クイーンズ伊勢丹/『神曲』と『老子』の共通点
Posted at 09/05/06 PermaLink» Tweet
5日。ものを書いている、というかその前段階の作業に取り組んでいる時間が長く、だんだん頭も体も疲れてきたので、昼過ぎに、昼はもう家では食べないことにして、でかける。当てなく出かけたのだけど、途中で久しぶりにラーメンを食べたいと思い立ち、区役所の前の喜多方ラーメンの店に入る。ラーメンと餃子。久しぶり。久しぶりに食べて見ると、これは基本的にとにかく腹の中に叩き込む野蛮なメニューだなと思う。いや別に悪くないんだが。
外に出て、そういえばイースト21が今はどうなってるんだろうと言う疑問が浮かんだので駅の反対に歩いていく。ユニーが閉店してここら辺のスーパーが一つ減り、こりゃ困ったなあと思っていたが、今日いったらクイーンズ伊勢丹というスーパーが入っていた。その前には花屋も出来ているし、これは結構使えるかもしれない、と思う。永代信用組合の旧店舗跡にはブックスオオトリが入っていた。ユニー撤退後、閑散としていたイーストのモールも、これでようやく一息ついた感じだ。しかし4フロア使っていたユニーに比べ、クイーンズ伊勢丹は1フロアのみで、食料品だけ。ゴールデンウィークにもかかわらず、客はあまり多くない。大丈夫なんだろうか。やはり選択肢が欲しいので、何とか維持できるくらいの客は来てくれないものかと思う。
老子 (岩波文庫)老子岩波書店このアイテムの詳細を見る |
駅に出て、さてどこに行こうかと考え銀座に出ることにする。教文館とブックファーストで本を見て、結局『老子』(岩波文庫、2008)と大内順子『たたかわない生き方』(イーストプレス、2008)を買う。『老子』は最近死生観の問題を考えていてちょっと読みたいなと思っていたところに、ネットで調べて実は分量がたいしたことないことを知って、岩波文庫くらいのものを買いたいと思っていたのだ。しかしこの本、でたのは去年か。
ぱらぱらと読んで見ると、なんだか引き込まれた。第2章の、「聖人は無為の立場に身をおき、言葉によらない教化を行なう。万物の自生にまかせて作為を加えず、万物を生育しても所有はせず、恩沢を施しても見返りは求めず、万物の活動を成就させても、その功績に安住はしない。そもそも、安住しないから、その功績はなくならない。」というのがいいと思う。自分の功績を認めさせようとするより、その功績に安住せず次に進む。そうすれば、その功績が消えることはない。功績にこだわってしまうと、その功績自体が色あせてしまう。ついそういうことにこだわるところが私にはあるから、そういう考えの方がいいなあと思う。現在第12章まで。注釈とかをちゃんと読んでいるわけではないが。
この書は結局、人間の頑張りが余計に世を乱すことを諌めているわけで、自然の理が働いたときに物事が最もあるべきようにあるようになる、ということを言っている。その不思議な安心感は、ダンテの『神曲』の地獄篇を読んで感じることに似ている。悪に染まった人々が地獄で罰を受ける様を読んでいて不思議な安心感があるのは、神の摂理が生死の彼方できちんと働いているという安心を感じると言うことなんだなと思った。若いころはそれもよく見えなかったけれども、というのはそれが見えてくるまで我慢し切れなかったということなんだけど、最近ではずいぶんそういうのが見えやすくなっているんだなと思った。もちろん全然見えないときも多いのだが。
たたかわない生き方大内 順子イースト・プレスこのアイテムの詳細を見る |
『たたかわない生き方』は以前ブックファーストで見かけて買おうかと思ったが買わなかったもの。時間を置いてもう一度見かけてしまうとこうして買ってしまうことが多い。面白いかどうかは読んでみないとわからないなあ。
本を二冊持って久しぶりにカフェ・ド・ルトンに行く。さすがに連休で込んでいたため、カウンターに。ここでカウンターに座るのは移転後は初めてだと思う。シャンティとバナナクレープ。スピーカーのすぐ横であまり落ち着かず、本もあまり読めずに帰ることにした。地元に帰って再びイーストへ。夕飯のネタを探し、結局テナントのタイ料理店、ゲウチャイというところでカオマンガイ(タイ式蒸し鶏のせチキンライス)とチャーンビールを買った。店員はみなタイ人らしく日本語がわからない。日本語がわかるタイ人が飛んできてレジを打ってくれた。モンソーフルールで花を買って帰宅。最近花の名前が覚えられない。この花なんだっけ。バではじまった気がしたんだけど。
6日。4時半ごろ起きて、食器を洗ったり洗濯したり。昨日寝たのは11時ごろだった。部屋も少しは片付けた。朝から雨。背骨に息を通しにくい。
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