カレンダーがない/普通の日本人
Posted at 09/01/01 PermaLink» Tweet
新年おめでとうございます。月日は流れ流れてはや2009年。平成も21年。月日は本当に百代の過客で、行き交う年もまた旅人のようにやってきては過ぎ去っていく。2000年なんて遠い未来のことだとずっと思っていたのに、もうすでに9年も前のことになっている。うまれたと思った子どもがもう高校生。自分の年もそれと同じように増えていく。でもいくつになっても自分は自分で、良くも悪くも変わりません。
カレンダーがない。兄弟(義理含む)の一人に外資系の保険会社で働いているのがいるのだが、毎年そのカレンダーをもらっていて、居間のメインに使っているのだけど、今年は年末に会う機会がなくてもらいそびれた。昨年は無理を言って送ってもらったのだけど、二年続けてそれでは少し申し訳ないので、どこかで調達しようかとも思う。去年はどこかの店先に「自由に持って行って下さい」と書いておいてあったものを一つもらって寝室にかけておいたのだけど、そういうものをもらってくるか、それともきちんと買ってくるか。カレンダーって、卓上のものとかを除けば自分で買うという習慣がないので今までそういう間に合わせにしていたのだけど、いいものを買ってもいいかなあとも思う。今年は六本木一丁目の書原で関東地方の地図のついた一枚物の年間カレンダーをもらってそれを寝室にかけてあるので、居間のメインのものをどこかで見つけてこようと思う。年明けにすぐかけられないと何だか間が抜けてて格好悪いなと思う。
デスクのモニターの隣にビスホップ『日の当たる一瞬』という絵葉書を飾っている。これはフェルメール展でフェルメールとの比較に展示されていた作品の絵葉書なのだが、妙に落ち着く。有名な作品は、毎日見ていると何だか食傷してくるのだけど、こういう地味な作品は見ていてもあまり飽きなくてうるさくない。毎日食べるご飯のようなものか。そういえば家の中にもいろいろな絵や版画をかけているのだけど、どれもあまりどぎついものはない。生活空間はあまり非日常すぎても落ち着かない。何の変哲もなさ過ぎてもつまらないのだけど。生活にちょうどビビッドな刺激になるくらいの空間になるようにし続けるのが、一番楽しい。
実家の正月準備をしていて、正月に飾る花を生けろというので鉢二つ生けてきたのだが、東京でもやってみようと思い立ち、ぶらっと花鋏と花器を買いに出かけた。のはいいのだが、一体どこで売ってるのか見当がつかない。どのくらいの値段なのかも。ニトリには売ってなかったけど、スーパーに売ってるものなのか。あまり高いものである必要はないんだけど、日常雑器みたいなものでそういうものはないんだろうか。とりあえずクリスタルガラスの花瓶の投げ入れいてあるのだが、普段の花は手元にある鋏で適当に切って花瓶にさしているのだけど、正月の花は松の枝とかあってさすがに切れないから、上手く長さが決まらなくて落ち着かない。少なくとも花鋏はないと不便だ。
午後街の様子を見に出かけたのだけど、日本橋は高島屋も丸善も三越も閉まっていた。神保町に出たが、三省堂もどこも閉まっていて、コンビニ以外は全部閉まっている町というのも何だか正月らしくて嬉しい感じがした。自分の用事は一つも片付かなかったのだけど。
コンビニ以外は全部閉まっていると書いたけれども、逆にいえばそこらじゅうにコンビニがあって、ある意味すごい存在感を示していた。これだけコンビニがあってそれが全部元日に商売をやっているというのは本当はすごいことなんじゃないかと思う。
郵便局はさすがに開いていて、書き損じの年賀状を交換してもらい(今年の年賀状だけは時間外窓口で交換してもらえる。普通はがきは交換してもらえなかった。)、出してなかった人から来た年賀状の返事を書いた。一日に来る年賀状は年々減っている気がする。多分みな出すのが年々遅くなっているんだろうと思う。
テレビ朝日の「心に残るニッポンの歌」という番組をかなりずっと見ていたのだけど、好まれる歌の歌詞というのはある意味本当に変わらないんだなあと思う。そしてその向こうには、普通の日本人、の顔が見える。普通の日本人、がどういうものを好むのか。どういうものを好みつつ、どういう風に生きているのか、そういうものが歌謡曲の向こうに透けて見えるんだなあと思った。自分の心の中も、そうやって透けて見ると、ある種の甘酸っぱさが甦ってくる。
紅白はあまり見なかったけど、氷川きよしが大トリを務め、感極まって泣いていたのが印象に残ったなあ。アンジェラ・アキは一番の歌詞が朗読され、その続きから歌うと言う演出で、それは少々納得行かなかった。時間的に仕方なかったのかもしれないけど。
サッカー元日決戦、ガンバが播戸の決勝ゴールで延長戦を制し、Jリーグ発足以後では天皇杯初優勝となった。ガンバの方がレイソルよりもやはり余裕のある試合運びで、延長になってから投入した播戸が決勝ゴールという絵に描いたような展開。マンチェスター・ユナイテッドに善戦したのはフロックではないと思わせた。ガンバは遠藤を始め、本当にタレントが揃っている。今年もいいゲームを見せてもらいたいと思った。
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