自発的対称性の破れ/スターリン暴落
Posted at 08/10/08 PermaLink» Tweet
日本人三人がノーベル物理学賞受賞のニュースを聞く。その詳細がよくわからなかったので今朝は新聞を買いに行く。実家に戻ると父がテレビで益川教授の受賞インタビューを見ていて、南部・益川・小林三氏の関係はだいたいわかった。内容は新聞をよく読んで少しずつ理解する。
大きく言えば理論物理学の、素粒子論における業績。日本最初の受賞者である湯川秀樹と同じ分野で、なんとなく懐かしい感じがする。何しろ、最新の物理学の業績など、ノーベル賞のニュースでも聞かなければ調べようという気が起こらない。前回の受賞はスーパーカミオカンデの小柴氏(と化学賞の田中氏)の2002年だから、もう6年も前だ。
新聞やその他の情報で知ったところを総合すると、この分野で南部氏は草分け的な存在のようだ。益川氏も南部氏の論文をしゃぶり尽くすように読んでそれが研究の基礎になったといっている。「自発的対称性の破れ」の理論と言われてもよくわからないが、超伝導が生じる理由を説明している、らしい。益川氏と小林氏は共同研究で、「CP対称性の破れに関する理論的研究」なのだそうだ。素粒子では、たとえば陽子に対して反陽子が同じだけ存在するはずなのに実際にはそうなっていないことの説明として、素粒子を構成するクォークの数がそれまで考えられていた4種類でなく6種類必要だ、という枠組みを提唱したということなのだという。反物質がなぜ少ないか、ということについては私も不思議に思っていたので、そういう研究をした人たちなのだ、といわれたらなんとなく少しはわかったような気がする。何はともあれ受賞を喜びたい。また日本人の、科学に対する関心が高まり、気鋭の研究者たちが出てくることを期待したいと思う。
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本質は、道ではなく道の奥にある。だから本質の近くまで行く道はあっても本質に至る道はない。
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昨日は東証で日経平均が10000円割れをしたと思ったら、今日は952円という大暴落。下落率は1953年の「スターリン暴落」以来だという。なぜスターリンが死んで大暴落したのか今ではわかりにくいが、彼の死によってソ連が不安定化し、ひいては世界の状況も流動化して核危機等が生じるのではないかという不安が広がったのだろうと思う。いずれにしても、市場に対して一番影響を与えるのは、こうした不安心理の広がりだ。どこで下げ止まりがあるかわからないから、何に財務戦略の基盤をおいていいかわからない状態になっているということなのだろう。
(※ mixiの日記で同じことを書いたら、スターリンの死によって軍需関連株が下落したのではないかという指摘をいただいた。調べてみると、1953年当時は朝鮮戦争の休戦により特需状態は終わっていたものの、株高状態は続いていて、それがスターリンの重態報道によって暴落した、ということだったらしい。平和が暴落の原因ということを思いつかなかったのは何かネジが外れていた。訂正します。失礼しました。)
円高の進行も早い。ついに1ドル100円を切った。円は今まで売られてきているから相対的に安定していると見られているらしい。また欧米に比べて経済全体も堅調だと思われているのだろう。今日BSで世界のニュースを見ていたら、韓国ではウォンがドルに対して最安値を更新したと言っていた。ということは円はウォンに対してとんでもなく高くなっているということになる。何だかんだいっても現在の日本経済の状態は、相対的にだが、高く評価されているということになろう。麻生首相は日本経済全治3年説を唱えているが、全治三年の日本経済に頼らなければならない世界の経済の全治は一体何年なのか。金正日が死んだら金正日暴落は起こるのか。金正日暴騰、はさすがにないか。
昨日帰郷、特急の中で甲野善紀・茂木健一郎『響きあう脳と身体』を読み返す。ここが、と思うところはたくさんあったのだが、今手元に本がないので詳しくはまたの機会に。
今日は午前中松本に出かけ、操法を受けて帰宅。そのせいか今は少しぼおっとしている。
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米大リーグ。リーグ優勝決定シリーズに進んだのはアリーグのレイズとレッドソックス、ナリーグのドジャースとフィリーズだそうだ。4チームとも日本人選手がいる。そんな年ははじめただろう。個人的には、岩村のいるレイズの活躍に期待したい。モヒカンが全米流行になっても面白い。
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