「隆の里」の名前入り湯呑茶碗とか

Posted at 10/05/17

昨日。寝不足であまりいろいろできず。ルーチン的なものは何とかやれないこともないのだけど、体を動かす仕事は動く気にならないのでできなかったものが多かった。昼ころ友人から電話がかかってきて少し話す。なんとなくぼーっと相撲中継を三段目とか幕下のあたりを見ていた。このへんの、淡々と取り組みが進む当たりは結構味がある。蔵前国技館の時代に二回ほど相撲観戦にいった(親戚に招待されて)ことはあるのだが、相撲を見るというよりは、国技館の雰囲気、升席の雰囲気を味わうという感じで、取り組みに関してはあんまりよく覚えていない。しかしそのときにお土産にもらった「隆の里」の名前入り湯呑茶碗はいまだに使っている。

そう、当時は貴ノ花はもう引退し、千代の富士もまだ大関の時代だった。隆の里はそういえば「おしん横綱」といわれていたな。「おしん」が流行ったのもあの時代か。今朝なんとなく「ゲゲゲの女房」のタイトルロールを見ていて、「おしん」とは全然雰囲気が違うなあなんてふと思ったことを思い出した。

葬送〈第2部(下)〉 (新潮文庫)
平野 啓一郎
新潮社

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『葬送』第二部下をだいぶ読み進んだ。現在214/475ページ。ショパンの症状がだいぶ悪化している。大統領になったルイ=ナポレオンが出てきた。選挙は1848年12月。もう明けて1849年になったわけだ。そのサロンでのドラクロワとアングルの様子が笑える。権力の座に着くことによって余計に権力に対する嫌悪感が高まるのを読むと、ドラクロワっていうのはそういう人だったんだなとおもう。また、経済的に困窮するショパンにあちこちから援助の手が差し伸べられ、断りきれなくなってそれを受ける、というのがすごいなあ思う。戦わされる芸術論もだいぶ面白くなってきたし、第一部でちょっとうんざりしながら読んでいたドラクロワの独白もここに来てその意味がだいぶ見えてきたというか、深みと陰影が与えられてきた感じがする。物語が終局に向かって足早に進んでいる感じがしてきた。

夕方神保町に出かける。郵便局と銀行による。少し出るのが遅れてしまい、古本屋はもうみんな閉まっていた。ベッカー『西洋音楽史』(新潮文庫)を探していたのだが、見つけられなかった。今日出掛けるときにお茶の水に寄って、もう一度探して見ようと思う。見つからなかったらamazonになるけど。そう、日曜日の夕方というのは、神保町に行くには不向きな時間なんだよな、と改めて実感。東京堂、三省堂を見て、マザーズをのぞく。結局三省堂で岡田暁生『西洋音楽史』(中公新書、2005)を買い、がいあプロジェクトで杏のタルトとかカンパーニュとかカレーのレトルトとかを買って帰った。

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
岡田 暁生
中央公論新社

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