父の看病/『ランドリオール』『海月姫』
Posted at 09/11/25 PermaLink» Tweet
父の状態がだいぶ安定してきたので、昨日から家族のものが24時間いる態勢を変えて、日中なるべくいるということにしたのだけど、やはり心配な感じはある。正直言って、家族が24時間ついていれば小さな変化も見逃さないでいることが出来るけど、昼間だけではわからないことが多い。病室で意識のない父と一緒にいるだけである種の安心感があるのだけど、朝になってから病室に来てというのでは、なんとなく部屋の空間とか父となじむのに時間がかかる感じがする。もちろん、母と私と二人で完全についていることは物理的にも体力的にも無理なので、(私はともかく母は70台だ)「出来る限り」ということになる。それでも気持ちの上で病院にお任せ、にするよりも、出来る限りは来ていっしょにいるんだ、という気持ちでいることが、意識はないにしても父を支えることになるような感じがする。実際看病と言うのは気持ちの問題だなと、やってみて思うところが多い。
学校もそうだが、病院というのも、結局任せきりにするということはリスクが大きい。学校と同様、こちらの望むようにはなかなか行かないし、その事情も自分が学校のスタッフだったことがあるからよくわかる。で、やはり家族がなるべく積極的にコミットしたほうが結局は学校にとっても病院にとっても面倒ではあるがありがたいのだと思う。学校も保護者にお任せくださいということがあるけれども、そういうのは話半分に聞いておいたほうがいいのと同様、入院患者の家族と言うものはなるべく気を楽にしておかないと持たないけれども、気を抜いてはいけないのだと思う。
父は6月に入院して、一度よくなってリハビリのために転院したのだが、もともと持病があり、既往症では手術も受けていて、いろいろな病気を併発し、内科に移っていた。一度呼吸と心臓の鼓動が止まり、蘇生はしたもののそれ以来意識のない状態が続いている。それでもなんとか、先週の水曜以来は安定はしている。というか横ばい状態だ。何とか意識が回復してほしいと思うのだが。そうすればリハビリも出来るだろうし先も少し明るくなる。
私も仕事があるので午後から夜はいることが出来ないし、(以前は深夜来て泊まり、午前中に来る母と交代する、という態勢だったが、母がそのまま深夜までいざるをえず、無理が溜まっていた)なんだかんだと雑用もある。看病とそうしたことを両立するのはなかなかたいへんではある。
そんなこんなでなかなか普段書いているような内容のブログを更新することは難しくはあるのだけど、いろいろなことをうまくともに成り立たせていきながら、自分の書きたいことについて書いていきたいと思う。今後ともおつき合いくだされば幸いです。
たくさんのお見舞い、ありがとうございます。
***
朝スーパージャンプを買い、病院の帰りに書店により、おがきちか『ランドリオール』15巻(一迅社、2009)と東村アキコ『海月姫』3巻(講談社、2009)を買った。スーパージャンプ、最近読んでなかったのでだいぶラインアップが入れ替わっているが、『バーテンダー』と『王様の仕立て屋』以外にどうしても読みたいというのがない。でも今週号の『バーテンダー』もよかったな。白石君が主人公の話とは。
Landreaall 15 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)おがき ちか一迅社このアイテムの詳細を見る |
『ランドリオール』は読了。もともと連載で読んでいるので話の流れはわかっているのだが、「革命の真実」まで収録されている。最近、ちょっと形而上的な話と言うか、価値観とか友情とかの話が少しわかりにくい感じになっている気がする。もっと単純な活劇的な部分を読みたいのだけど。『海月姫』も読みきった。「間違いの喜劇」みたいな感じのストーリーになってきている。誰が何を知っていて何を知らないか、そのすれ違いにはらはらどきどき、という実に古典的な喜劇のつくり。少女マンガの王道といってもいい。東村アキコはやはり、0年代後半を代表するマンガ家の一人といっていいのではないだろうか。
海月姫 3 (講談社コミックスキス)東村 アキコ講談社このアイテムの詳細を見る |
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