ジョコンダ氏の後妻/リミッターとアイデンティティ/阪神岡田監督辞意表明/砂町スナモ

Posted at 08/10/12

愛撫の手帖
ドゥニ ロベール
角川書店

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昨夜帰京。昨日は仕事自体は暇だったが、この一週間疲れることが多かったので、ずいぶん体がアンバランスのまま上京した気がする。まあでもこういうときはある意味気が張っているので、帰りの間にどうこうということはないのだが。帰ってみると、マーケットプレイスで注文したドゥニ・ロベール『愛撫の手帳』が届いていた。既に訳したところを読んでみたが、思っていたのとかなりニュアンスが違うところもある。ただ訳したものを田舎においてきてしまったので、照らし合わせるのはまた帰京した後にしようと思う。あまり読まないことにした。

子どもの宇宙 (岩波新書)
河合 隼雄
岩波書店

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田舎で暇な時間に河合隼雄『子どもの宇宙』を読む。この本に紹介されている児童文学がどれも面白そうで、また多分平易な英文だろうから、気分転換に読めるのではないかと思い、日曜日にでも探しに行こうと思う。特に面白そうだと思ったのはカニグズバーグ『ジョコンダ夫人の肖像』。原語では『Second Mrs. Giaconda』という題になる。つまり、「ジョコンダ氏の後妻」、とでも訳すべきか。

Second Mrs. Giaconda

Aladdin Paperbacks

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今朝起きてから江東図書館に出かけ、カニグズバーグ作品集4を借りてきた。児童書のコーナーにあるという頭がなかったので、一般書のところをさんざん探す破目に。検索画面にも一般書か児童書かをちゃんと表示してくれると有難いのだがなあ。

誇り高き王妃 ジョコンダ夫人の肖像
E.L. カニグズバーグ,松永 ふみ子,小島 希里
岩波書店

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アイデンティティとリミッターの関係について考える。これは甲野善紀・茂木健一郎『響きあう脳と身体』の中ででてきたリミッターの問題と、『子どもの宇宙』で読みながら思ったアイデンティティの問題が実は深く関係していることに自分自身のことを考えながら気がついたということである。

響きあう脳と身体 (木星叢書)
甲野善紀,茂木健一郎
バジリコ

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私は自分自身が唯一無二の存在である、言葉を変えて言えば一般的な傾向を基準にして考えればかなり変わった、少数派の存在であるという自覚を昔から強く持っているのだが、それについて悪いことだとは思っていないけれども、それが周囲に認められるかどうかは難しいなとは思っている。アイデンティティの問題を考え始めると自分がどういう人間かということを言葉で定義するのはものすごく難しくて、下手をすると自分は何の特徴もない人間みたいな気さえしてくるのだけど、実はそれは全く逆で、あんまり変わっているので言葉で定義しようがない部分が大きい、ということなのではないかという気がしてきている。つまり、私自身の「変さ」というのは、かなり微妙なところに存在し、大雑把な言葉では掬い取りきれない「変さ」なのだ。

そしてその少数派であるという自覚は、アイデンティティを深く成り立たせることであると同時に、言うまでも無く強い孤独感、孤立感の源泉にもなる。自分は理解されないのではないか、自分を理解されたいという強烈な衝動に、昔から悩まされて、実際に突き動かされてきた部分もある。

その「自分はこういう人間だ」という強い自覚は、逆に無意識のうちに自分に強力な限界・境界線を自分で作り上げることにもなる。この境界線を打ち破るのは、何しろ無意識界のことなので、かなり困難だ。きちんと意識できれば越えることは出来ないことではないのだが、なにしろ国境の外なので何が起こるかわからず、常に臨戦態勢、注意を集中していないといけない。国境の外で痛い目にあった記憶はなかなか忘れられない。まあそれをトラウマというのだろう。アイデンティティというのは人間には必要だが、それが孤独の源泉にもなり、またつくらなくていい限界を自分につくってしまうことにもなる、ということを思った。茂木健一郎はリミッターを上手くコントロールすることが出来る人が天才だ、という言い方をしていたが、全くそうなんだろうと思う。しかし、天才でなくても生きていくためには、少なくともよりよく生きるためには誰もがリミッターのコントロールを上手くしていく必要がある。というようなことを考えていた。

リミッターにしてもアイデンティティにしても、いずれも大きな問題だ。それが結びついてしまうともっと大きな問題になるが、それは考えていかなければならないことだと思った。

パリーグプレーオフはダルビッシュが完投でオリックスに勝利し、ファイターズは第二ステージ進出に王手をかけた。シーズン3位から日本一というのは今までないので今シーズンのファイターズにはぜひそれを目指してほしい。阪神の岡田監督が辞意を表明したそうだ。まだ先があるこの時点でこんなことを言い出すこと自体が信じられないが、これは阪神伝統のお家騒動の前兆なのだろうか。今がそんな時期でないということは岡田監督が一番よく分かっているはずなのだが。

お昼の買い物に、オープンしたばかりの砂町スナモに出かけた。入り口は人で溢れ、中も大混雑。エスカレーターは順番待ちの行列。大型書店が3階にあり、敷地面積はかなり広い。ただ、都心の大型書店のようには専門書はなさそうで、一般書の数が多いという印象。スーパーのイオン、家電はコジマ電機、ユニクロやABCマートも入っている。東西線沿線では一番大きなショッピングモールではないだろうか。ただ、妙典のように映画館は入っていない。自宅から自転車で20分弱なのでなかなか中途半端な距離だが、もう少し空いて来たら多少は使ってみてもいいかなという感じはする。南砂町で大きなショッピングモールといえばトピレックプラザだったのだが、それよりはかなり規模が大きい。トピレックと両立するのかどうかがやや謎なのだが、この当たりに雨後の筍のようにマンションがぼんぼん建ってることを考えて、また東西線沿線の膨大な人口を考えればまあ何とかなるのかもしれない。あんまり混んでて疲れたのでどのくらい自分にとって有用かはまだ判断できない。

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