代々木八幡、高円寺、砂町銀座/リパッティとか山本貴志とか
Posted at 10/03/28 PermaLink» Tweet
美しいものそのものを作り出すことをそういえば、最近ずっとしていない。それがからだにいいことなのか悪いことなのかはよくわからない。一時期、美しい言葉を紡ぎだすことに専念していた時期があったのに、最近はそうしなくなったのはなぜだろうか。
今、2005年のショパンコンクールで4位になった山本貴志の、ポーランド国内で発売されたと言う記録CDを、山野楽器で500円で売っていたのを買ってきて聞いていたのだけど、とてもいい。ソナタ2番の第3楽章、いわゆる「葬送行進曲」の中間部の長調の部分を、ああいう弾き方をするというのはかなり意外だった。とても美しいと思った。美しいものを美しく弾くこと。そのことになぜ関心がなくなってしまうのか、気がついてみればとても不思議なのだけど、誰のピアノもなかなかただ美しいと言う曲はなく、みなそれぞれのオリジナリティがある。でも、美しさは美しさだけで貴重な存在価値がある。山本貴志のピアノにはそれを感じた。
彼のCDはこのときの一次・二次・本選の全曲を収めた二枚のCDがすべてのようで、私が買ったのは日本では通常売っていないもので本選のコンチェルトが入っていないのだけど、500円なら十分すぎるほどだ。お宝、というか掘り出し物だったと思う。
それでも今日は、どうもあっちに行ったりこっちに行ったり、いろいろな場所に言ったというだけでなく自分のこころの中の場所もずいぶん動いたような一日だった。
朝、目が覚めたのは9時半頃。昨夜は10時過ぎに東京の家に帰りついた。昨夜も書いたけど、ランドリを読んでたら結局1時半くらいになって、しかもソファで寝てしまい、4時ごろだったか起きて布団を敷いて寝るということになって、ずいぶん寝過ごした。でも、いずれにしてもずいぶん疲れが溜まっていたようで、よく寝られてよかったなと思う。
12時頃までときどき気分転換に家事をしたり朝食を食べたりしながらモーニングページを書き続け、気がついたら23ページも書いていた。だいぶいろいろなことを考えて、また昨日読んだ加藤唐九郎の記事を切り取って貼り付けたりして、新しい試みをしたり。12時過ぎに、ルヴァンと炊飯用土鍋を買うという目的で出かける。大手町で千代田線、代々木公園下車。最短経路を前回把握したのでルヴァンに直行。1時を過ぎていたがカフェはかなり混んでいて、6人がけのテーブルに二組ずつ4人が座っているまんなかに座る。ポテトとチーズのポタージュとパンのセットにコーヒー。モーニングページを読み直したり。ポタージュやサラダも美味しいけど、やはりパンを食べると思わず深く息をしてしまう。私のからだはこういうものを欲していたんだな、と思う。
混んでいるので食べ終えたらすぐ席を立ち、隣のショップでナッツのパイといちじくのパン、それから一日前の20%オフのパンと杏のジャムを買った。相手をしてくれた店の女の子の笑顔がよかった。この店の人はみんないつも生き生きと働いているなと思う。代々木八幡に戻り、小田急で新宿に出る。小田急の普通電車に乗るのは本当に久しぶりだ。新宿で丸の内線に乗り換え、新高円寺で降りる。商店街を冷やかしつつJRの駅のほうへ。瀬戸物屋を何軒か見たけど、アーケードに入ったところの陶器店で2合炊きの万古焼の炊飯用土鍋を買った。ちゃんと段ボール箱に入れてくれたのでよかった。持ち歩いても、そんなに重過ぎることもなかったので一安心。
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さて帰ろうと思って駅に行ったのだけど、一昨日だったか『レコード芸術』で読んだダンタイソンのプレリュード24番をどうしても聞きたくなり、携帯で高円寺のCDショップを調べて、高架下のレアレコードへ行く。LPが一杯あって驚いた。けっこう見たこともないようなものがあってしかも1000円以下だし、いろいろ欲しい気もしたが、結局ディヌ・リパッティの『Chopin・Brahms・Ravel・Liszt・Enesco』というのを買ってみた。ショパンのソナタ3番はさすがにかなりいいが、他の曲はどうもあまりぴんと来ない。やはりリパッティはショパン弾きなんじゃないかなと思う。このCDもフランス盤らしく、日本では同じカップリングのものは発売されていない。
高円寺で総武線に乗り、中野で東西線に乗り換えて帰路に着くが、途中でやはりダンタイソンが聞きたくなり、日本橋で乗り換えて銀座に出、山野楽器でダンタイソンを探すが、プレリュードはなかった。しょうがないなと思いつつセールのところを見ていたら、山本貴志のショパコンのナクソス版が500円だったので買ったのは上記の通り。教文館で本を見たりしたが、結局土鍋がだんだん重くなってきたので、いろいろとほしいものは他にもあったが今日はやめにして家に帰ってきた。
夕飯をどうするか考えて、自然食の食材をどこかで買えないかとネットで調べたら砂町銀座にありそうだったので自転車で出かける。しかしその店は結局もうなくなっているようだった。それよりもあれ!と思ったのは、炊飯用の土鍋を商店街の陶器店で売っていたことだ。なんだよ。でも、二号抱きはなかったから不幸?中の幸い。でもここに1合炊きと3合炊きがあることを知ってたら、高円寺までは出かけなかっただろうな。ちょっと凹んだ。砂町銀座を侮ってはいけない。せっかく地元に住んでいるんだから、地元の使えそうなところはもっと開発しておかないといけないなと思う。店はもうだいぶ仕舞っていて、赤札堂に入って日用品など買っていたら、首の細いコーヒー用のポットを1000円で売っていたので買った。一階で、結局普通の食材になってしまったがいくつか買い物をして帰宅。
説明書の通りに土鍋でご飯を炊いてみたら、極めて美味。うーん。今まで普通の土鍋で炊いていたが、さすがに炊き上がりが違う。やはり中蓋がポイントなんだな。豆腐と油揚げで味噌汁を作り、男爵とチーズのコロッケとかをおかずに夕食を食べた。
考えたこと、ブログとしてまとめるか、他の形にするかは考え中だが、今回のエントリでは割愛。今日はだから日常雑記だな。ダンタイソンと加藤唐九郎、結局アマゾンのマーケットプレイスで注文した。
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