ショパンのポロネーズ5番をかけて『ピアノの森』を朗読する

Posted at 10/02/12

昨日。建国記念の日。しかし一日中、一度もそういうニュースが出なかった。これは民主党政権になったことと関係があるのだろうか。なんだか不思議な感じがする。今年は皇紀2670年なんだが。

一日中雨で、夜は雪になった。重たい雪。朝起きたらそれが凍っていて、道はがたがただし車の着氷も面倒な感じになっていた。ヒーターをしばらくつけて氷を溶かしても、サイドミラーにはなかなか熱が伝わらず、暖かくはならない。箒の先でごりごりやったりして、ようやく何とかなった。

9時になったので市役所に出かけて戸籍謄本を取ろうと思ったら判子を忘れていて家に引き返した。出直して戸籍謄本を取り、綿半へ。判子とケースを買う。ダッシュボードに入れておけば、判子を忘れても家に取りにいく必要もないと。どういうときに役立つかは分らないが、ボールペンと判子くらいは車に常備しておくといいかもしれないと思った。

帰りにローソンによってスーパージャンプを買おうと思ったがなかったのでファミリーマートに行ったら一冊だけ残っていた。水曜日にモーニングとビックコミックを買ったのでスーパージャンプは後回しにしたのだが、買っている雑誌の発売日が3冊重なるというのはちょっとなあと思う。しかたないけど。

曇っているせいもあって、なかなか気温が上がらない。11時でマイナス1.3度。朝よりも下がっているか。そうなるとなかなか雪も氷も融けなくて面倒だ。外からはずっと雪かきの音が聞こえてくる。

昨夜は8時に仕事を終えて早く帰宅し、早く夕食、入浴。部屋に戻って、単行本になっていない分の『ピアノの森』を全部読み返した。この中の白眉は、パンウェイの独白と回想だろう。それはすべてショパンのポロネーズ5番の演奏中の独白として取り上げられている。パンウェイだけでなくそのピアノを聞くカイや修平、阿字野やクリスティナの独白も挿入されている。この演奏時間11分弱の曲に、連載足掛け三回分のセリフが乗せられているわけだ。ルービンシュタインの演奏をかけて、朗読してみる。相当せわしない。演奏としては、ルービンシュタインのものはわりとあっさりしているのでパンウェイの壮絶な独白には少し合わない感じがした。ポリーニかアシュケナージの方がいいかもしれない。また当然だが『ピアノの森』のセリフは「読むセリフ」なので、朗読するなら少し表現を変えたほうがいいところもあるようには思った。また、流れていないピアノを言葉で表現している部分は、音楽を流しながら朗読してみると少しうるさい感じはする。もともとそういう表現として書かれたものではないから当然なのだけど、一度やってみたかったのだ。

思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古
筑摩書房

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外山滋比古『思考の整理学』読了。まあいろいろ書いてあるとは思うんだけど、これが東大で一番売れた本だという現代はなんだかやっぱり問題があるような気はしなくはないなあ。もちろんこの本をヒントに、いろいろな人が素晴らしい作品を作ってくれればそれでいいんだけど。

私にとっての一番の収穫は、物語の面白さということを考え直させてくれたことかなと思う。本を読むことの意味というものを、うまくまとめてくれているように思う。

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