『モーニング』を読む
Posted at 09/04/16 PermaLink» Comment(2)» Tweet
昨日も忙しかったが、少し早めに寝られた。今朝は6時前に目を覚まし、昨日懸案になっていたことを片付ける。おかげで朝の時間を間違えて、父に愉気をすることができなかった。朝食前に職場の用事を片付け、ローソンで『モーニング』を買う。
神の雫 (1) (モーニングKC (1422))亜樹 直,オキモト シュウ講談社このアイテムの詳細を見る |
朝食後、懸案の続きを片付けたら10時。モーニングを読む。今週はどの作品もばかに充実している。いちばん印象に残ったのは亜樹直原作『神の雫』。このワイン漫画、ストーリーテリングの基本が今までいまいちよく分らなかったのだが、ワイン事業部長の地位をめぐって行われたワイン勝負で、ワインを感じようとした河原毛が学ぼうとしたエリートの中原を破り、河原毛の持ってきたワインに感動した中原が「私にワインを教えてほしい」とへりくだるくだりがちょっと感動させられた。この漫画はフランスでも評判らしいが、よく分らないワインの世界を想像力に豊かに訴える描き方をしていると思う。
デビッド宮原「かぶく者」。型についての考察が納得させられる。なるほどなあ。こういう「梨園の外から来た天才」というものを設定することで型の威力というものをより語ることが出来るとは。面白い。
誰も寝てはならぬ 1 (1) (モーニングワイドコミックス)サラ イネス講談社このアイテムの詳細を見る |
サライネス「誰も寝てはならぬ」。なんか変な話だなあと思ってたけど今回はツボにはまった。どんどん出てくる変な人を描かせたら天下一品だ。しかも全然重さ暗さがない。重さ暗さがない大人漫画というのは貴重だよなあと思う。やはり関西の血か。
ツジトモ「ジャイアントキリング」。選手の人柄に対する洞察力からプレーを選択していくというところに凄みをかんじる。
東村アキコ「ひまわりっ」。読み始めてからあまり出てこなかったアキコと健一の恋愛話がようやくフィーチャーされてきてだいぶ全体の流れが見えてきた。ずっと歯ブラシが主人公だと思っていたよ。さるさるが全体の流れを引っ掻き回しながらけっこう統御している感じが面白い。いいかげんなヤツが実はキーパーソンだという話。
小山宙哉「宇宙兄弟」。吾妻の真実がいい。「ビリー・バット」。戦後史の重要人物がどんどん出てきて面白い。白洲次郎登場。「社長島耕作」。ロシアでのビジネス。「エンゼルバンク」。リストラしながら、中途採用の求人を進めている企業がたくさんあるという話。へええ。そのほか、「ストレイ・シープ」「OL進化論」「チンパー」「とりぱん」「特上カバチ!」「ケンとメリー」「ラキア」「なんじゃもんじゃ」「N'sあおい」「東京怪童」どれも面白かった。
***
実家にインドか何かの土産物らしき金属製の花瓶があって、それに生ける花を買いにでかけ、生けてみて余った花を自室に飾った。
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"『モーニング』を読む"へのコメント
CommentData » Posted by 星粒 at 09/04/18
こうずさんが筆記されますと、漫画も一つの立派な文化だと思われます。私は離婚前に、主人の漫画おもにビッグコミックなんかを読みました。読む前は、絵柄も筋もとっつけないと思わされた読む都度に、惹かれました。女性漫画にはない、リアルな社会の描写やら人間の本質を突く鋭さに、感動したものです。
ところで今回のお花は、スッと佇む雰囲気の美しさですね。
CommentData » Posted by kous37 at 09/04/18
>星粒さん
そうですね、私が言うからではないと思いますが、マンガはやっぱり文化だなと思います。売れる売れないも含めて、真剣勝負でやっているからいいものが生まれるんだなと思います。
これはデルフィニウムとカスミソウですが、縦長の花瓶に合う花ということで選んでみました。