心の真ん中
Posted at 10/03/25 PermaLink» Tweet
11時15分。ショパンのマズルカを消したら、雨の音が聞こえなくなっているのに気づいて、外を見たら小降りになっていた。まだ降っている。ただ、雨音がするのとしないのとでは気分がだいぶ違う。
木曜日。朝、国道のセブンイレブンまで足を伸ばし、『モーニング』と『ビックコミック』を買った。今日は新しい道路の開通日なのでもう通れるようになったかと思ってきてみたのだが、まだ開通していなかった。店員にきいたら10時に開通式があってそのあとだという。ということは、今ならもう通れるようになっているのだな。あとで用事をしに行くときに通ってみようと思う。
『モーニング』。「ルシフェルの右手」うーん。「社長島耕作」うーん。「バカボンド」。
「剣で命を奪いあう人間。人を超えた存在を生み出す人間。正反対のようで実はどっちも同じ。狂ってる。」と問う武蔵に対し、仏師は「狂ってるかは知らん。だが御仏を彫るときの心のうちは気がつけば空高くなのか地の深くなのか遠くまでいっとるかもな。だがそれがどうした?御仏を彫る自分のありようも妻と子のことも近いところ遠いところの違いはあれど同じ中心の円だ。戻る真ん中は同じだ。」と答える。それを聞いた武蔵は、鍛錬に戻り、「聞こえねえ体の声が。俺の周りに靄のようにまとわりつく。なんだこれは。俺の真ん中にたどり着けない。」と自問自答する。
このあたりの話、桜井章一の「心の真ん中に重心を置く」という話と同じだなと思う。野鴨が飛び立っても心はここにいて動かない、という百丈野鴨子の話とも同じだ。心の真ん中にたどり着けるかつけないか。本当に自分のしたいことをしているのか否か。仏師はその境地にいるけれども、武蔵はそこが分からなくなっている。「おれはまだ強いのか?」自分が見えないと、人は自分をひどく無力に感じる。武蔵のような人間でもそうなんだなと思う。
そう、同じ中心の円だ、というのはいい言葉だな。いくつかのことをやっていると、自分の中心がどこにあるのか分からなくなることがある。中心が同じかどうかというのは大事なことだなと思う。
「ライスショルダー」うーん。「ジャイキリ」面白いな。世良がキーパーというのと黒田がフォワードだというのは笑える。アニメがNHK-BSで4月4日から始まるそうだ。見たい。「特上カバチ!!」うーん。収まるところに収まったな。なるほど。「きのう何食べた?」今回の話、何か好きだな。「シマシマ」思ったより面白くなるかも、という展開。「誰も寝てはならぬ」ケニヤラーメン(笑)。「なんじゃもんじゃ」今回の連載陣で一番インパクトがあったのがこれ。しかしどういう展開なのか書いたらネタばれなのでちょっと書けない。次週は最終回ということだけど、いったいどういう落ちをつけるつもりなんだろう。「クッキングパパ」。なるほどイチゴね。「ピアノの森」いよいよカイの二次。まずはマズルカ。作品50を三曲。さっき聞いていたのがそれだが、アシュケナージのピアノはわりと静かなイメージだけど。すごい歓声の中に立つカイ。修平母の顔が複雑。一曲目を弾き始めるといきなり修平がビックリマーク三つ。審査員はビックリマーク二つプラスはてなマーク。元気な、颯爽とした導入。愉快なピアノ。うーん。どうやって話を展開させるのかな。「へうげもの」日輪の子の宿命。「ランドリオール」の、王は静かに狂っていて…というくだりを思わせる。
『ビックコミック』。「黄金のラフ」。「急に張り切ったり落ち込んだり、忙しい野郎だな。天気次第で一喜一憂する、悲しい農民の性か…」というセリフ、草につき葉についてのみ姿を現すことが出来る哀れな幽霊のように、附草附木の他人頼みの哀れな存在、という言葉を思い出した。病膏肓に入ってるな。「上京花日」ふうん、こういう展開か。「ゴルゴ13」うーん。何ともいえん。
とにかく寒くて、こういうときは体の調子が上がらない。
***
18時前。まあ、日中は何というか泣き言めいたことを考えてしまっていたのだけど、仕事をしているうちにだんだん平常心になってきた。やりたいことと同じかどうかはともかく、今の仕事はやりたいことと同じところに中心がおける仕事だなと思う。
心の真ん中、というのは結局、何もない。つまり、「無心」なんだと思う。台風の目のように、周りが忙しく嵐のようであっても、心の真ん中は無風状態。凪。何もないからすべてがある。ああ、「廓然無聖」ってこのことだな。
カテゴリ
- Bookstore Review (17)
- からだ (237)
- ご報告 (2)
- アニメーション (211)
- アンジェラ・アキ (15)
- アート (431)
- イベント (7)
- コミュニケーション (2)
- テレビ番組など (70)
- ネット、ウェブ (139)
- ファッション (55)
- マンガ (840)
- 創作ノート (669)
- 大人 (53)
- 女性 (23)
- 小説習作 (4)
- 少年 (29)
- 散歩・街歩き (297)
- 文学 (262)
- 映画 (105)
- 時事・国内 (365)
- 時事・海外 (218)
- 歴史諸々 (254)
- 民話・神話・伝説 (31)
- 生け花 (27)
- 男性 (32)
- 私の考えていること (1052)
- 舞台・ステージ (54)
- 詩 (82)
- 読みたい言葉、書きたい言葉 (6)
- 読書ノート (1582)
- 野球 (36)
- 雑記 (2225)
- 音楽 (205)
月別アーカイブ
- 2023年09月 (19)
- 2023年08月 (31)
- 2023年07月 (32)
- 2023年06月 (31)
- 2023年05月 (31)
- 2023年04月 (29)
- 2023年03月 (30)
- 2023年02月 (28)
- 2023年01月 (31)
- 2022年12月 (32)
- 2022年11月 (30)
- 2022年10月 (32)
- 2022年09月 (31)
- 2022年08月 (32)
- 2022年07月 (31)
- 2022年06月 (30)
- 2022年05月 (31)
- 2022年04月 (31)
- 2022年03月 (31)
- 2022年02月 (27)
- 2022年01月 (30)
- 2021年12月 (30)
- 2021年11月 (29)
- 2021年10月 (15)
- 2021年09月 (12)
- 2021年08月 (9)
- 2021年07月 (18)
- 2021年06月 (18)
- 2021年05月 (20)
- 2021年04月 (16)
- 2021年03月 (25)
- 2021年02月 (24)
- 2021年01月 (23)
- 2020年12月 (20)
- 2020年11月 (12)
- 2020年10月 (13)
- 2020年09月 (17)
- 2020年08月 (15)
- 2020年07月 (27)
- 2020年06月 (31)
- 2020年05月 (22)
- 2020年03月 (4)
- 2020年02月 (1)
- 2020年01月 (1)
- 2019年12月 (3)
- 2019年11月 (24)
- 2019年10月 (28)
- 2019年09月 (24)
- 2019年08月 (17)
- 2019年07月 (18)
- 2019年06月 (27)
- 2019年05月 (32)
- 2019年04月 (33)
- 2019年03月 (32)
- 2019年02月 (29)
- 2019年01月 (18)
- 2018年12月 (12)
- 2018年11月 (13)
- 2018年10月 (13)
- 2018年07月 (27)
- 2018年06月 (8)
- 2018年05月 (12)
- 2018年04月 (7)
- 2018年03月 (3)
- 2018年02月 (6)
- 2018年01月 (12)
- 2017年12月 (26)
- 2017年11月 (1)
- 2017年10月 (5)
- 2017年09月 (14)
- 2017年08月 (9)
- 2017年07月 (6)
- 2017年06月 (15)
- 2017年05月 (12)
- 2017年04月 (10)
- 2017年03月 (2)
- 2017年01月 (3)
- 2016年12月 (2)
- 2016年11月 (1)
- 2016年08月 (9)
- 2016年07月 (25)
- 2016年06月 (17)
- 2016年04月 (4)
- 2016年03月 (2)
- 2016年02月 (5)
- 2016年01月 (2)
- 2015年10月 (1)
- 2015年08月 (1)
- 2015年06月 (3)
- 2015年05月 (2)
- 2015年04月 (2)
- 2015年03月 (5)
- 2014年12月 (5)
- 2014年11月 (1)
- 2014年10月 (1)
- 2014年09月 (6)
- 2014年08月 (2)
- 2014年07月 (9)
- 2014年06月 (3)
- 2014年05月 (11)
- 2014年04月 (12)
- 2014年03月 (34)
- 2014年02月 (35)
- 2014年01月 (36)
- 2013年12月 (28)
- 2013年11月 (25)
- 2013年10月 (28)
- 2013年09月 (23)
- 2013年08月 (21)
- 2013年07月 (29)
- 2013年06月 (18)
- 2013年05月 (10)
- 2013年04月 (16)
- 2013年03月 (21)
- 2013年02月 (21)
- 2013年01月 (21)
- 2012年12月 (17)
- 2012年11月 (21)
- 2012年10月 (23)
- 2012年09月 (16)
- 2012年08月 (26)
- 2012年07月 (26)
- 2012年06月 (19)
- 2012年05月 (13)
- 2012年04月 (19)
- 2012年03月 (28)
- 2012年02月 (25)
- 2012年01月 (21)
- 2011年12月 (31)
- 2011年11月 (28)
- 2011年10月 (29)
- 2011年09月 (25)
- 2011年08月 (30)
- 2011年07月 (31)
- 2011年06月 (29)
- 2011年05月 (32)
- 2011年04月 (27)
- 2011年03月 (22)
- 2011年02月 (25)
- 2011年01月 (32)
- 2010年12月 (33)
- 2010年11月 (29)
- 2010年10月 (30)
- 2010年09月 (30)
- 2010年08月 (28)
- 2010年07月 (24)
- 2010年06月 (26)
- 2010年05月 (30)
- 2010年04月 (30)
- 2010年03月 (30)
- 2010年02月 (29)
- 2010年01月 (30)
- 2009年12月 (27)
- 2009年11月 (28)
- 2009年10月 (31)
- 2009年09月 (31)
- 2009年08月 (31)
- 2009年07月 (28)
- 2009年06月 (28)
- 2009年05月 (32)
- 2009年04月 (28)
- 2009年03月 (31)
- 2009年02月 (28)
- 2009年01月 (32)
- 2008年12月 (31)
- 2008年11月 (29)
- 2008年10月 (30)
- 2008年09月 (31)
- 2008年08月 (27)
- 2008年07月 (33)
- 2008年06月 (30)
- 2008年05月 (32)
- 2008年04月 (29)
- 2008年03月 (30)
- 2008年02月 (26)
- 2008年01月 (24)
- 2007年12月 (23)
- 2007年11月 (25)
- 2007年10月 (30)
- 2007年09月 (35)
- 2007年08月 (37)
- 2007年07月 (42)
- 2007年06月 (36)
- 2007年05月 (45)
- 2007年04月 (40)
- 2007年03月 (41)
- 2007年02月 (37)
- 2007年01月 (32)
- 2006年12月 (43)
- 2006年11月 (36)
- 2006年10月 (43)
- 2006年09月 (42)
- 2006年08月 (32)
- 2006年07月 (40)
- 2006年06月 (43)
- 2006年05月 (30)
- 2006年04月 (32)
- 2006年03月 (40)
- 2006年02月 (33)
- 2006年01月 (40)
- 2005年12月 (37)
- 2005年11月 (40)
- 2005年10月 (34)
- 2005年09月 (39)
- 2005年08月 (46)
- 2005年07月 (49)
- 2005年06月 (21)
フィード
Powered by Movable Type
Template by MTテンプレートDB
Supported by Movable Type入門