人と会う前は人が何を言うかばかり心配し、人と会ったあとは自分が何を言ったかばかり心配する/その語り口を学んでみたいという下心

Posted at 10/08/01

このところ、すっかり土日は更新休みという慣習になってしまった。小説は脱稿したので、そろそろ土日も復活したい。小説を書いているとブログに何か書くのがエネルギーの無駄遣いのような気がしてしまうのだが、まあ単なる日常雑記でなく、続き物みたいな記事を書いてみたりするのもいいかもしれないとは思う。大体、長すぎることがよくあるから、数日に分けて掲載するという手もないことはないなとも思う。

三四郎 (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社

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金曜日に本屋へ行って当座何か読もうと思い、夏目漱石『三四郎』(新潮文庫、1948)と川嶋朗『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書、2007)を買った。『三四郎』は現在190/284ページ。今まで読んでなかったのだけど、面白い。運動するときは一人一人口説くに限るとか、人と会う前は人が何を言うかばかり心配し、人と会ったあとは自分が何を言ったかばかり心配する、というのも可笑しかった。こういうのが漱石が受ける理由なのかなあと思ったり。「冷え」の方は112/218ページ。私にとっては当たり前だと感じることを縷々説明しているところが結構あったりする一方で、私から見てもやや疑問なものを推奨したりしていて、ややよくわからないところもある。まあでもいろいろ試行錯誤というものなんだろうなあとは思う。

心もからだも「冷え」が万病のもと (集英社新書 378I)
川嶋 朗
集英社

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きのうは特急の中で十分冷やされたが、ジャケット・セーター・ひざ掛けと三段階で手を打っておいたので、まあ何とかなった。それにしてもあんな冷蔵庫のような冷房、何とかならないものか。資源の無駄遣いだし。健康にも悪いし。

悪党芭蕉 (新潮文庫)
嵐山 光三郎
新潮社

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今日は夕方横浜へ。友人に会い、帰りに有隣堂で本を買う。嵐山光三郎『悪党芭蕉』(新潮文庫、2008)と村上春樹『東京奇譚集』(新潮文庫、2007)。『東京奇譚集』は単行本では買わなかった。文庫なら読んでもいいかなと思って買ってみたが、『海辺のカフカ』と『1Q84』の間の短篇集、さてどんな内容か。『悪党芭蕉』、私は何かと芭蕉には縁があるのだけど、悪党という視点がありそうな感じでありながら新しいなという感じもして、読んでみようかと思った。嵐山はこの手のものを興味深く語るのがうまい。その語り口を学んでみたいという下心もあって。

東京奇譚集 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社

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