の中が隅々まですっきりするということだなと思います。うまく書けると心の中がすっきりしますし、どうも中途半端だと何か変なものが残った感じになります。いつも心の中がすっきりときれいになっているのが理想なのですが、なかなかそうは行きませんね。(笑)

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