レモンティーというマニアックな飲み物/など

Posted at 08/07/09

昨日帰郷。特急の中では阿川裕之『大人の見識』を読む。読了。海軍の話、イギリスの話、孔子の話、を通して、大人の見識とはどういうものか、を語る。ユーモアに関する話が多い。インタナショナリズムは三つあって、コミュニズム、カソリシズム、ネイビイズムだと。今ならイスラム主義もインタナショナリズムに入ると思うが、それは置いておいて、ネイビイズムがインタナショナリズムだというのが面白い。海軍である、というだけでお互い通じるものがある、というわけだ。

午後から夜にかけて仕事。寝不足のせいで、少し辛かった。夜は早く寝て、朝目が覚めたら6時50分。7時間も寝たのは久しぶりだ。

朝起きて散歩に行き、ついでにスーパージャンプを買ってくる。今号面白かったもの。『王様の仕立て屋』ヒップホップがテーマ。まあこんなものか。『死神監察官 雷堂』警察上層部を巻き込む犯罪。これだけ幹部が絡む大掛かりな事件を描いた作品は今まで読んだことがないなあ。どこまで行くんだろう。『暁!男塾』。レーザーレーサーが登場。相変わらず馬鹿げていて面白い。『美少女いんぱら!』一見地味だがかなり変な脇役、次原を主役に。またなんか変な話。『トクボウ朝倉章平』これも警察ネタだが凄く変な話でどうなることか。『銀のアンカー』なんか絵が凄く下手になってきた気がするんだが。『女王陛下の紅茶』読みきりもの。今回はレモンティーがテーマ。レモンティーという飲み物は変なものだと常々思っていたのだが、やはりイギリスではマニアックな飲み方であり、アメリカでは偶然出来たアイスティーに入れるものとして普及したのが、なぜか日本ではホットに入れるようになったのだそうだ。またレモンも、カリフォルニアのレモンが小さいのは実はB級品だからで、国産のレモンは大きいのだそうだ。これは知らなかったので、こんど大きいレモンを探してみようかと思った。薀蓄漫画としてはどんどん良くなってきている気がする。『フレフレ少女』。応援団もの。友情・努力・勝利。主人公が文学少女という設定はわりとうまく行っているが、少年ジャンプ以来のわりとベタな展開とはいえる。しかし素直に感動した。今号ではこれがベストかな。

銀行によるついでに図書館まで足を伸ばし、借りていた本を返却して新たに『谷川俊太郎詩集』(思潮社、1993)と『鈴木貫太郎自伝』(時事通信社、1968)を借りる。

鈴木貫太郎自伝 (1968年)
鈴木 貫太郎
時事通信社

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『鈴木貫太郎自伝』は少し読んだ(29/342ページ)がなかなか面白い。海軍の人たちの常識とユーモアのセンスというのが阿川の言うようにほのぼのと伝わってきていいなと思う。やはり海軍は広い見識を自然にもてるようになる部署なのだなあと思った。

谷川俊太郎詩集
谷川 俊太郎
思潮社

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『谷川俊太郎詩集』。初期の詩集を集めたもので、『二十億光年の孤独』『62のソネット』『愛について』『絵本』『愛のパンセ』『あなたに』『21』『未刊詩篇』と収録されていて、もともとは1965年に初版されたもの。『二十億光年の孤独』について久谷雉が「言葉の使い方が意外と粗い」、と言っていたが、今回少し読んでみて私もそう思った。当たり前なのだが、谷川も成長しているということなのだと思った。また、現代詩として評価されるようになるのは『21』以降だ、というのもわかる気がした。

午前中は屋根の樋に詰まった落ち葉を払ったり、耕運機をはこぶための鉄の渡し板を運び出せるようにしたり。こまごました仕事が田舎では多い。

午後、一休みしながら久しぶりにミシェル・ペトルチアーニを聞いた。やはり、いい。

Michel Petrucciani

Sunnyside

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