本音トークと友情エネルギー/着物オンナ/俺がロックだ
Posted at 09/05/12 PermaLink» Tweet
昨日。日曜日は今考えてもちょっと興奮状態だったので、炊事は全然しなかったのだが、昨日は少々冷静に戻っていたので土鍋でご飯を炊こうと、米を研いで水に浸してから昼食の買い物に出かけた。ついでにスプレーバラを買う。この季節、日曜日に売れなかったであろうカーネーションと、梅雨のさきがけの紫陽花がどこでもすごくよく目に付くのだが、昨日の西友には紫陽花がなかった。なんでだろう。
帰ってきて土鍋を火にかけ、味噌汁を作り、買ってきたポテトサラダとロースカツを並べる。味噌汁はジャガイモとわかめ。このところずっと豆腐ばかりだったから、なんか若返った感じ。昔はジャガイモとわかめの味噌汁ばっかり作ってた。最近、なんだか豆腐のローテーションから外に出られなくて、他の具を入れられなかった。ホント自分は変な縛りがいつも生じるので、何とかならないかと思うが、本当に自由に何でもできるというのはいつになるんだろう。孔子は七〇にして心の欲するところに従えども矩を越えず、と言っているが、70まではまだ20年以上ある。それまで本当に自由になれないというのはどういう一生なんだろう。ご飯は少し焦げたが美味しくできた。少し斜めに置いてしまったのか、炊き上がりにムラがある。
食べ終わったころに友人から電話があって話す。ちょっと色々ストレートすぎる話も。普段、あまり触れないようにしている話をして、友人の考え方がよくわかった。ときどきはこういう本音トークもしないと、友情エネルギーも枯渇するよなと思う。でもこの年になってくると本音トークばかりしてたら友情にひびが入る可能性も高いし、一長一短。手いうか、若いころ友情がバコンバコン壊れていたのも、あまりに本音トークばかりしすぎたせいはあるんじゃないかと今書いていて思った。相手の考えや行動も、もっと尊重しないとね。
なんか、自分が清志郎から受け取ったものは何だろうと思うと、やっぱりロックの魂だったんだなと思う。受け取ったと言うと変で、もともと自分の中にあったロックの魂を、目覚めさせてくれたと言うことなんだと思う。でもあのころは、そんなふうには全然思ってなかった。私は本当に自分のことを理解するのが下手だなあと思う。ここ10年、こやってブログにいろいろ自分を理解するための試みを書いているんだけど、本当にはいまだに全然わかってないんじゃないかと思う。だいぶ昔より分かってきた部分もあるとは思うんだけど、なんていうかさすがにわかんないと困るけど。
電話を切ってちょっと出かけるかなと思い食事の後片付けなど使用と思ってコンロのそばに行くと、なんと弱火だったが土鍋のレンジ台にまだ火が残っていた。慌てて消して中を見てみたら、ちゃんと炊けた部分も変になってるし、当然ながらおこげが大量に発生している。あちゃー。冷静なつもりだったが全然そうでなかったらしい。
大体の処理をして(捨てたわけではナイ)着替えて出かける。歩いているとやっぱりRCの曲ばかり口をついてでてきてしまうが。日本橋に出る。特に行く当てなく来たのだが、丸善で原稿用紙掛けのノートを二冊買い、四階にいってアンティークオルゴールの展示を見たり。首を突っ込んでみていたら展示場の人に説明されてしまった。音が賑やかだから新しいんですかと聞くと、もともとアメリカのディスクオルゴールはこんなふうに音が華やかなんだと言う。へえそうなんだ。
1階に下りて、雑誌をぱらぱら見ていたら和服の本があって、相田翔子がモデルになっていて、最近ちょっと和服を勉強したいという気持ちがあったので、買ってみた。自分が着るわけではないが、女性が着ているのをみるのは楽しい。最近はぽつぽつ、若い男性が着ているのも見かけるが、やはり女性の着物の方が華がある。この本は和服の中でも「小紋」の入門書で、着物の柄のことなど博物館でみる辻が花とか、そのくらいの知識しかなかったが、小紋て本当に華やかでいいなあと思った。まあ相田翔子が美人なせいが大きいけどね、この本の魅力は。
相田翔子の「きもの」修業相田 翔子世界文化社このアイテムの詳細を見る |
『誰も寝てはならぬ』とか読んでいると世の中、和服オンナが結構多いようなことを書いているけど、私はそんなに見るわけではない。必然的に、和服というと結婚式に着てくる黒留、色留、振袖、あとは浴衣くらいしか想像がつかないのだけど、小紋というのはいいなあ。すごくカジュアルな感じでありながら華やかだ。この本で取り上げられている桜小紋、型絵染小紋、絞り小紋、友禅、市松、梅小紋、どれもいい。中でも市松小紋はやっぱりポップで、すごく好きだな。中身は読まずに写真ばかり見てますが。
スティル・ライフ (中公文庫)池澤 夏樹中央公論社このアイテムの詳細を見る |
それから、20世紀末の芥川賞受賞作品を他にも読んでみようと思い、適当に探して池澤夏樹『スティル・ライフ』を買った。まだ読みかけだけど、この人、自分と感覚が似ているところがあって、結構面白いということに気がついた。路線としては村上春樹っぽいところがちょっとあるかな。でも小川洋子のほうが面白い、というか好き、ではあるけど。
それだけ買い物して家に帰ったら8時近かった。いろいろごたごたして、忘れかけてたんだけど0時45分から清志郎のライブ映像をNHKでやることを思い出し、テレビをつける。最後のテレビでのライブ。未公開映像なども含めて。病み上がりと言う疲れをやはりどうしても感じてしまう。変に肉もついてるし。若いころのライブの感じとはなんだか違う感じがした。
やっぱりロックの魂を若い人にも教える、というか伝える、というか俺がロックなんだよ、俺から学ばないとだめだよ、みたいな感じがする。なんていうか、そういうのってある意味痛々しいというか、俺の背中を見て学べみたいなことを言うこと自体がちょっと哀しいんだけど、でもそれも清志郎は割り切ってるんだろうなあと思う。確かにライブをやり続けてロックの精神をかまし続けているミュージシャンてそんなに一杯はいない。仕方ないんだろうなと自分を納得させる感じで見ていた。
曲は雨上がり、スローバラード以外は最近の曲。ラストはジャンプ!でやっぱりこの曲は「今の清志郎」を象徴する曲なんだよなあと思う。アンコールは気持ちE、と言ってから日本の有名なロックンロール、と言いなおして上向き。上向きって略の仕方が笑うけど。
やっぱり清志郎は清志郎だよな、と思いながらやっぱり彼と我の距離も感じる。でもホント、最後まで頑張ってたんだなと思う。
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