『美味しんぼ』100巻/シリーズ第3戦/見慣れたはずの見慣れない風景
Posted at 07/10/31 PermaLink» Tweet
昨日。朝、荒川まで歩く。元八幡通りをずっと荒川まで行く。雲がかかっていてなかなか朝日が出ず、円相や張翼などして太陽を待つ。そのうち普通のストレッチとか体操、芝居をやっていたころの身体訓練、エチュードをやってみる。体がいろいろなことを思い出す。太陽が見られたのは6時半近くになった。御来光の行をしばし。清砂大橋の下から永代通りの延長上の道をずっと歩いて、明治通りとの交差点まで。この道を通る自分の知らないバス路線が出来ていて、へえっと思った。団地の中に入り、静かな所を歩いて帰る。コンビニで朝食の買い物をしたついでに『美味しんぼ』の最新刊が出ていたので買った。もう第100巻。
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朝はばたばたと忙しくて参った。腰にやや不安を覚える。何とか片付けて10時半過ぎ出発。大手町に出て、丸善でガンボだけもらい、弁当を買って新宿に急ぎ、特急に乗る。
特急の中でガンボを読む。「こずえのタルト」。この人の絵、どこかで見たと思ったら「ツヨシしっかりしなさい」の人だ。お菓子の薀蓄もの、わりと面白かった。「パート怪人悪キューレ」なんとなくツボ。この人、やはりガンボ連載陣の中ではうまいな。「ステージガールズ」は相変わらず展開が楽しみ。早くコミックスが読みたい。グラビアは稲生美紀。この子可愛いな。「人間嘘八百」は西友の日高のり子。この人全然知らなかったけど有名なんだな。
続いて『美味しんぼ』。「日本全県味めぐり・青森編」。青森の味覚、味の組み立てというのは、確かに普通の日本料理の文脈と全然違う感じがする。煮干でなく焼き干し、醤油でなく味噌で作った調味料の「すまし」、煎餅汁。それを原日本的な味、と作者は言うが、確かに輸入文化である弥生文化に対する縄文の文化、上方のスイの文化に対するいきの文化、みたいな感じで、文化の基底になるものが青森には残っている、という判断もできるかと思った。私は日本全国45都道府県はいったことがあるが、青森県と宮崎県だけはまだ行ったことがない。そんなに食べ物が面白いなら、ぜひ青森にも行ってみたいなと思った。
到着後、午後から夜は仕事、父に愉気、夕食、入浴、早めに就寝。そういえば日本シリーズの第三戦があったな。スポーツニュースで少しだけ見たが、日本ハムが1点返したあとの二回表の中日の守備。一死三塁で6点差があるのにファーストで確実にアウトを取るのを狙わず、足の早い三塁ランナー工藤をホームで刺すための前進守備。これでショートゴロで突っ込んだ工藤を本塁でタッチアウトにし、日本ハムの反撃を押さえ込んだ。これはセオリーには反する。一点もやらないというこの守備体形、しかし日本ハムの反撃を芽のうちに摘むという目的ははっきりとわかった。セオリーに反しても流れが変わるのを堰きとめる、もし万が一中日が優勝するとしたら、これがシリーズ全体のポイントになるようなプレーではないかと思った。しかし、3回以降は両チームとも無得点。2戦3戦と珍しく中日の貧打が爆発しているが、4戦目は落ち着いた戦いになると見た。しかし投手がなあ。準備できてないスウィーニーを変なところでつぎ込んだし、先発は誰だ?金村なんかどうかな。中日は小笠原かな。日本ハムはとにかくいまだ無安打の稲葉に当たりが戻ってほしい。5戦目はダルビッシュで勝ちが期待できるとは言え、4戦目で変な流れが強くなるとまずい。日本ハムはクライマックス以来ホームゲームが続いていたから、久しぶりのビジターで調子が出にくかったということもあるだろう。卓球台もないし。今のところ、プレーの目的意識が中日の方が明確なケースが多い。今日は流れを取り戻すために、流れを変える作戦が必要だろう。それは必ずしも奇策ではない。森本、賢介、稲葉、セギノールで点をとれば、流れは必ず戻ってくると思う。
朝4時半に起床。寒い。ストーブをつけホットカーペットに火を入れる。モーニングページを1時間ほど書き、散歩に出る。冷え込んでいる。ストーブで体をあぶってからでたのだが、かえって寒さを感じてしまう感じがした。頭や耳、指先が冷える。そろそろ、散歩のときにも防寒具が必要かなと思う。
いつもの道を歩いて鮮魚量販店の向かいのローソンまで。霧が深い。日の出は今日は無理だな。少し先の綿半まで歩いて引き返し、上川の地籍を少し湖側に歩いて右に曲がる。お城に行ってみることにする。川沿いの道に出たが、どこなのかよくわからない。目印になる建物を確認して、場所はわかったのだがどうも違和感がある。いつもは日中にしか歩かないところであるせいか、全然違って見えたのだ。朝の時間には、不思議なものが棲んでいるのかもしれない。
こんもりした森の中にお城はあった。木々は黄葉して、遠くから見るとそこだけ色鮮やかだ。戦前に倒れた軍人の銅像に一礼し、護国神社にお参り。本丸内を散策していたら、石碑があった。明治初年にお城を公園にしたときの碑。額は岩倉具視の字だ。大名家の代々から説き起こし、明治初年にいたってここを公園にした事情が漢文のかなり長文で書かれている。美文だ。あちこちに説明書きがあり、ひょっと見るとそこら中に石碑がある。そんな気で道を歩いていると、実はそこら中に石碑のある町なのだ、この町は。いつもは太陽とか空とか雲とか、自然のことばかり考えて散歩しているけど、久しぶりに文化的というか、歴史的というか伝統的というかそういうことに触れて楽しかった。これは昨日から『詩経国風』を読んでいるせいも大きいだろうなと思う。アーチストチャイルドも無口ではあったが、高揚はしているようだった。
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