横浜でエネルギーをもらって/『風の谷のナウシカ』

Posted at 10/10/18

昨日。いろいろなことがあってここには書ききれない。ただ自分にとっては大変エポックメーキングな日になった感じがする。横浜はいい日和で、暖かいか少し暑いくらいの散歩には絶好の日和。カフェ・ドミニクで昼ごはんを食べて、そのあと運河沿いを少し散策し、水上バスに乗る。全然そういう予定ではなかったのだけど。船の中には背の高い黒人さんとその家族、その友人らしき日本人の家族がいて、子どもたちが「ロンドン橋落ちた」を歌っていた。日本人の女の子がでたらめな歌詞で歌っているのを、黒人さんが"London bridge is fallin' down,"とかちゃんと直して、その子が「ブリーッジ」とか言うと"Very well."とか言ってるのが微笑ましかった。その子の隣の黒人の女の子がもうセサミストリートに出てくるみたいな子でここは横浜だった。

山下公園の氷川丸の隣で降りて、海岸通を港の見える丘公園の方に歩き、「横浜人形の家」の横を通って元町の通りに出る。日曜の午後の元町は、これ以上の散歩コースはないんじゃないかと思う。石川町駅手前の坂を上ってZaimCafeAnnexへ。ここは一度来て気に入って何度か行こうとしたのだけど見つからなかったり閉まっていたりでようやく念願がかなった。室内は少し暑かったので店の裏の外の席にしてもらったが、薪ストーブ用の薪が積んであって面白かった。そこでじっくり話をして、暗くなってきてから元町に下りたら、フードフェアをやっていて裏通りが人で溢れていた。あの通りにこんなに人がいるのを見たのは初めてだ。友人がよく行くという店を二軒まわって私はそこでクロスグリの紅茶とペルーのカストロさんが彫っているというふくろうの陶器の置物を買ったのだが、二軒とも元町の隠れたエネルギー充填機だった。アヤラ・バーという人のアクセサリがとてもよく、自分でも欲しいくらいだった。

月刊コミックビーム 2010年11月号[雑誌]
エンターブレイン

なんだかエネルギーが充填されたのでサンマルクカフェでしばらく話し、横浜で友人と別れて地下街に餃子を食べに行ったら有隣堂のコミック王国というのがあって、探してもなかなか見つからなかった「コミックビーム」があり、「テルマエ・ロマエ」の手ぬぐいが付録についていたのを買った。うししだ。「コミック・ビーム」という雑誌、初めて読んだが「テルマエ・ロマエ」以外にも面白そうなマンガが並んでいる。時々読んでもいいかもしれないと思った。

風の谷のナウシカ [DVD]
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

帰ってきて『風の谷のナウシカ』の続きを見る。思っていたのと全然違って驚く。ラピュタ以降の子供向けを意識した作品と全然違う。ラストシーンは泣かされた。ウィキペディアをみると「宮崎自身は映画を宗教的な画面にしてしまったことへの想いから、宿題が残った映画であると発言した」とあったが、言われてみるとその後はあえてそういう演出は常に、あるいは不自然なくらいに避けているように思われる。そういうある種の毒(というといろいろ見方はありそうだが)は私はいいと思ったが、そういうのを避けたいという人もいるだろうし、調べて知ったのだがナウシカは原作が宮崎作のマンガでアニメ化されたのはごく一部だということなので、そういう意味でも一度原作のマンガを読んでみたいと思った。それにしても巨大な才能で、こんな人と同じ時代に生きているのかという戦慄を覚えた。84年の公開当時は、思い出してみるとどん底の落ち込みの時期で、夏にヨーロッパに行ってようやく回復したという頃だった。本当に目に入ってもものが見えない、という感じの頃だった。もしあの時、この映画をみていたら自分はどんなふうになっていたか、とは思う。アニメは目に入らない時期だったからいずれにしても見た確率は低いのだけど。結局寝たのは2時半だった。

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
宮崎 駿
徳間書店

今朝は起きたら7時。あまり眠くない。昨日補充されたエネルギーがでてるんだろう。その後作品についてうれしい電話が来てほっとした。まだまだ先は長いが、ようやく前に進み出せたかなと思う。一歩一歩行こう。

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by Luke Peterson

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