メモ・バタイユ

Posted at 07/09/04

バタイユに関して、メモ程度に。

昨日の昼間に丸善日本橋店で『文学と悪』(ちくま学芸文庫、1998)を購入。読んでいる間に面白くなり、文章がどんどん頭に入ってくるというか、文章にひとりでに自分の中が反応しているというか、頭で理解してないのにどんどん分かってしまうというか、ちょっと今まであまり体験したことがない感じになり、驚く。もともとは書評、文学者の批評だったらしく、最初がエミリー・ブロンテ『嵐が丘』、次がボードレール『悪の華』について書いてあって、『嵐が丘』はちゃんとは読んでないのだけどとても面白く、ぜひ実際に読みたいと思った。『文学と悪』自体はボードレールの途中で中断している。

文学と悪 (ちくま学芸文庫)
ジョルジュ バタイユ,Georges Bataille,山本 功
筑摩書房

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夕食の買い物に出たときにバタイユの小説作品を読みたいと思い、地元の文教堂で『マダム・エドワルダ/目玉の話』(光文社古典新訳文庫、2006)を買う。ちょっと読んだが凄いのなんの。いやいいかげんな書き方は出来ないのでまた後で。ただ、ネットでバタイユを調べてみると実にそのエピゴーネンが多くて驚いた。こいつもそいつも、実はバタイユの影響下にある、というような人ばかりで、いろいろな映画やアート、漫画など思い出してもこれは実はバタイユの影響下にあるな、と思うのがずらずらと思いつく。読んでいる途中でバタイユの世界に取り込まれて、苦しくなってくる。夜も変な夢をいっぱい見た。

マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫)
バタイユ,中条 省平
光文社

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今朝出発するときに丸の内の丸善に寄り、『コミックガンボ』をもらうついでに、ブロンテ『嵐が丘』上下を岩波文庫で買う。鴻巣友季子の訳も新潮文庫で出ていたが、岩波の河島弘美の訳が読みやすいと思った。

嵐が丘(上) (岩波文庫)
エミリー・ブロンテ,河島 弘美
岩波書店

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