花と遊び

Posted at 09/02/05

暦の上で季節は春になって二日目。春先は木の芽時というが、調子を崩す人が多い。私が腰が痛いのもそういうものだと思う。一気にすっきりするというわけには行かないが、悪化もしていないのでありがたい。これが経過するあいだに体がより丈夫になると良いのだが。


今日はとてもいい天気で、まるで本当に春になったかのようなうらうらとした日ざし。空は青い。9時頃に用事をいくつか済ませたあと、部屋に戻って花を生け直したり写真を撮ったり。6畳の部屋の中に花器が7つあるというのはやはり多いな。回数を生けたいのだが、寒いせいで花の持ちがよく、勢い新しい器を買ってきて生けるということになってしまう。

そんなことをやっていたらあっという間に一時間や二時間はたってしまう。

風姿花伝 (日本の古典をよむ)

小学館

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『風姿花伝』。一度読んだことはあるが、また読み直してみると違う視点で読んでいる自分に気がつく。「第二 物学条条」ではいろいろな人物、鬼や神の演技をする上での注意点が述べられているが、基本的に無理な役はするな、というポジションなのが面白い。未熟だとか任にあわないとかの理由で避けろということもあるし、また観客に届かない台本は演じるなとか、無理のある台本は使うなといったことを縷々述べている。指導者というよりも演出家のポジションなんだなと思った。

日本数奇 (ちくま学芸文庫)
松岡 正剛
筑摩書房

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松岡正剛『日本数寄』。途中を飛ばして「主客の遊び」の条を読む。これはおもしろい。「遊びの本分は、一に結構、二に手続き、三に趣向にある。」というのは、テーゼとして遊びというものを語り尽くす可能性を持った主張だ。遊びはまず「場」が必要で、それは茶室のように自ら作り自ら演出する場合も、手軽にどこかの施設や店を使う場合もある。で、手続き。ビリヤードにしても麻雀にしても手続きの連続で、それはゲームや茶の湯でも同じだ。そして趣向。パーティーで今日は着物デーとか、いろいろな趣向を凝らすことがあるが、そういうものだ。この枠組みに沿って遊びというものを考えていくとすごく面白いと思った。

あとせっかくなので写真をいくつか。

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Title background photography
by Luke Peterson

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