ベジャール/『美味しんぼ101 食の安全」/村上春樹訳『ティファニーで朝食を』

Posted at 08/03/01

昨日帰京。車中では主にベジャール自伝『誰の人生か?』を読む。ベジャールがイスラム教のシーア派に傾倒していること。これは音楽と舞踊のことから、スーフィズムに強い影響を受けているということのようだ。ジル・ロマンについて。まさに後継者、という目で彼は見ているのだなと思った。日本で三島を題材にしたバレエを上演したとき、アシスタントから三島の墓参りに行くように強く要請され、初日の前日に出かけたこと。阪神大震災に見舞われた神戸にメッセージを送ったこと。ベジャールは旅し、さまざまな人生を自分の人生として生きることによってあらたな振付を生み出してきた、それが『誰の人生か?』という書名に表現されている。

モーリス・ベジャール回想録―誰の人生か? 自伝2
モーリス ベジャール
劇書房

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帰りにセブンイレブンに寄ったら『美味しんぼ』の最新刊が出ていた。テーマは「食の安全」。中国食品の問題も指摘しているが、もっとも力を入れているのは日本の添加物の問題。中国食品を添加物によって化粧させて売っている「お持ち帰り食品」。正直、こういうのは東京にいるときの自分の主食に近いので、こりゃやべえなあと思った。コンビニの弁当はなるべく買わないようにしているけど、スーパーやデパ地下などでお持ち帰り食品はたくさん買っている。バーコードのところにはたくさんの添加物名が記載されているがあまりまともに見ていなかった。今回の『美味しんぼ 101 食の安全』ではその添加物について細かく説明してくれているので、食品添加物に関心のある人は買うといいかもしれない。

美味しんぼ 101 (101) (ビッグコミックス)
雁屋 哲
小学館

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後半は有機農業を志して農業の世界に入ってきた若い人たちの話。なかなか大変そうではあるが、夢のある農業をやっている。『美味しんぼ』はこういう人たちのことを取り上げるのに熱心で、そのあたりは偉いなあと改めて思った。

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『コミックゼロ』の2月号3月号を読み返す。「ストレンジプラス」は4月号ほど面白くなかったが、「拝み屋横丁顛末記」は安定して面白い。読むものがないときに徐々に読むのもいいかなと思った。

拝み屋横丁顛末記 (1) (ZERO-SUM COMICS)
宮本 福助
一迅社

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ぜんぜん知らなかったが、村上春樹がカポーティの『ティファニーで朝食を』の新訳を出したらしい。村上の翻訳は小説よりもうまいのではないかと思うことが多く、また読んでみたいと思う。

ティファニーで朝食を
トルーマン・カポーティ
新潮社

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