頭の中の大地がずぶずぶの泥沼/空想を別の空想に置き換える
Posted at 07/07/03 PermaLink» Tweet
今日はごちゃごちゃ書こう。
昨日。6月末に小説を二つ書きあげて末日に同級会に出たどろどろ状態の頭をまだ引きずっていたので、(ということは今朝はすっきりしているということだが)やることがけっこういろいろ痛かったかもしれない。ただこういうときでないと痛いこともやらないので経験値が上がらないということもあり、プラスにとらえようと思う。うーん。ポジティブシンキング教の信者かも。いや多分そんな真っ当なものじゃない。
頭の中が泥沼で固定されているときというのは本当に頭の中の大地がズブズブで何を思考しようとしても足がとられてしまう感じ。そういうことないですか。あるよね。思考が軽やかに行くときというのは頭の中の大地が乾燥して硬くてホップステップジャンプと軽々と遠くにいけるでしょう。でも頭の中の大地が固まっていないと一歩進むのにものすごく難儀でしょう。昨日はそんな感じだった。何行動してもだめという感じ。二日酔いというか、三日酔い的なものもあったのかもしれないけど。
お昼頃銀座に出かけて教文館とか旭屋書店とか福家書店とかいろいろ行ったのだけど全然自分にとられられそうな本を見つけることができず、1時半頃とにかく何か食べようと名古屋コーチンの店に入ってカレーライスを食べた。この選択自体が何か可笑しいのだが、とにかくカレーを食べたかった。リーズナブルな値段で。おなかを作ってからさてどこに行こうと思ったのだが、結局もう一度書店へ、ということで銀座コア6階のブックファーストへ行く。『NANA』が掲載されている『クッキー』を買いたかったのだが、どうも何だか恥ずかしい。それで何か一緒に買うものと思って探して結局ロシア雑貨特集をしていた『Spoon』を買った。一つだと恥ずかしいけど二つだと恥ずかしくないのはなぜだろう。客観的に見てどうかは知らないが、とりあえず自分的にはクリアした。
spoon. (スプーン) 2006年 08月号 [雑誌]角川書店このアイテムの詳細を見る |
↑これは去年の8月号。今年の8月号はなぜかリンクが作れない。クッキーもだめだ。
しかしファッション雑誌というのは結構好きは好きだな。昔ananをよく読んでいた頃があったけど、やっぱり嫌いではないと思う。栗山千明が暴走族の落書きの横に立っているところとか、なるほどこういう撮り方があるんだなと新鮮に感じたし、NÎMESのフランスっぽい洋服は好きだな。ハバロフスクに買い付けに行ったロシアの花柄雑貨もなかなか面白い。新潟から二時間、ロシアは本当に近くにあるんだなと改めて感じさせられたけど。(だって東京から考えても那覇より近いんだよ?そこに100%ロシアの街があるんだから!)
『Cookie』は『NANA』は読めるがあとのものはちょっとさすがに読みにくいというかアナザーワールド。自分たちの頃の少女漫画と絵の質が違うしなあ。ヘタウマ系というか、ちょっと読むのには慣れを要しそう。
かえっていろいろ読んでいてもまだ方向性を見つけられなかったのだが、夕方『京都』という方向性を見出して少し落ち着く。(昨日の日記参照)
人間というのは空想に囚われてしまうものなので、ある空想に陥って抜け出せなくなったとき、息を長く取ることによって体のリアルに戻ることが一つ重要なことだと思うのだが、それだけでは次に進む原動力にはならない。今までの堂々巡りの空想に変わって、もう一つの別の空想――目標といってもいいが――を獲得する必要がある。私の昨日の場合はそれが『京都』というコンセプトだったと言ってもいい。
しかしそれだけでは方向性が固まるわけでもなく、寝る前に何冊か本を読む。すべて一度読んだことのあるもの。白洲正子『名人は危うきに遊ぶ』、小林秀雄『モオツァルト』、オルハン・パムク『父のトランク』。『月刊全生』の8月号も読んだ。
名人は危うきに遊ぶ新潮社このアイテムの詳細を見る |
頭の中ではいろいろな音楽が鳴る。アンジェラ・アキ『This Love』、戸川純『好き好き大好き』、モーツァルトの40番、一高寮歌『嗚呼玉杯に花受けて』など。この歌は第3連の「治安の夢に耽りたる 栄華の巷低く見て」というところが好きだな。「治安の夢」には耽っていたいものだが、なかなかそうも行かないしなあ。
さくら [第19集]山本健二, 楠正一、東儀鉄笛、北村季晴、山田源一郎、田村虎蔵、小山作之助、三善和気、瀧廉太郎ヤマモト音楽事務所このアイテムの詳細を見る |
そんなこんなで寝たら今朝は涼しい。頭の中もけっこう整理されていて、新しい作品のアイディアも湧いていた。しばらくじっくり取り組む時間もありそうだし、長いのを書いてみようかと思う。
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