現状変更の衝動と現状維持の衝動
Posted at 07/09/18 PermaLink» Tweet
昨日。帰宅後、いろいろと自分の現状の問題点を考えてみる。少し疲れが出てきたということもあるのだろうけど、考え方が後ろ向きになっている、消極的になっているということがいえるなと思った。本を読んでいろいろ感銘を受けるのはいいのだけど、その世界の中で動けなくなってしまうのではなく、自分の活動の中でそれをどう生かしていくかということが大事で、今までの活動とそれを置き換えてしまうようなことはしてはいけない。ちょっと疲れてきたりいましていることに飽きてきたり行き詰ってきたりするとだんだんそうすることが正しいのではないかという気がしてきてしまうけれども、それが「気の弱り」からそうなった可能性はないか、検証しておかないといけない。「淋しい夜の私の耳は信じ難い」、と歌ったのは中島みゆきだが、「気が弱ったときの大きな現状変更の衝動」も気をつけなければいけない。本当に変えようと思ったら、一度気を持ち直して気合を入れなおしてみて、それからもう一度考えた方がいい。
逆に、「強気なときの現状維持の方針」も、実は疑った方がいいときもたくさんある。このままではいけない、というシグナルはたくさん出てきても、強気すぎるときはそれに耳を傾ける気になれない。何を言ってやがる、という気がしてしまう。そして大きな失敗をしでかしてから、あの時そういうシグナルに耳を傾けておけば良かった、と悔やむことになる。今までの例で言うと、前者よりも後者のほうが大きな失敗をしでかしている。
逆に前者の例で言うと、気が弱っているのはきちんと理由のあることで、もっと早めに方向転換するべきだった、と言うことの方が失敗の記憶としては大きいものがある。いろいろなことを考えすぎて、必要以上に引き伸ばしてしまい、結果的にからだを壊してその後の数年を棒に振った、というようなことだ。タイミングはあれほどひどくないが、要するに今回の安倍さんのようなケースだ。現状変更のタイミングを誤ったのはやはり周りが見えていなかったのだろう。あるいは、自分に期待してくれる多くの人たちの、その期待を裏切りたくない、という思いが強すぎたのかもしれない。自分では気が強いつもりでいても、実際には弱くなってしまってまだ強い気が残っているという幻想にすがり付いてしまうときもある。失敗はさっさと認めて次の手を打たなければならない。これは正直、なかなか難しいことなのだけど。
現在の現状認識と方針は、今までのいろいろな過程を経て、これしかないだろうというところに来ている。細かい調整が必要なところはいつでも出てくるだろうけど。結構気合と前向きさが必要な部分が大きいので時々情けない感じになってしまうが、時々現状を認識し直させられる機会があり、はっとさせられる。体力のあるときもないときも、その時なりの全力で、取り組んでいかなければならないなと思う。
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