少しは父を理解できたかもしれない

Posted at 10/11/12

今日も朝からほとんどの時間を小説を書くのに費やしていた。村上春樹は書くときは昨日書いたところの読み直しから始めると書いていたが、私の場合は一から読まないと自分の小説の世界に入れない。ので結局毎朝最初から読み直すのだが、まあこれが必ず自分の小説の世界に入れて集中して行くのだけど、すでに書いてある分がだいぶ長くなってきたので、読み終えるまでにかなり時間がかかる。読みながら赤を入れたりするせいもあるけど。その日の気分や体調で面白く感じるところが変わったりするのも面白い。一番最初原案を書いたころはかなり主観的な話になりそうな感じだったのだけど、最近はそうでもなくなってきた。叩いているうちにだんだん変ってくるんだなと思う。

そういう感じで新しいものを読んでいないので、ブログのネタには困る。今持ってきている本が『小説家という職業』とか『秘伝』(文章術の本)などで、実際に書いているときにはそういうものは特に役に立たないわけで、術よりも何か話の接ぎ穂になるものや新たな展開を生みだすネタがないかとそういう方向に頭が動く。なんというか、小説という新しい動物に、ネタという餌を与えているみたいな感じがする。集中して行くのはいいがこれはかなりきりがない作業で、小説に集中するためにはとにかく毎日最初から読み直すというのがいいということは分かったのだが、集中を解くのによいプロセスというのがわからず困ったなと思っていて、活元運動のことを思い出した。何をやっているのか。

創作の集中状態に入ると、物事の客観的な側面が見えなくなってくる傾向がある。なんだかいつもぼんやりしている感じになったり。そういえば、父も生前そういう状態になっていることがよくあったなと思う。父は小説を書いていたわけではないが、あんまり多くの人に読んではもらえない論文をいつも書いていた。父のああいう状態というのは、こういう感じだったんだなと思って、少しは父を理解できたかもしれないと思った。

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2010年 12月号 [雑誌]
徳間書店

2時過ぎに車で出かけて銀行で用事を済ませ、蔦屋に行って便箋と「comicリュウ」(徳間書店)を買う。「さすらいエマノン」と「木造迷宮」が掲載されている。他のマンガはよく知らないが、面白いのもありそうだ。こういう中小マンガ誌から「テルマエ・ロマエ」のような大ヒットが出ると面白いなと思う。「テルマエ」は「コミックビーム」(エンターブレイン)だが。

コミックビーム 2010年 12月号 [雑誌]
エンターブレイン

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by Luke Peterson

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