なんかいろいろ

Posted at 09/04/13

野生の哲学―野口晴哉の生命宇宙 (ちくま文庫)
永沢 哲
筑摩書房

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一昨日夜帰京。永沢哲『野生の哲学』で活元運動が自己開拓の道として示されていることに感銘を受け、この週末はそれに取り組んでみようと思いつつ帰京。

病の神様―横尾忠則の超・病気克服術 (文春文庫)
横尾 忠則
文藝春秋

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特急の中では横尾忠則『病の神様』(文春文庫、2009)を読む。これはとても面白くて刺激的。沈黙の音、しじまの音が聞こえると悦に入っていたら実は耳鳴りだったとか、温泉嫌いだったのが銭湯をテーマにした作品を連作していたら温泉に取材に行かなければならなくなり、行ったら帯状疱疹が原因で長年悩んでいた神経痛が治ったとか、エピソードの一つ一つを生き生きと読ませるすべに長けている。

昔はこの人のむやみやたらな断言口調に引っかかって長年読まないことにしていたのだが、何というかこの人はどんなに断言してもある意味本気で行ってない、言葉の本質的な意味においてすべて洒落で言ってる(というか、意識的には大真面目かもしれないが潜在意識が言わせている洒落とでも言うか)のだということがこの本を読みながらわかってきた。あんまり真に受けることはないのだ。やはり我々の世代にとって横尾というのは偉いアーティストなのでつい本気で話を聞いてしまうのだが、この年になってくるとたいていの人はあんまりえらいと思わないわけで、昔えらいと思っていた人なんかの話も今聞くと変なこといってるなということは多い。今この人は本当にえらいなと思うのは、やはり心の底からえらいなと思う人だけなので、そのあたりは年の功というのも意味のないことではないと思う。

そういうわけで横尾を読んでいてもただ面白がれるので楽なのだが、やっぱりこれは、と思うこともあるので少しメモしておこうと思う。

p.30 「肉体のキャパシティを越える精神の活動は決して自然体とはいえないような気がする。」
まあ正直言って、何をやっていても精神が走り出すと肉体が犠牲になることは多い。若いころは無理が利いても40半ばを越えるとあんまり利かなくなるのは事実だ。身体を考えに入れることはトータルな人間性にとっては大事なのだと思う。

p.35 「絵は描きたいけれど描けないというつらい時期があったことがかえって自分自身が目覚めるきっかけになったのだ。怪我の功名とはよくいったものだ。」
横尾は入社してすぐ右手を怪我して絵が描けなくなった時期があり、半年それを我慢していたら爆発的に絵を描き続けたのだという。

p.56 「やっぱり医師は、患者の体に触ることで、心と心のふれあいも生まれるということをもっと理解してもらいたいものだ。」
診察を受けに言っても触診一つないと、この人に本当に私の体のことが判るんだろうかという不信感が生まれるということは私もいつも感じる。検査のデータで何が分かるというんだろう。

p.75 「我々の人生は寸善尺魔であり、悪魔や毒も上手く利用すれば天使にも薬にもなると思ったほうが生きやすい。」
寸善尺魔という四字熟語を始めて知った。塞翁が馬みたいな感じだが、ちょっと違うか。
なんかこうして書いてみるとたいしたことを言ってないような気がするな。でもこの人は、アーチスト的な自然体(むしろ不自然体?)でこういうことを言っているので説得力があるんだなと思う。とにかく読み物として面白い。

昨日は午前中活元運動に取り組んでいたのだが、とにかく疲れているせいか、どうも上手く出てこない。観念ばかりどんどん膨らんできて逆に辛くなってくる。お昼ころ友人から電話がかかってきていろいろ話していたら話がどんどん長くなって気がついたら4時だった。

日本橋の丸善に出かけてハヤシライスを食べようと思ったのに、つい欲張ってカレーと二種類のソースの物を頼んでしまい、食べてみてから後悔した。やはりプレミアムハヤシライスにすればよかった。後悔先に立たず。文庫のコーナーで友人が推薦していた本田健『ユダヤ人大富豪の教え』のコミック版をぱらぱらと見る。これは確かに面白い。

コミック ユダヤ人大富豪の教え(1) アメリカ旅立ち篇
本田 健,今谷 鉄柱
大和書房

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自分の人生の中で、上手くいったことと上手く行かなかったことをならべてみて、上手く行かなかったことがもしうまく言っていたら今の人生のとってプラスになっていたかと考えてみれば、大してプラスになっていないことがほとんどだという指摘は確かにそうだなあと思った。上手く行かないことは辛いことだが、上手く行かなかったのにはそれなりの理由があったわけで、本当の自分にとってプラスであったのかどうかはまた別の問題だ。今でもなおトライする価値があると感じられるものであればまた再度トライすればいいけれども、確かにそんなにたくさんはないなあと思う。上手く行かなかったことでそれが変なこだわりになってしまうことも多いが、そういうことは気をつけておかないといけないなと思う。

夜はなんとなくテレビを見ながら活元運動をして見たがどうも疲れが出て上手く行かず早めに寝る。

今朝は起きてからまず活元運動をして見たがある程度は出るがどうも拡散していく。ただ数日とまっていた通じがあったり、久しぶりに自分の肉体の各部をきちんと意識したりしたのはよかったなと思う。ただやはり身体性=潜在意識の開発のみというのでは自分は、あるいは自分だけではどうにもならないようで、私はやはり書くことが生きるための重要な補助線なんだなと改めて思った。たいしたことは書いていないけれども、このブログももうすぐ1600エントリになる。毎日書いていれば4年もすれば出来ることだけど、量的にはかなりのものになってきた。モーニングページもおととしの10月に書き始めて1年半でもうノート57冊目。量だけは相当書いている。

とりあえず研究の方に戻り、潜在意識開拓はまたの機会にしたいと思う。

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