数寄の極意/ウルムチで起こっていること

Posted at 09/07/09

昨日。一件落着。3月ごろからずっと引っ張ってきたが、まあ落ち着くところへ落ち着いたという感じだ。気分を一新して前進あるのみ。

昨日朝、『スーパージャンプ』を買う。この雑誌は最近、勢いが落ちてきている感じがする。ということでまず今朝買った『モーニング』の感想から。

巻頭が「へうげもの」。巻頭らしい気合の入った内容で、柳生石舟斎・柳生宗矩が登場し、伏見屋敷の描写も伏見城の描写からしてすごいという感じだ。織部の伏見屋敷は例によってハチャメチャ(この物語はフィクションにて候)なのだが、ゆがみ要塞「うぎゃあ」と名づけられている。(何だそれは・大体こんなに柱が全部歪んでいたら立たないだろう)小堀遠州も元服し、数寄の極意を織部に尋ねる。それは梁の武帝に訪ねられた達磨の答え。9巻が7月23日発売。「バカボンド」ここにも石舟斎。「ライスショルダー」なんかすごいな相変わらず。「ZIPANG」これも歴史改変小説(いやマンガ)なんだな。「ジャイアントキリング」反省の残る試合、というだけで一回終わっちゃうんだもんなあ。もっと話が進まないかな。11巻7月23日発売。「宇宙兄弟」わりと面白い。やっさんというキャラクターが重要だ。「神の雫」展開が面白くなってきた。「エンゼルバンク」農業ネタ。これも面白い。でも二つともオチがなんとなくわかったけど。「シマシマ」うーんこういう展開か。味だな。「ケンとメリー」これも味。「僕の小規模な生活」この作品の面白さがだんだんわかってきた。「チェーザレ」『ニコマコス倫理学』はメディチの存在の基礎ともいえる書。へええ。「誰も寝てはならぬ」草食系vs装飾系(笑)。「ひまわりっ」チキン南蛮に脱線。やっぱりこういう脱線にはときどき興味を失うときがあるなこの作品は。「Ns'あおい」うーん、予想通りの展開だが、まあこう展開しなきゃだめだよな。病院マンガの王道だな。「ディアスポリス」結構久保塚には過酷な展開だ。私の好きな伊佐久が出てきてうれしいのだが。「ラキア」変なスーパーリアリズムだな相変わらず。「36歳のハローワーク」お誕生日おめでとうございます。これも農業ネタ。

それから『スーパージャンプ』。「JIN」この作品、ネタは面白そうなのに、どうしていまいち面白くないんだろう。「バーテンダー」これは面白い。次週の葛原のセリフに期待。「おくさま予備校」こういうネタを考えるのは天才だなこの人は。「王様の仕立て屋」以前のノリが戻ってきた。でもやはり話も絵もやや荒れている感じはまだ残っている。「DESIRE」これもこの手の話としてはよくできている。「死神監察官雷堂」ちょっと日常ベースのときはマンネリな感じがする。大きなストーリー展開に戻ってほしい。『ウルトラジャンプに』に諸星大二郎が妖怪ハンターシリーズを描くとのこと。「銀のアンカー」白川の過去。先号買ってないので良くわからないが、あんまり面白くないなあ。この手の話なら「ダブルフェイス」の方がずっと面白い。主人公たち3人とも内定が出たし、まあもう終わりかな。

***

ウルムチ虐殺。チベットでやっていることとほぼ同じなのだが、国際社会の動きが鈍い。報道もチベットに比べると扱いが冷淡な気がする。ダライラマに匹敵する存在がいないことと、ウイグル人がイスラム教徒であることなどによるのだろう。中国共産党政権がやっていることはそんなに変わらないのだが。しかし世界同時不況の深刻化により、世界経済の牽引車足りえる中国に対して、どの国もものが言えなくなって来ている雰囲気がある。NGOなどもあまり動いていない感じがするし。東トルキスタンは国際社会へのアピールが今まで不足してきたことのつけがこういうときに出ているのだけれども、北朝鮮問題も結局は中国問題であると思うし、この巨大な独裁国家が抱える軋みや歪みをどう是正していくかは中国人だけが考えればいい問題ではないように思う。少なくとも経済成長が総てを正当化する時代は終わったのではないか。オバマ政権の理想主義のアメリカが何をできるかが、この先の展開を読む一つの試金石かもしれない。

この事態に日本がどういうことが出来るか。「日出処」の心意気のようなものを、文化の一つの源泉でもあるシルクロードに対し、何らかの形で示せないものかとも思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday