亀田父子への処罰/紀元会女性信者21人リンチ殺人事件/日の出の散歩
Posted at 07/10/16 PermaLink» Comment(2)» Tweet
亀田問題。この人たちが出てきたときからこの人たちの出てくる番組等は一切避けていて、出てきたらチャンネルを変えるようにしていたのだが、ようやく天誅が下った。ただ、まだ処分は甘すぎると言う声が高いのは当然だと思う。全員もうワンランクずつ重くてもかまわないだろう。
一度はこの問題について見ておかなければならないなと思い今朝初めてワイドショーをじっくり見たのだけど、この問題で当初からこの人たちの姿勢に疑問を呈してきたやくみつるが出ていて、彼自身は既に同情的なスタンスになっているところがこの人の真っ当さをよりいっそう感じさせた。実際いろいろな問題を孕んでいたが、「自分のスタイルを貫けばそれでいい」「人に迷惑をかけなければ何をしてもいい」「人はどうでもいい、自分の家族だけを守る」というスタンスの問題がメインだろう。また、やはりあの暴力的なカルチャーが不快感を回りに振りまくということも大きいが、これはむしろ取り上げる側により大きな責任があるように思う。実際ここしばらく、亀田一族が出てきたら必ずチャンネルを変えていたので面倒くさいったらありゃせず、間接的な被害を被っていた。
まあ被害というのはもちろん冗談なのだが、やはりそこにあるのは閉じられた世界の中で極限まで強化し、家族以外はすべて信用できない敵か利害によって群がるハイエナに過ぎないという世界観なんだろうと思う。まあ実際、その世界観でやっているうちに、実際的とハイエナしかいなくなってしまったんだろうと思うけど。だからボロが出たとたんにみんな一斉に掌を返したんだよな。まあ一部にはそれに踊らされた人たちもいなくはなかったと思うけど、それはまあ気の毒だけど自己責任というしかないだろう。
カルト的な父親絶対の世界の中で、息子たちがそれなりに頑張ってきたことは他のボクサーのコメントが示しているし、正々堂々とやるならそれなりの成果をあげることが可能な(今ほど不自然に成果はあがらないだろうけど)才能なんだろうとは思う。もともと地味なボクシングの世界が下品な取り上げられ方とはいえ注目されたのは全く無意味ではなかったのかもしれないが、目的のためには手段を選ばないという社会的な病理の現われではあっただろう。
中身がぐちゃぐちゃでもスポーツの建前上は清く正しく美しくであるということは、そんなに無意味なことではないんだろう。その建前と現実の間にはやはり距離が生じるのは仕方ないことなのだと思うけど、ただそれには適切な距離というものがあるのではないか。高野連が特待生を認めないというのはもはや現実との距離がありすぎるし、特待生を認めたうえで新しい高校スポーツのあり方、健全な運営がどうすれば可能になるかという方向を模索した方がいいと思うけれども、「亀田家のスタイル」に迎合しすぎる周囲の姿勢もまた、適切な距離感を欠いているというべきだろう。
やはり社会が権力や利害の物理学だけで動くのでは世の中が荒み過ぎる。多少神がかっていると思われたり非現実的だと笑われたりしても、理念とか理想とか言うものが介在することによって自らをが浄化する力を社会というものは持つべきだと思う。今回の経緯は多少なりともそういうことに寄与したのではないかと思うが、どうか。
そのあと紀元会の21人の女性信者による集団リンチ事件のニュース。これはまだ解明されてないところが多すぎてよくわからない。ただカリスマ的な教祖の死後、娘が二代目になって不安定になった教団運営と関係があることはほぼ間違いないようにも思われる。大体初めてきいた宗教団体なので見当もつかないが、二代目教祖は小学校の頃5分の距離の学校にロールスロイスでお出迎えされ、学校の廊下に赤絨毯をしき、教室では常におつきの人がついていて、学校側が苦情を行ったら学校に来なくなった、というようなことを言っていた。社会常識を無視したり、学校教育を拒絶したりするところは亀田家と共通していると思った。
今朝は目が覚めたら6時。飛び起きて散歩に出、稲荷通りをまっすぐ歩いて荒川に出る。今日も朝は曇りがちでなかなか太陽が出なかったのだが、とみ新蔵『柳生兵庫助』に出てくる御来光の気の観受、薙刀の身構え作りの「円相」と「張翼」の動作を繰り返してやってみた。気の観受は難しいが、円相と張翼はなかなか気持ちいい。結構体も動かすし、運動になる。しばらくやっているうちにようやく太陽が顔を出した。太陽を見るのは気持ちいいのだが、じっくり見ていると周りが見えなくなるのが難。
柳生兵庫助 (3)とみ 新蔵,津本 陽リイド社このアイテムの詳細を見る |
かなり長い間繰り返して、鉄橋の下をくぐって新砂側に出る。
新砂の通りを行こうと思って清砂大橋の歩道に上って西詰めの交差点まで降りたが、気が変わってずっと通りを北上し、元八幡通りも横切って葛西橋通りに出た。葛西橋は西詰めがもっと川よりのところにあり、左に曲がればジャスコ。ついでなので交差点を渡って仙台堀川公園に出る。丸八通りの橋のところが工事中。これはまだ運河だった時代の橋が残っていたようで、ちょっとかまぼこ型がきつすぎる。それにしてもものすごい地盤沈下だったんだなと思う。
帰り着いたら8時前。ワイドショーなど見る。
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"亀田父子への処罰/紀元会女性信者21人リンチ殺人事件/日の出の散歩"へのコメント
CommentData » Posted by 桃花 at 07/10/17
詩を書かないのですか?
CommentData » Posted by kous37 at 07/10/17
久しぶりに書いて見ました。
『詩の林檎』で配信しました。
よろしければどうぞ。