目黒川と千鳥が淵で花見

Posted at 09/04/06 Comment(2)»

昨日。人騒がせなテポドンも日本にほぼ影響なく通り過ぎ、海の藻屑と消え去った。しかしその液体燃料は猛毒物質だったというが、無事完全燃焼してくれたのだろうか。日本海や太平洋に変な影響はないのか。これからいろいろ検証作業があるのだろう。関係者にはご苦労様だが、しっかりやっていただきたい。

騒ぎが一段落したころ、友人から電話が来ていろいろ話していたが、目黒川に花見に行かないかという。目黒川といわれてもぴんと来ないので面食らっていたが、中目黒から池尻大橋にかけての目黒川沿いの桜並木が最近花見スポットとして注目されていて、カフェやら何やらいろいろ出来ているのだという。中には古本屋カフェみたいなのもあるという話を聞いているうちに、ぼっと心に火が点いたようで、気がついたら出かけることになっていたのだった。

茅場町で日比谷線に乗り換え、中目黒に直行。待ち合わせはすぐに会えて、ガード下の山手通りを横断。している最中に信号が変わり、真ん中の島に取り残された。すぐ隣をリムジンバスなどの超大型車が通り過ぎてスリル満点。気をつけましょう。それだけ花見客でごった返していたわけだ。まずは目黒川沿いに出て、それから右折。左側は花がよく咲いていたが、右側はまだ咲いていない。種類が違うのだろうか。

最初の目的地「combine books and foods」に入る。お洒落な若者の溜まり場、といえばいいか。若者たちの雰囲気も、ちょっと小奇麗にした60年代ノリという感じ。まあバリバリ80年代世代としてはやや落ち着かない感じもあったが、書棚に『ユゴー詩集』を見つけた。これは以前買おうと思ったが神保町の古本屋で結構高くて断念した覚えのあるもの。1500円以下なら買おう、と思って聞いてみたらちょうど1500円という返答が帰ってきたので買うことにした。友人が英語のオノヨーコの伝記みたいな本を、500円以下なら買うといって聞いたら500円とだといわれた。こちらの値踏みが正解というのも気分がいい。5時半からパーティーだというので、ジム・ビームのロック一杯だけで出る。近頃の若いもののノリはこういうもんですかいのうとまあその一端を味わったということかな。


ユゴー詩集
ヴィクトル・ユーゴー
潮出版社

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目黒川沿いを北上。花は本当によく咲いている。人ではかなり多い。池尻まで歩くにしても、途中でぼんぼりに火が入って夜桜になったのを見ようということで、雰囲気のよさそうなオープンカフェに入る。あまり考えないではったが、ここはすごく雰囲気がよかった。だんだん暮れて来る感じが春の宵、春宵一刻値千金。

最初はキャラメルラテを飲み、一杯で出るつもりだったが、ここでぼんぼりに灯が入るのを待とうということになり、店頭で売っていたカレーライスを注文。店の人の後で犬が鳴いていたのが今考えたらちょっと不思議だったのだが、そのときは全然違和感がなかった。トイレを借りに店内に入ると、なんだか無駄にスペースがあって間の空いた感じがなんだか不思議で悪くないなあと思う。カレーライスも美味しかった。

そのときは、道は判っているからいつでもこられると思って店の名前をチェックしなかったのだが、今朝ネットで調べてみたらどうもsnobish babiesというドッグカフェだったらしい。道理で犬がいるわけだ。店内の間が空いているのも、犬の動きやすいようにということなのだろうと納得。面白い店があるものだ。

6時半にぼんぼりに灯が入り、夜桜開始。

目黒川を池尻の方に向かって歩く。明るすぎず、暗すぎず、また途中から人出も減って、落ち着いて桜を見られるようになって来た。確かにこれはいいコースだ。歩きながら道々いろいろなことを話す。桜の生命力に酔わされて、普通ならあまり話さないことも話した感じがした。目黒川の風情は、なんとなく京都の記憶を思い起こさせた。

池尻大橋で田園都市線に乗り、九段下に出る。千鳥が淵で桜を梯子。昨年まではライトアップが毒々しいまでの凄まじさだったようだが、今年は太陽光発電によるLED照明でだいぶ大人しくなったらしい。都心のせいか桜も少し盛りを過ぎ葉桜が混じってきていたが、奥のほうに行くと本当に盛だなと感じさせる木もあり、また対岸の桜がほんのりと明るく、濠の奥のほうまで桜が続いていくチェリーブロッサムキャニオンみたいな光景はやはり千鳥が淵ならでは。お濠の向こうにビルが見えると、ああここは東京なんだな、やっぱり花の東京だとしみじみ。堪能。

半蔵門で地下鉄に乗り、大手町に出る。お濠端を新丸ビルまで歩き、どこかでお茶をしようと思ったが、なかなか開いているところがない。たどりついたのがバルバラマーケットプレイス。おなかが空いていたのでシャンディガフだけでなくプレートの料理も取ったがどれも美味しかった。


護法童子
花輪 和一
ぶんか社

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東京駅で解散し、地下鉄で地元に戻り、文教堂に入って本を物色したら、花輪和一の新刊(といっても80年代の作品の再刊らしいが)が出ていたので買った。帰りは地元の緑道公園の桜を見ながら帰った。花、花、花の一日。



朝、昨日買っておいたバラの花を生けた。



"目黒川と千鳥が淵で花見"へのコメント

CommentData » Posted by shakti at 09/04/07

私は、四谷ー迎賓館ー市ヶ谷ー靖国神社と花見をしました。(迎賓館には花はありませんが)。

CommentData » Posted by kous37 at 09/04/07

上智の横あたりとか、お濠端、市谷のあたりも咲いてますね。靖国もいうまでもありませんが。そういうコースもよさそうですね。

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by Luke Peterson

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