『ジャイアントキリング』:3人のフォワード/自分の中の暗い部分/ツイッターを導入してみた
Posted at 09/06/15 PermaLink» Tweet
土曜日夜帰京。腰が痛くなって、土曜の仕事は持つかどうか、と思ったが何とか最後まで持った。夜の特急で帰京。日曜は一日、しっかり休むことにする。モーニングページも書かず、ブログも更新しなかった。ぎっくり腰の軽い症状だな。基本的には疲れだと思うので、腹にしっかり力を入れて何とか持ちこたえておきたいと思う。
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土曜日は朝のうちに『ジャイアントキリング』の4~5巻を読み、特急に乗る前に駅前の書店で6~7巻を買った。車内で読み終えたので、東京の地元の書店に買いに行ったら9巻がなかったので8巻だけ買う。夜は結局読まずにぐっすり寝て、朝読み終えてからイオンの未来屋に9巻を買いに行ったら10巻しかなく、先に10巻を買って読んだ。昼飯の買い物に西友に出かけて、西友の文教堂で9巻を買って読み、ようやく全巻揃う。昨夜は手元にある6巻から全部読み直した。このマンガ、やはり読み応えがある。それに、試合の場面が多く展開が遅いので、連載よりも単行本で読むのがいい。とはいえ、8巻75話の椿が窪田からボールを奪う場面など、2ページ見開きのコマなどを見ると、これが連載のB4大の画面で見たら大迫力だなと思う。連載には連載のよさがある。
6巻50話からフォワード陣の話。フォワードは自分の仕事をどう考えるべきか。シュートを打つことが好きで仕方がない夏木、背も低く体格に恵まれないが一途にゴールを目指す世良、盛を過ぎてサブに回りがちな堺、この三人をめぐるエピソードが、これまでの試合の最大のクライマックス・対大阪ガンナーズ戦の決勝ゴールにむかって9巻の83話まで続く。
6巻のベテランの堺が「ボールってのはな、世良…しぶとく諦めない奴の前に必ず転がってくるもんなんだよ」と語る。また、達海が夏木に語る「お前が前線で受けるボールそいつは見方が必死になってつないできた魂のこもったボールだ。お前にとってそのボールは何だ?チームのボールか?お前のボールか?夏木、お前はフォワードとしての決心が足りないよ。そこんとこ…早めにはっきりさせたほうがいい。」という言葉。夏木はこれに迷ってフォアザチームを考えはじめ、プレーがばらばらになる。しかし土壇場で達海のもうひとつの言葉、「大事なのはお前らがこの試合を面白がれるかどうかだって」という言葉を思い出し、ストライカーの本能に忠実にシュートを打つ。達海がいったのも、結局はチームのボールだと言うことを当然の前提として、なおかつそれを自分のボールと思いこめる、選手としてわがままになることを「フォワードの決心」と言っているのだということが明らかにされる。このあたりのところ、多くのいろいろなことに迷っている人に、光となる一言のように思う。というより、自分にとってはなった。
最後に、やはり自分に自身が持てないまま走り回っている世良が、大事な試合で交代なく最後まで使ってくれた達海の采配に対し、「俺に才能なんてものはない。プロでやれてるだけ奇跡的だ。けど監督はこんな俺を使ってくれる…それなら信じてみてもいいかもしれない。俺が俺って言う選手のことを…」と思い、DFがクリアしようと出した足で肩を蹴られるのをものともせずヘッドでゴールに飛び込んでいく。ゴールを決めて世良は「俺ってスゲェーッ」と叫ぶ。この3人のフォワードをめぐる話は本当に感動した。また主にこの舞台になった大阪ガンナーズ戦は7巻の冒頭から9巻の半ば過ぎまで続いてとても読み応えがあった。
9巻の途中から話は小心な天才ミッドフィルダー・椿のルーツをめぐるスポーツ記者・藤沢のストーリー、10巻は本誌で読みそこなったカレーパーティーの場面など、まだまだ作者のアイディアは尽きていない。これからももっと面白くなる、という期待の持てるマンガだ。
***
午後。電話で友人と話していたらいつの間にか暗くなっていた。ちょっと自分の中の暗い部分について話していたのでなんだか疲れた。自分の中にいくつか暗い部分はあるのだが、その中心になるのが前の仕事時代のこと、子ども時代のこと、前の結婚のこと。いろいろ話をしながら思ったが、確かにそういうときの話に縛られている部分が自分の中で実に大きいなと思う。子ども時代も、自分で決めてそこから出てきたし、仕事も自分でやめたのだし、結婚もそうだ。だから、そこではもう自分はそれ以上できない、と判断し決断して出てきたのだということが「今の自分の原点」になっているのだということを忘れてはならないと思った。ある意味「移民」なんだな。故国のことを忘れて新しい国でどう生きていくか、新しい状況で生きていくことだけがすべてなのだ。人間だから引きずられるのは仕方ないのだが、意志で後を振り返らないようにしなければならない。
さよなら、愛しい人レイモンド・チャンドラー早川書房このアイテムの詳細を見る |
人間の人生の、本質的な悲しさと言うのはそういうものかもしれないとふと思った。『さよなら、愛しい人』を読んだ感想で、人生の機微・哀歓のようなものにどうもあまり関心が持てないと書いたけれども、「捨てなければならない過去」とか、「自分の意志で選択した道のためには切り捨てなければならない感情」のようなものが、チャンドラーの小説には書かれているんだなと思う。私は今まで、「何かを捨てて生きる人生」、というのがどうも納得が行かなくて、と言うかそういうものを捨てるのは何か悪いことのように思っていたのだけど、ここまで来て見るともうそんなことは言っていられないんだなということがだんだんわかってきた。本当は、そういう意思的なものでなくても、人は常に何かを取り、何かを捨てて生きている。昔面白かった小説やマンガが今はもう面白くないということは、無意識のうちに何かを得て何かを捨てたからだ。自分を知るためにはそれを意識化しないといけない。私は記憶力がいいほうなので、昔の面白かった記憶を忘れられず、そこがなかなか納得できないのだけど、実際には自分は既に変わっていると言うことを認めなければならない。今ここで生きることはそこからしか始まらないんだなと思った。
***
こちらのブログにツイッターのブログパーツが貼ってあるのを見て、なるほどこういうふうにすればツイッターも使い物になるかもしれないと思い(今まで登録だけして放置していた)、さっそくツイッターのサイトで見つけたHTML版を張ってみた。…ちょっと地味だしデザイン的に微調整が上手くできず微妙だったので、他のサイトで探した「ついめ~じ」というのを張りなおしてみた。なんかこれも微妙だな・・・でもとりあえずもっと使いやすいブログパーツが見つかるまでこれを貼っておこうと思う。右カラムの猫温度計の下にあります。
この「ついめ~じ」はつぶやきが一つしか掲載されないパターンだ。5個ぐらいのってもいいんだが、まあ一つでも味があるか。つぶやき的なやり取りが自動的に掲載されるのも面白いかもしれないと思う。ただまあ、まだ日本語版はあまり使いよくない感じだな。今後の洗練に期待というところか。
これに関して、ちょっとどうなのかなと思うのは、垂れ流し的に思ったことを書いて、自分の中にいろいろなものが溜まっていかないことがものを書く上でマイナスになるんじゃないかということだ。村上春樹が『モンキービジネス』のインタビューで、作家がエッセイを書くと小説の中身が薄くなるから書かない方がいい、というようなことを言ってるから、ちょっとそういうことを気にしたのだが、昨日一日モーニングページもブログも書かなかったらやはり気持ち悪いと実感したし、多分つぶやき的なことなどいくらかいても基本的にあまり関係ないんだろうなと思った。まあしばらくやってみてから考えよう。
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腰の痛み、一進一退だ。上手くコントロールできるときもあるし、コントロールし損なって痛みを感じるときもある。今のところたっている姿勢なら大丈夫(椅子に座った姿勢から立つときに痛いことが多い)なのだが、外出したときにどんなふうになるかいまいちよくわからない。足に力がかかっているときは基本的に大丈夫そうだ。
昨日、イオンに買い物に行ったときに、ついでに花を買って、久しぶりに水盤?に生けてみた。こんなのも悪くない。
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