村上春樹とか、よしもとばななとか
Posted at 09/06/01 PermaLink» Tweet
6月1日。8時20分。スパイダソリティアの上級レベルで2連勝した。6勝407敗。やたら難しいが、出来るときは続けてできるのが謎。牌の巡りみたいなものがあるんだろうか。
一昨日帰京。特急の中では、ほとんど寝ていた。前夜に『1Q84』を読んで4時間くらいしか寝てないから、多分そのせいだっただろう。それに、起きていたからって何かを読もうという気には全然ならなかったから、起きている必要もなかった。
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昨日は、やはり朝からぼおっとして村上春樹に関連したことなどを考えていた。昼ころ友人から電話がかかってきて少し話す。2時過ぎに日本橋に出かけ、コレドの地下の「えん」で梅豚茶漬け。それから丸善に行く。3階に上がると、画家の山本容子のサイン会をやっていた。よく知らなかったが、今ネットで調べたら吉本ばなな『TUGUMI』の挿画を描いた人。カフェに入り、季節のケーキとコーヒー。フルーツがスポンジの中にたくさん入っていて、フランボワーズのソースがかかっている。なかなか美味だった。
隣の席の絵手紙の本を読んでいるおばさんがテーブルの上に鞄を投げ出しておいているのが少し気になったが、店のスタッフを呼んで「ハヤシライスの肉は牛?産地はどこなの?」と聞いていた。そういう質問する人って本当にいるんだなとちょっとびっくりしたのだが、スタッフの人もわからず聞きに行っていた。「牛じゃなくて豚だそうです。産地は・・・です。」残念ながら聞き取れなかった。ずるずるとストローの音を立ててアイスコーヒーを飲みながら、「そう、ありがとう」と言った。反対側の一つ向こうの席では、「私は戦時中に生まれて・・・」という話をしている。隣の席に座った中年の夫婦が、女子高生が電車の中でおにぎりを食べていて信じられない、とかいう話をしている。丸善のカフェって、総じてそういう会話をする人はあまり多くないんだけどなあ。
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なんとなく、『1Q84』があるかどうかチェック。Book2はあったが、Book1は品切れになっていた。木曜日、ちょっとごたごたしたがあのときに買っておいてよかったなと思う。東京にきて買えばいいやと思っていたのだけど、売り切れてたらどうしようもない。amazonでも6月10日ころになると書いてあったし。やはり本というのは買うべきタイミングというのがあるんだなと思う。
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友人と話して出てきた『ホ・オポノポノ』とかいうハワイの精神修養?みたいな話の本を探し、立ち読み。よしもとばななが体験談を書いていて、それを読み上げてもらったのだがとても共感するところが多く、本を実際に読んでみた。しかしどうも、多分面白いんだろうとは思うが、自分には必要ないという感じがした。よしもとばななも自分の中の大変な部分を何とか文字にすることで乗り切ってきている部分もあると思うのだけど、私自身も自分の中の書かれなくれはならない何かを表現することによってしか救われない部分があるんだということを、『1Q84』を読んでだいぶ強く感じるようになったからだと思うのだけど、何かのそういう方法によってではなく「書く」ことによってしか前に進んでいけない何かがあるんだと思ったからだ。もともとそういうことってわかって痛んだろうけど、もっと簡単に何とかできないかという気もして、あるいは気持ちのどこかで書くのを避けていたせいもあったんだろう、そういう修養的なものもいろいろ読んではみた。ばななさんは書いても書いても救われない部分があって、それが大変だったんだろうと思うけれども、私はまだそれをきちんとやってはいないので、まずはそれからなんだと思う。
ちなみに、私が読んだことのある吉本ばななの本は『哀しい予感』『TUGUMI』『白河夜船』の三冊で、いずれもほとんど出てすぐに読んでいるから、もう20年くらい前だ。でも同じ日に彼女のに関係したことが二つ起こるというのも不思議な偶然だなと思った。ちょっと探してみたが、本棚のどこに入っているのかみつからない。ダンボールにつめて積んであるのかもしれない。
***
10時。部屋中引っ掻き回して『TUGUMI』を見つけたがいまいち読む気にならないな。でも見つけたとたん、2007年の暮れによしもとばななと奈良美智とのコラボレーションの『ひな菊の人生』を読んだことを突然思い出した。結構影響を受けて、小説を一本書いたのだった。
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