好きなことの二つの側面/理性の役割分担
Posted at 09/09/23 PermaLink» Tweet
5時半起床。昨日は遅くに更新したので新しく書くこともないといえばない。とりあえずここ数日懸案にしていた「自分の理性の問題点」というのをまとめたので何とかほっとしている。
KJ法―渾沌をして語らしめる (川喜田二郎著作集)川喜田 二郎中央公論社このアイテムの詳細を見る |
ただまとめた、と言っても本当にまとまったのかどうかはよくわからない。私はずっと以前からKJ法を使っていて、卒論や修論などもかなりこれを使ってまとめたのだけど、どうもまとまったのだかまとまってないのだかよくわからないようなまとまり方をしている。ずっと以前には研修も受けたことがあるし川喜田先生の著作もいくつか読んではいるのだが、あんまり使いこなせてはいない。最近はまとめるということより、とにかく書くということに重点を置いて文章を書くことに力をいれてきたのだけど、今回のテーマはそれだけではまとまりそうにないし、自分の理性そのものを観察するというのは何らかの仕掛けがないと無理だと思ったので久しぶりにKJ法を使ってみた。イソップというソフトと、それをプリントアウトしたものをラベルに切り離して並べ替えたりしながら数時間で41枚の元ラベルをまとめてみた。そしたら一応A型図解らしきものは出来た、ということだ。これをちゃんと文章化しながらまた考える材料にする、ということになろう。
ただ、いろいろ発見があったのも事実。今まで気がついたことをひとつだけ書いておくと、私はいろいろ好きなものがあるし趣味というかそういうものも多いし、また関心事項も多岐に渡っているのだけど、そういうものはただ好きだというだけではなく、自分の中ではそういうことを財産、もっと積極的にいえば道具あるいは武器として、つまり手段として、世の中に発信し、関わっていく手がかりにしたいと思っている、ということだ。そういうことはあまり明瞭に意識はしていなかったし、また好きなものをそういう風に使うのは不純なんじゃないかという気持ちもあったりはするのだけど、でも好きなものでなければ勝負は出来ないというのもまた事実な訳で、多分「好きなもの」というのは誰にとってもそういうに面性を本来持っているのだと思う。つまり、自分が楽しむという側面と、それを手がかりに世の中と交流し、また発信していくという側面と。当たり前だと思う人も多いと思うのだが、自分の中では楽しみというのは本来自分だけの楽しみであるべき、という意識がどこかで強かったようで、割合新鮮な発見だった。
こういう作業は、普段使っていない頭の筋肉を使うのか、割合疲れるしすぐ眠くなったりするのだけど、多分こういう頭の使い方をすることは自分にとっても必要なことなので、上手く取り入れていった方がいいかなあと思っている。
今日は5時半ころ起きて朝はいろいろ家事雑事をこなし、モーニングページを書いてからこれを書いているのだけど、なんだか少し世界が広がった感じもする。
GIANT KILLING 11 (モーニングKC)綱本 将也講談社このアイテムの詳細を見る |
そうそう、この作業をする前はこの連休中、ずっと『ジャイアントキリング』を読んでいた。サッカーというゲーム、その役割分担の仕方が人間の精神の働きにすごく似ているなあと思うところがあって、それが今回の分析にもずいぶん入ってきている。攻撃をコントロールするトップ下と攻守全体の要であるボランチ=中盤の底がいずれも「理性」の役割だと思うのだけど、華やかな才能の集まる場であるトップ下は前に向かって表現する、目に見える派手な側面の担当者であるのに対し、中盤の底はゲーム全体をコントロールし、攻守の要になる、そのチームのカラーを最もよく現わす、つまり精神的な中心でもあるわけで、一人の人間に喩えればその人間の芯のような部分だ。理性というのはそういう二つの役割がある、ということをジャイキリを読みながら思っていた。そうやって見るとサッカーというゲームもより面白いということもあるし、人間の精神というのもそのように役割分担的に分けて考えるとわかりやすくなる側面もあると思う。
理性というものをだから単一的なものと考えるのではなく、そういう風に自分の精神の中で役割分担をさせて見るといろいろと見えてくるものもあるし、自分の身の回りで発生する問題もどのあたりのポジションが対応すべき問題なのか考えて見るとそれに適正に対処することもしやすくなってくるのではないかなと思った。
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