稲庭うどん/お稲荷さんの初午/『葬送』/創造性回復/フロントガラスの曇り対策

Posted at 10/02/22

今朝は暗いうちに目が覚めて起きた。ここのところ、体調的には高潮期になっているようで、睡眠時間はあまり長くない。頭の疲れぐあいとしてはもう少し寝ていたい感じがあるのだけど、体のほうがもう起きろといっている感じがする。起きて、モーニングページを書いた後、ふと朝食にうどんを食べる気になり、お中元か何かでもらったままになっていた稲庭うどんの乾麺を茹でようと。久しぶりに大きめの鍋を出して水をたっぷり入れて沸かし、薬缶でつゆ用のお湯を沸かす。かけうどんの趣向。ほうれん草が一把残っていたのでそれも茹でようと思い、小さ目の鍋でまた湯を沸かす。大きい鍋の湯が沸いたので乾麺を一把入れたが、かなり膨大だ。4分のタイマーをかけてまずほうれん草を茹でる。タイマーが鳴ったのでうどんを口に入れて硬さを確かめ、水洗いしてざるに上げる。本当に膨大だ。とても食べきれないが、少しだけいただいた。最近はずっと朝はパンにしていたけど、今日はなんだかうどんの気分だったのだ。

昨日は、地区のお稲荷さんの初午。地区とはいっても、稲荷講の家がずいぶん抜けてしまって、結局うちと向かいのうちの二軒しか残ってない。だからかわりばんこに「御宿」を務めることになる。今年は家の番で、昨年末に父が亡くなったので今年は、と言ったのだが、毎年続けていることなので、ということでやることになった。昔は村中総出の大きな祭りで酒を飲んで暴れる若者もいたらしいが、ここのところは私も参加せず、両親と向かいの家のご夫婦が、崖を上ったところにあるお稲荷さんに油揚げとめざしとお酒を供えてその場で盃に一杯飲み、お参りして帰ってきて、家には「正一位○○稲荷大明神」の御掛け軸をかけて神位とお狐様を二対、獅子頭と太鼓を飾って昼食を一緒に食べる、というだけの行事になっている。私も初めてなのでどういうことをやるのか見当がつかなかったが、そういうものだった。まあ、父が亡くなったあとでまだ床の間には父の祭壇があり、髪座敷は使えないので下座敷(というか居間)で食事をしてお開き、ということになった。お稲荷さん自体はかなり古く、記録には文政年間とある。今から200年弱前のことだ。書き注がれた記録は明治初期からあり、私の曽祖父の父の代から名前が残っている。講中の名を見ると本当に○○の通り沿いの十数軒の名が書かれていて、昔は100人くらい参加する祭りだったらしい。お供えした油揚げとめざしをあぶって食べたのだが、油揚げを焼いたものがこんなに美味しいとは思わなかった。その油揚げが美味しかったのかもしれないが。

まあそういう理由で、いつもなら土曜の夜に帰京するのだが、昨日は日曜の3時過ぎの特急で帰京。しかし知らなかったが、日曜午後の上りの特急というのはずいぶん混雑するのだ。座席も思ったところが取れず、通路側に。周りも気になる人が何人かいて、あまり落ち着かなかった。立川でようやく隣の人が降りて窓側に座れて、ようやく一息つけた。

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)
平野 啓一郎
新潮社

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車中では主に平野啓一郎『葬送』を読む。現在第一部上巻110/355ページ。ショパンの葬儀の風景、ショパンとジョルジュ・サンドの仲の冷え込み、ドラクロワの創作に関する屈託、の話などが出てくる。なるほどこんな感じだったのかなあ、という「再現」を感じるけれども、どうなんだろう、新しい発見というものがあるといえるかどうか。歴史小説として、エンターテイメントとして読むべき作品なのかなという気もする。しかしそれにしては華やかさのようなものがない。それは平野の作風から来ているんだろうと思うが。なんとなく自分の中で位置づけしにくい小説だなと思う。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。
ジュリア キャメロン
サンマーク出版

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空いている時間は、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』とその原書、"The Artist's way" を照らし合わせながら読む。訳書の方は、よくわかったようで分からない表現が多かったのだけど、原書を見ると、よりニューエイジ的な表現が多いことに気がついた。日本語訳の方はあまりそういう匂いをさせないように薄めている部分がある。それから、読んでいるうちにいろいろ問題点も見えてきたのだけど、それはかなり人間観にかかわりのある部分が大きいので、もう少しまとまってから書きたい。欧米人が感じる問題と日本人が感じる問題の違いは、自我構造の違いに由来する部分が大きく、彼らのものを直輸入しても日本人には上手く処方できない面もある。より欧米人に近い自我構造の人にはそれなりに上手くきくと思うが、標準的な日本人にとってはどうだろう。

The Artist\'s Way (Inner Workbook)

Tarcher

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また、「創造性を自由にし、回復する」というプロセスには、多くの人に共通している問題もあるけれども、よりパーソナルな問題もある。野口整体で人々の体癖を12に分類するように、創造性の回復への処方も人によって方法論を変えなければならない部分もかなりあるような気がする。

日本人は一般に、特にリラックスの仕方が下手だ。まじめすぎる国民性のせいだろう。だから野口整体でも活元運動を指導するときにリラックスすること、弛めることを主眼に置くのだが、アメリカでやるときは弛めることと同時に緊(ひきし)めることも大事だ、ということを指導するのだそうだ。その人の抱えている問題はそれぞれなので、本当はその日とその人に一つずつメソットがあってもいいのだけど、最大公約数にするにしてもまだいろいろ考えられることはあるような気がする。

「JAF MATE」の3月号が届き、読んでいたら、走行中にフロントガラスが真っ白なってしまう場合の対策について書かれていた。フロントガラスの曇りを防ぐ基本は、A/Cのスイッチを、つまりエアコンを入れることなのだという。エアコンは車内の湿度を下げる効果があるからだ。また冬場はスイッチを「内気循環」でなく「外気導入」に設定しておくと、比較的湿度の低い外気を取り入れて湿度を下げることも出来るわけだ。私は今まで、とにかくフロントに温風を最強にして吹き付け、ガラスそのものの温度を上げることで露点以上にすればよいと考えていたけれども、エアコンと外気導入、試してみようと思う。

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