『魔女の宅急便』のDVDを買った/その考えが物語を支える力を持つかどうか
Posted at 10/11/02 PermaLink» Tweet
『魔女の宅急便』、DVDを買うことにした。amazonで買ってもいいのだけど、明日また帰郷するので今日中に手に入れたいと思い、銀座に出かける。深川郵便局でお金をおろし、東西線で日本橋で乗り換えようと思ったらぼーっとしていて乗り過ごし、大手町まで行ってしまった。反対行きの電車に乗り換えて日本橋で下り、銀座へ。銀座は月曜日だけど混雑している。まっすぐ山野楽器に行ってDVDを見たら『魔女の宅急便』がなかった。店の人に聞くと、土日に売れてしまったのだそうだ。普段は複数置いておくのだそうで、ちょっとタイミングがずれた。
魔女の宅急便 [DVD] | |
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント |
教文館に行って、『魔女の宅急便』の原作を探そうと思ったのだけど、考えてみれば6階の児童書売り場『ナルニア国』にあるんじゃないかと思って行って見る。少し探したが見つけることが出来た。面白そうなら買おうと思ったのだけど、立ち読みして読んでみると映画とはかなり違う。ちょっと方向性が違うなあと思って結局買わなかった。
魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ) | |
角野 栄子 | |
福音館書店 |
銀座に出た用事がぜんぶ空振りでは情けないなあと思い、どこに行こうか思案する。ヤマハをのぞくのもいいが、あまりなさそうだし…と考えて、有楽町のビックカメラに行って見ることにする。その途中で交通会館の三省堂ものぞいたが、ジブリのDVDはなかった。『木造迷宮』を探してみたがこれもなし。駅のガードをくぐってビックカメラへ。DVDのソフトはいろいろ会って最初探すのに手間取ったがジブリはぜんぶ揃っていた。しかし4400円。アマゾンでは新品で3683円だからどうしようかと思う。717円差と今すぐ手に入るか否か。ちょっと考えたが結局買った。この717円は誰のものになるのだろう。ジブリに行くのか、ビックカメラに残るのか。
『木造迷宮』がやはり欲しいなあと思い、また銀座に戻って教文館とブックファーストを探す。でも結局なかった。ファッション系の写真集とか雑誌とかに目が行ったけど、結局買わなかった。今そういう資料は必要ないよなあと思ったのだけど、でも考えてみたらぱらぱらみたら結構気分転換になったかもしれないな。
結局何も買わないで下に降りたが、四丁目の交差点で信号待ちをしているときにふとお茶が切れているのを思いだし、松屋の地下の「茶の葉」に行くことにした。新茶が出ていたので、「大隅」を200グラム買う。100グラムずつ別に包んでくれたので、それなら二種類にしてもよかった。ついでに甘いものを買おうと探し、モンブランとシュークリームを買って帰った。帰ってからお茶にして、それから借りていた「魔女の宅急便」を返しに行き、買ってきた『魔女の宅急便』のいくつかのシーンをみたり、特典DVDを見たり。絵コンテというのは面白いけど、あれで全部見るのはきついな。
***
以上は月曜日の夜に書いたこと。今朝は6時に起きて、小説の発想がだいぶわいたので、今(7時50分)までずっとその想を記していた。いろいろな場面を想像すると、宮崎アニメの応用みたいな場面がいろいろと頭に思い浮かんでくる。もちろん同じようなものをつくるわけには行かないけど、何というかもともと私の頭の中と宮崎アニメの世界というのはどうも近いものがあって、結構パターンが類似しているのだ。『魔女の宅急便』でナウシカ以後の宮崎作品はぜんぶ見たから、何というか自由にいろいろな場面を思い出して、これは『もののけ姫』のあそこだとか、これは『ポニョ』で言えばこれに当たる存在だとか、そんな風に応用ができる感じがする。何というか、宮崎アニメを一通り見ることで、想像力に新しい翼が与えられた感じがする。一つのお手本を得た感じだ。いろいろなパターンや場面がたくさんストックされた感じ。これを十分消化吸収して、私独自の作品に作り上げていきたいと思う。
ふと思いついた言葉があって、それをグーグルで検索してみたら、ミヒャエル・エンデのファンタジーの題名になっていた。岩波現代文庫の『自由の牢獄』という本。今日帰りがけに丸善によって買って行こうと思う。なんかウィキペディアで調べてあらすじを読むと、芥川龍之介の短編みたいな話だったが。
自由の牢獄 (岩波現代文庫) | |
ミヒャエル エンデ | |
岩波書店 |
何か物語を書こうとすると、そのことについて自分がどう考えているかという問題にぶつかる。すると自分は、そのことについてまだあまりちゃんと考えていなかった、あるいはその問題について考えるのを避けていた、ということに気づく。批評やブログなら、ちゃんと考えていないことは避けて書かなければいいのだけど、物語を作るためには、そこは避けて通れない。そのことについてたくさん考えさせられる。ああこのこと、いつか書いたことがあるかもしれない。自分にとって切実なことを動機にしなければ、前に進むことは出来ない。物語を作るというのは、今の自分にとって身につけなければならないこと。その過程で一つ一つ考え方をはっきりさせていかなければならない。
考えてみたら、批評や評論だってそういうことは出来るはずなのだけど、「相対化の罠」のようなものがあって、ああいう意見もあればこういう意見もある、どれが正しいんだろうね、で終わりにしてしまってもある意味文章になるのだ。しかし、物語を作るためには、自分なりにこれだ、こういうふうに自分は考える、というものを選択していかなければならない。そしてそれが物語を作りえる力を持つものかどうかを確かめながらやっていかなければならない。机上の空論では力を持ち得ない。その考えが物語を支える力を持つかどうか。それが、その考えが正しいかどうかの、私なりの判定基準になるな、と思った。
今日は久しぶりにいい天気。いい秋晴れだ。よい一日になりますように。
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