いろいろある/『ピアノの森』16巻

Posted at 09/08/21

なかなかいろいろあって大変だ。しかし仕事の方もいろいろ調べなければならないことなどあり、勉強になることも多い。割とあたりまえのことで気がつかなかったこともあって、こういうことは実際にやっているうちに気がつくんだなと思う。2時頃から10時頃まで仕事をして、それで積み残しが出るというのも結構きついものがあるのだが、まあこの時期はいろいろある。

ピアノの森 16 (モーニングKC)
一色 まこと
講談社

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本はあまり読めてないが、『ピアノの森』は何度も読み返している。今日は6時前に起きられてモーニングページと活元運動を少ししてから職場のゴミを捨てに行った。腹具合が少し悪いので朝食を抜く。自室で少し休み、山麓へ。いろいろあって時間がかかったが、帰りに平安堂によって、『ピアノの森』16巻を買った。帰ってきてさっそく読みふける。連載追っかけ日記であらすじはすでに知っていたのだけど、いやあすごい展開だ。いちいち感動する場面多数。カイの逆境が、そのままショパンの苦悩を理解するのに生かされている、という事実が語られる。雨宮が不幸と引き換えに手に入れた才能、のようなことをいっているが、不幸がそのままショパンに近づく手段になるという、作者の構想力の大きさがここではじめて理解できて、さらに感動させられた。場面的には、やはりプレリュードop28-24最後のfff(フォルテ・フォルティッシモ)。ああいう弾き方ってあるんだと驚愕。きっと誰かが実際にやっているんだと思うけど、それでもすごい。

苦悩がそのまま美しい音楽になる、というところにショパンの本質のある部分があるんだ、ということを、マンガを通してこんなふうに表現できるんだなと感動する。パンウェイの苦悩、雨宮の苦悩、レフの苦悩、そしてカイの苦悩。誰もが苦悩を美しい音楽として昇華できるわけではないにしても、こういう音楽には癒しや安らぎというものを越えた何かが宿る。さらにピアノを聞きたくなった。

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by Luke Peterson

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