『へうげもの』とか生け花とか

Posted at 09/01/04

へうげもの―TEA FOR UNIVERSE,TEA FOR LIFE (1服) (モーニングKC (1487))
山田 芳裕
講談社

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昨日。箱根駅伝を見ながら、といっても中継所のあたりしかきちんと見てないのだが、山田芳裕『へうげもの』を読む。読み終わった後は、『チャクラ・ヒーリング』を読んでいた。このエクササイズとメディテーションを一通りやるのは一日では無理だと思ったが、4日から仕事があるので一通りは終わらせておきたいと思い、やや突貫だったが全部やってみた。やってみてよかったと思うのは、自分の持っている問題がはっきりしてきたことだ。身体が精神を信用せず、精神もまた身体を不安に思っているという内部の動揺によって意思が定まらないこと。もっと素直にエネルギーを流して二つのエネルギー源をぶつけ、融合させてパワーを得ること。物理的な説明だが、そういう感じが一番分りやすい。

夕方支度をして出かける。大手町に出て、丸善で本を探す。数時間早く行けば箱根駅伝も一部見られたのだが、結局最後までテレビで見た。いつも通っている銀座や日本橋のとおりが車が締め出されてランナーだけが走っているありさまは面白い。東洋大の優勝はすごいと思ったが、関東学連選抜がシード圏内に入って、来年の予選からの出場校を一つ増やしたのも画期的だと思った。学連のメンバーは自分たちには出場権はまだないわけだから、来年の可能性を少しでも広げたことになる。城西大は惜しくも途中棄権で、ただ一校襷をつなげなかった。今年はハイレベルな戦いだったのだなと思う。

丸善ではまず『へうげもの』の3日に買わなかった分を買う。1~4巻と7巻。帰りの特急の中で読んだ。今のところまだ4巻のと中だが、やはり面白い。いろいろ書くとネタバレになるので遠慮するが、安土桃山史を相当勉強してるんだなとは思う。

1本から始める小さないけばな

成美堂出版

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もう一冊、何か生け花の本を買いたいと思い、安丸弥生『一本から始める小さないけばな』(成美堂出版、2008)を買った。ほかにも色々あったのだが、この本が見た目と技術解説の二つの面でいいような感じがした。生け花の考え方を知ると、美意識に筋が通るような気がする。

***

『へうげもの』7巻まで読了。いやあ面白い。表紙見返しの作者のコメントを読んでいると、作者本人が相当『数寄』に傾倒していることが良く分る。この時代の『数寄』を知るには最適の入門書の一つではないかと思う。もちろん作者の独自の解釈は多いが、本能寺の「真相」などドラマの組み立ても良く出来ているし、数寄者の意地と意地のぶつかり合い、世の中の好みの主流をめぐる『華』か『侘び』かの権勢者や数寄者の権謀術策など、これでもかという具合に読ませる。また、武将としては小さな古田織部に焦点を当てることで、安土桃山時代の「時代のひだ」のような部分までうまく表現しているように思う。『モーニング』でたまたま(『西遊妖猿伝』が載っているので)読んだ作品だが、これは本当に拾い物だったと思う。

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