日本国政府の鼎の軽重が問われている/政権担当能力がないなら総辞職するのが最後の責任
Posted at 10/11/06 PermaLink» Tweet
尖閣ビデオ問題、なんと言うかどういうスタンスを取るべきなのか判断が難しい。これ以上政府機構が崩壊してほしくないという思いもあるし、表に出すべきものが出てきてよかったと思う面もある。これから犯人探しが始まり、犯人とされた人は国家公務員法違反で起訴されるだろう。しかし、多くの国民は彼のやったことを支持するに違いない。不起訴や減刑を求める動きも起こるだろう。それは、五・一五事件の犯人たちが無罪になった過程を思い起こさせる。結果がどうなるかはともかく、国家としての鼎の軽重が問われる事態になっている。
もちろん、この事態を招いた責任は全面的に菅内閣、民主党政権にあり、彼らは即刻退陣し総選挙を行って出直すべきなのだが、日本政府の政府として負った傷は深い。次にどの党が政権を荷うにしても、建て直すのは相当大変だろう。ましてや民主党がふたたび政権を担うことになったら日本国家としては致命的なことになる。
ビデオが政府によって表に出されたものだったらまだ中国の不法を世界に向かって訴えるという選択肢が残ったのだが、内部告発ではそれも出来ない。これは中国を告発するものであると同時に、政府を告発するものでもあるからだ。そのことの深刻さを、民主党政権は受けとめきれているだろうか。
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民主党は机上の空論で書生的社会主義政策を実行しようとしているが、政権というものを担当するには能力が不足しすぎている。朝日新聞の天声人語がサッチャーの言葉として「予期せぬことが起こるといつも予期していなければならない」というのを紹介しているが、今の民主党は予期できることさえ予期できていないだろう。なすところなく流されているうちにさらに悪い事態が発生し、それに対処できないうちに次の事態が発生する。事態に対処出来ないのであれば直ちに総辞職すべきだろう。そのくらいの最後の責任感は持っていてほしい。
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たまに新聞を読むと面白い記事に当たるが、上京した名護市長に閣僚が一切面会しなかったのだという。あまりに掌を返すような対応で、民主党という党に血が通っていない印象がよけい深まった。自民党ならもっとねちっこく対応してあわよくばこちら側に取り込んでしまえという妖怪的な対応をするところだろうが、「英語とITで政治が出来る」と思っている民主党ではそんな寝技的なことが出来る人材はない。そういうものものもちろん良し悪しなのだが、何らかの形で血の通った対応を打ち出していくことが政治の役目であったはずだと思う。
フランスが胡錦涛を国賓として招いたそうで、悪い冗談だ。サルコジは、シラクが親日だったのにある意味対抗しているのかもしれない。サルコジ自体にはそんなに悪印象があったわけではないが、こういう記事を読むとサルコジの移民排除政策とか、全てがよくない印象になってくる。まあ彼の本質が変わったわけでなく、フランスにはフランスの事情があるだろうと多めに見ていた感じだったのが結局経済のためなら中国にでも尻尾を振るのかと一気に悪印象が増加し、オセロゲームのように全てが黒になった感じだ。
その中国はノーベル平和賞の授賞式に出席しないよう各国の大使館に要請しているのだそうだ。まあそんなことは田舎者のやる事とヨーロッパでは鼻であしらわれるだろうが、アジアの周辺諸国はそんな非常識なことをやること自体に脅威を感じさせられてしまう。その分日本がアジアにおける自由の砦だと思ってもらえればいいのだけど、そう言うことをまともに売り込む気力にも能力にも欠けている。一日も早い政権交代したほうがいい。
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さっきasahi.comを見ていて、今日が中央線の立体交差付け替えの日だと言うことを思い出した。9時半以降、立川―国分寺間が運休になる。私が乗る特急は9時7分新宿着だからいいが、考えてみたら立川/八王子どまりになる遅い特急でなく、この特急に乗る人が多いだろうと気がついて、早めに切符を取りに行った。すると前々から工事をするとは言っていたがなかなか始まらなかった踏み切り工事が始まっていて、市の東西の交通の重要な経路が一つ遮断されたことがわかった。この道を迂回するとなると職場の駐車場の横を通る道になるので、工事をやっている一月間、この道が混雑することが予想される。もともと路上駐車の多い道だし、ちょっと面倒だなと思うが、まあ早く工事が終わることを願うしかない。そんな土曜日。
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