腹を壊す/洗双糖/萩原朔太郎
Posted at 08/06/01 PermaLink» Tweet
昨日。昼から夕方にかけて仕事。思ったより忙しくなかったが、かなり冷え込んだので、からだの調子が少し崩れたらしい。6時59分の特急で帰京。弁当とチョコレートを買って、車中で食べる。弁当はともかく、チョコレートを食べ過ぎたらしい。甲府を過ぎたあたりで腹の調子が猛烈におかしくなった。12号車に座っていたのだが、トイレに行くと何と故障している。仕方なく10号車まで歩いたが、結局車中を3往復することになった。新宿に着いたときには意識がぼおっとしていて家に帰れるかどうか心配だったのだが、新宿駅でトイレに駆け込み、しばらくじっとしていたら落ち着いてきて、何とか家に帰ることができた。しかし車中でも新宿駅でもかなり混雑していたのに常にトイレが確保できて助かった。神様はいるんだなと思った。
家に帰った後はわりあい落ち着いた。
家に帰って近藤ようこ『見晴らしガ丘にて』を読み直すと、主人公が憧れていた若い娘が『青猫』を読んでいた。で、「野鼠」を朗読している場面があり、だから「空想の娘たち」が出てくるのだということが改めて判明した。
しばらくネットを見て入浴し、よく温まって就寝。起床後、まだ腹の調子は回復しておらず、なんとなくふらふらする。米を洗っておかゆを炊く。しばらく炊いてなかったので要領を忘れていた。少し食べたがまだ胃が受け付けない感じで、少しだけにする。図書が返却期限だったので、自転車で砂町図書館に出かけ、『青猫』と『ウィーン幻想短篇集』を返却。せっかく図書館に来たので何か借りようと思い、いくつか物色する。『新潮日本文学アルバム 萩原朔太郎』(新潮社、1984)、『萩原朔太郎写真作品 のすたるぢや』(新潮社、1994)、入沢康夫『詩にかかわる』(思潮社、2002)の三冊を借りる。一度帰宅。
カブールの燕たち (ハヤカワepi ブック・プラネット) (ハヤカワepi ブック・プラネット)ヤスミナ・カドラ早川書房このアイテムの詳細を見る |
2時に神保町で友だちと待ち合わせしたので出かける準備をしていると、別の友だちから電話がかかってきて話していたら出遅れた。神保町から九段を散歩し、職場のこと、文学のこと、身体論のことなどを話す。分かれてから神保町に戻り本を物色、三省堂でヤスミナ・カドラ『カブールの燕たち』(早川書房、2007)を買う。アルジェリアの作家で、タリバン政権下のアフガニスタンの夫婦の愛を描いた、作品らしい。ぱらぱら見たが結構面白そうだった。
帰りは新御茶ノ水の自然食の店『ガイア』で買い物をして帰る。物を新聞紙で包んでくれるのが斬新。卵を一つだけ買ったのだが、われにくい感じで包んでくれて、なるほどこういう包み方があるのかと思う。他は南瓜のスープ、豆腐、自然素材のあんパン。豆腐は400円近くして高いなと思ったが、ふんわりして美味しかった。卵は食べ残していたおかゆに割りいれて食べる。あんぱんの材料は「国産小麦、洗双糖、カンホアの塩、有機レーズン、ラム酒、よつ葉バター、有機卵、小豆、自家製酵母、地下水」とある。他のはともかく洗双糖というのが分からなかったのでネットで調べると、精製度が低くサトウキビの風味や栄養素が残った砂糖らしい。少しぽろぽろするが、あまり甘くないあんぱんで美味しかった。まだ腹具合は万全とはいえないが、だいぶ回復して来た。
萩原朔太郎写真作品 のすたるぢや―詩人が撮ったもうひとつの原風景 (フォト・ミュゼ)萩原 朔太郎新潮社このアイテムの詳細を見る |
『のすたるぢあ』は朔太郎が撮った写真集。私のとるものと同じで風景写真が多い。朔太郎のカメラは立体写真で、ほぼ同じ写真が二枚並んでいて、専用の器具で見ると立体的に見えるのだという。それにしても朔太郎の作品は大正ってこんなにモダンなのかと思わせるもので、すごいなあと思う。
萩原朔太郎 新潮日本文学アルバム〈15〉新潮社このアイテムの詳細を見る |
『新潮日本文学アルバム 萩原朔太郎』これはじっくり読んでいる。現在34/111ページ。朔太郎の生い立ちが多くの写真をふんだんに交えて詳述されていて、読みでがある。相当意欲的・精力的な仕事だと思った。
詩にかかわる入沢 康夫思潮社このアイテムの詳細を見る |
入沢康夫の本は、なんとなく借りたもの。この人は松江の出身で、ラフカディオ・ハーンを小さい頃から身近な存在と感じていたらしい。詩人にとって、そういうことって結構大事かもしれないと思った。読みかけの本がたくさんあるのにまたいろいろ借りてきて、さて読みきれるものなのかどうか。
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