雪国

Posted at 07/12/11

昨日。特急の車中で川端康成『雪国』を読み、読了。郷里の駅そばの書店で他の川端作品を探すが、なし。もう少ししつこく物色したらバーゲンブックで『国文学』のバックナンバーの川端康成特集があったので購入。

雪国
川端 康成
新潮社

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『雪国』もとてもよかった。ラストの火事の場面は映画的な印象。ちょっととってつけたような感じもしたが。でもああいう要素が「国民文学」には必要なんだろうなあと思う。『国文学』でも「雪国」を扱った論考は多いが、雑誌掲載時から決定稿に至るまでの過程について触れていた千葉俊二「ポルノグラフィティとしての『雪国』」を読むと、やはり最後の部分は戦後になってから付け足されたものらしい。昭和10年1月に断章として「夕景色の鏡」と「白い朝の鏡」が別の雑誌(文藝春秋と改造)に掲載され、同じ年の11月に「物語」が日本評論に掲載されて、それが昭和12年に旧版の単行本『雪国』として刊行された。ラストが付け加えられて決定版になったのは昭和23年。こういう小説の書き方もあるんだなあと感心する。『国文学』の川端特集も、なるほどそういう見方もあるのかと勉強になるものが多かった、という感じ。(下は最新号)

國文學 2007年 12月号 [雑誌]

学燈社

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最近寒いからなのか、根を詰めすぎるからなのか、目の調子が悪い。そんなに目を酷使しているつもりはないのだけど、やはり使っているのかなあ。蒸しタオルを目の上と後頭部に当てると楽になる。腹の調子もついでによくなる。昼前に少し離れた書店まで歩き川端を探すが、『文芸ナビ』しかなかった。しょうがないのでそれを買う。

文豪ナビ 川端康成 (新潮文庫)
新潮文庫
新潮社

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あと『ダヴィンチ』とノートと原稿用紙と。最近消費量が半端でないのは確かだ。

ダ・ヴィンチ 2008年 01月号 [雑誌]

メディアファクトリー

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