自分からやろうとしない方がうまく行くタイプ/個室ビデオ放火/小沢一郎のウィークポイント
Posted at 08/10/01 PermaLink» Tweet
今日から十月。午前中はずっと雨が降っていてやや憂鬱な感じだったが、午後になって晴れてきて少しは気持ちも明るくなった。でももう夕方なので、気温が上がるところまでは行かないし、夜にこんなに天気がいいと今度は放射冷却でもっと冷え込むだろう。夏と冬のあいだにちゃんと秋があってほしいと思うのだけど、ちょうどよい気候というのは本当に短くなってきた気がする。
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昨日帰郷。新しい本で持ってきたのはLe Roy Ladurie "L'Etat royal 1460-1610"(Hachette, 1987)とDenis Robert "Le bonheur"(Paris, 2000)の二冊。両方フランス語なので気分転換にすらすら読める、というわけには行かない。今日の午前中、他の本も含めて訳しながら読んでいたけれども、少し微妙なところ、少し専門的なところになるとやはりわからないところが出てくる。東京にあるもう少し詳しい辞書があれば多少は解決できるようには思うのだけど。使った辞書の裏表紙を見たら妹が大学時代に使っていたものだった。当時はクラウンとスタンダードしかなかったんだよな、そういえば。
気と身体片山 洋次郎日本エディタースクール出版部このアイテムの詳細を見る |
昨日の帰郷の特急の中では、昔一度読んでずっとそのままになっていた片山洋次郎『気と身体』(日本エディタースクール出版部、1989)を読んでいた。その中に書いてあることでちょっとはっと思ったことがあった。それは、何かを自分からやろうとするとうまく行かないが、待っていると簡単に実現するタイプ、という話。昔は確かに私も、そう言うところがあったなあという気がするし、いまでもその「待つ」ということが出来ずに焦り、その結果台無しになってしまうということがよくあるので、これはちょっと心しておかないといけないと思ったのだ。仕事はまあまあ忙しかったが、一つ入るはずのものがキャンセルになったので全体的に空白が出来た。もう少し仕事も増やしたいのだが。
フランス語を訳していても、最初は「案外出来るもんだな」と思って楽しんで訳しているのだけど、今日などはすぐにぱっと意味がつかめないと苛々してしまってきている。「出来る」ということがすぐあたりまえのことのような気がしてしまうのだけど、実際はそんなことはないんだよなあ。別に時間に終われているわけでもないのだから、一つ一つの言葉をきちんと吟味してじっくり言葉の姿が見えてくるのを待った方がいいんだけどなと思う。
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「個室ビデオ」の火事は放火だったようだ。「個室ビデオ」というのが何をするところなのかよくわからなかったのだけど、ニュースを見ていて初めてネットカフェなどと同じく実質的には簡易宿泊所として使われているところなのだということを知る。消防の検査では法令上重要な違反はなかったということで、ということは同じようなことが起こる可能性はどこにでもあるということになる。これは大変なことだなと思う。
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民主党小沢代表は結局、麻生首相の質問には肝心なところは答えず、「所信表明演説」を行ったらしい。どうもなんか嫌な感じだ。結局この人は同じ土俵で戦う、ということが極めて苦手な人なのだ、ということらしい。質問に答えず持論を展開するだけなら弱みを見せずに済む。しかしそれが国民の求めることだろうか。
この金融危機を乗り越えるためには、というか乗り越えられるかどうかはともかく、まずは補正予算を通すというのが第一の条件だろう。公明党は何が何でも早期解散したいようだが、この状況下では補正成立前の解散は無茶だろう。こんな時期に無理に解散することを国民も世界も求めていないのは明白で、麻生首相としてはだましだまし国会運営を続けていくあいだに目に見える実績を上げて得点を稼いでいくというのが正解だろうと思う。
福田政権のあいだは政局運営について考察するのがあまりに馬鹿馬鹿しく思えたのでちっとも考える気にならなかったが、麻生政権になってから、関心が復活してきている。ちょっと面白いことをやってくれるのではないかと期待している。
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