逆転さよなら満塁ホームラン/「モーニング」大充実/情報の審美眼
Posted at 09/10/22 PermaLink» Tweet
昨日。仕事は予想通り暇。9時半ちょうどに上がれて、早めに帰宅。帰ってNHKを見たらスレッジが逆転さよなら満塁ホームランでファイターズが先勝していて感動した。この試合は絶対ダメだと思ってしまったが、最後のさいごで大逆転。これはいい流れだ。世の中何が起こるかわからない。スレッジがホームインの場面、稲葉ジャンプに負けるとも劣らないくらいカメラが揺れていた。スタンドも相当揺れていたんだろう。すごいすごい。野村監督もさすがにショックを受けていたようだった。
ジャイアンツは中日に負けたみたいだけど、シリーズに出てくるのはどちらかな。ドラゴンズとは二年前の雪辱戦があるし、ジャイアンツとやるのも面白い。ファイターズの選手たちには頑張ってもらいたいな、どちらが出てきても。
スポーツニュースを梯子して3回同じ場面を見ながら夕食、入浴、就寝。空は満天の星。余裕があったら流星群も見たいところだけど、数年前に見たことがあるからいいかなと思って今回はパス。それでも見られる時間は空を見上げていたけど。
今朝は6時20分に起床。起きてすぐ職場に出て不燃物を処理、モーニングを買ってきて7時。活元運動を7時50分まで。昨日操法を受けてから調子はいいのだけど、まだ万全とは言えない。活元運動をやればいい。他にはいりません、といわれたが、逆にいえばそれだけで何とかしなさいということかなと思った。活元運動もじっくりやっているうちに今まで気がつかなかったこともいろいろわかって来る。自分でやるのも大事だし、愉気の会や活元の会に出るのも大事だなと思う。
朝食をとってから自室に戻り、モーニングを最初からじっくり読む。はっきり言って今週号は超充実です。もっとも、続けて読んでないと意味のわからないところは多いですけど。「聖☆お兄さん」(関東、もとい巻頭カラー)。相変わらず笑わせてくれる。「社長島耕作」事件発生。「ジパング」もう一つの戦後史。「OL進化論」割と面白い今号は。「バカボンド」一刀斎に勝ちを認めさせる。しかし…「ジャイキリ」過去の苦い話続く。読んでて辛いけど、こういう経営者っているよな。「ライスショルダー」ルビー復活。「きのう何食べた?」ケンジの努力。「ボクラハナカヨシ」あまり読んでなかったけど、子供たちがかわいい。
「ディアスポリス」超感動。なんというか、ネタバレがあるので白転。久保塚と裸の王様の最後の激闘。「オレには愛するものがある 守るものがある!!おめえは無だ!おめえは裸だ!おめえには何もねえ!!」そこに現れる伊佐久たち。生きてたのか。ラストシーン、入国管理事務所に出頭するズィンズィンを迎えに行った久保塚の前をズィンズィンは振り向きもしないで通り過ぎる。つまり、『第三の男』の完全なパクリなのだが、そのあとの久保塚の満足げな表情。ズィンズィンにも守るものがある。それがどんなに凶悪な男であろうと。久保塚の無限の愛を感じる。このラストは、本当に感動的だ。『第三の男』を見ているからなおさらそう思うのだろうけど。このラストはある意味原作を超えている。いや、ウェルズへの限りないオマージュというべきか。深く感動した。
「宇宙兄弟」これも感動。ブライアンが助けにきた。「神の雫」第7の使徒、ついに決着。意外な結末。「とりぱん」熊話。「特上カバチ!」うーん。「北のライオン」好き好きかな。「なんじゃもんじゃ」これも。「風と雷」スクープ!秀吉と五右衛門は実は!「僕小」リアルな出産レポート続く。「シマシマ」ガイく~ん。「ひまわりっ」副主任が!「エンゼルバンク」桂木君井野さん大活躍。でもまだまだこれから。「誰寝」オチが笑った。「Ns'あおい」あーららら。「ピアノの森」ぞくぞくするなあ。気合が入ってる絵が多い。ワルシャワの秋をすごく感じさせる。シマノフスキが出ると思ったが、先に修平の二次。「へうげもの」枇杷色の金斗雲完成。いやー充実、充実、中身大充ー実ー。
***
野口晴哉『愉気法2』読了。掌心発現など、知らなかったこともいろいろある。心構えの点で、「ともかく技術を会得する場合に一番重要なのは、強い弱いは相手にあって、自分の強い弱いで加減してはいけないということです。相手の感応する度合いで適度を観なければいけないのです。」ということは、人に接する仕事であればなんでもそれが大事なことだと思った。
唐沢俊一『博覧強記の仕事術』現在80/204ページ。予想以上に相当面白い。勉強になることが多い。現代の文筆業というのは、情報の一次仲介者だという説明には目から鱗だった。あまり大層な存在だと考えず、膨大な量の情報を最も自分のニーズに合わせる形に整理・構成し、自分の個性に合わせた形で人に伝えていく。その情報再構成能力こそが最も重要なのだ、というのは面白い。たとえばオリジナルの作家であっても、自分の中にあるいろいろなものを吐き出し、再構成していくことが重要であることには違いない。松岡正剛はそれを「編集」と呼んだが、「編集」よりは「仲介」のほうがより自分にとっては納得がいく表現だ。そのためには自分が本当に好きなこと、に集中することが必要で、山田風太郎は「したくないことはしない」を座右の銘にしていたそうだ。また、仕事には制作時における熱中とともに、それを社会に広めていく戦略を必要とする、というのも納得がいく。「芸術」なだけではなく、対社会のスタンスが必要だということだ。
そして名言だと思うのは、これだけ大量の情報が生で入るようになった現在最も重要なことは、「情報の審美眼」だ、という言葉だ。「情報の取捨選択能力」、といってもいいが、それではこのことの重要性、また感覚的な部分がうまく伝わらない。そこに美をかぎ分ける能力が必要だというのは全くその通りだと思う。また情報を仕入れる際の一つのポイントはよきナビゲーターを持つということ。なるほどと思う。私が白洲正子が面白いと思ったのは、その筆の達者さもあるが、その美の世界の案内役としての確かな感じにあったのだと思う。それは呉智英が面白いと思ったことと似ている。歴史を書く人などでも、面白いと思うのはそういう案内役として信頼できる、またこの人の紹介するものは自分も面白いと思う可能性が高い、という人のものを好んで読んでいたな、と思う。
まだまだ面白いところはたくさんありそうだが、この本は確かにお勧めだ。私の紹介ではあまり信用が置けないかもしれないが。(笑)
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