『父のトランク』:ノーベル文学賞受賞講演

Posted at 07/06/10

今日は午前中集合住宅の自治会の役員会。ときどき大雨が降っていた。ちょっと疲れたが、午後傘を持って出かけ、蕎麦屋で焼肉定食を食べて銀座へ。シューベルトのピアノ三重奏曲を買おうと思い山野楽器に行くが、買おうと思っていたブラレーのものは無く、インマゼールのものを買う。試聴対象になっていなかったので中身は確かめられなかった。

シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番/同第2番
インマゼール(ジョス・ファン), ベス(ヴェラ), ビルスマ(アンナー), シューベルト
ソニーミュージックエンタテインメント


そのあと教文館に行き、読むものを探す。気になっていたものが何かあったなと思いながら外国文学の棚を見ていたら、オルハン・パムク『父のトランク』(藤原書店、2007)があった。以前神田で見てかなり迷ったのだけど、今回は買うことにした。

父のトランク―ノーベル文学賞受賞講演

藤原書店

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銀座は歩行者天国。外人が多い。京橋から日本橋へ歩く途中、紳士服のワゴンセールをやっていたのでつい買ってしまった。日本橋コレドでコーヒーなど買い、帰宅。地元の駅で降りたら晴れていた。

『父のトランク』は昨年のノーベル賞受賞作家であるトルコのオルハン・パムクの受賞講演。作家であると言うこと、書くということはどういうことか、を真正面に語っていて興味深い。「作家にとっての「真の行動」は、机に座って忍耐強く、自分の内部に向かうこと」、という言葉には強く共感を覚える。数千年間の文学の歴史の中で、結局みなそうやって文字を紡ぎだしてきたのだと思う。パムクの作品は日本でもいくつか出版されているが、高くて買えないので、手ごろなものが出るのを待っていたのだけど、ヨーロッパの作家のように変に屈折していない感じがあって、私たち日本人には共感しやすい作家なのではないかと思った。まだ読み始めたばかりだが、大事に読もうと思う。

シューベルト三重奏曲を聞く。どうも私が思っていたのと感じが違う。曲を勘違いしているという気もするが、とにかくピアノの華麗な音を聴きたかったのに、インマゼールは古楽器であるフォルテピアノを演奏していたのだ。そういうものとして聴けばよいのだろうけど、ピアノを聴きたかったのでちょっとがっかりしてしまった。

がっかりついでに、ナタリー・マーチャント『オフィーリア』をamazonで注文した(必然的な関連性はない)。ポイントが溜まってるのと人気blogランキングの「ありがとうキャンペーン」に応募していたらギフト券が500円分当たっていたのだ。(ありがとうございます。)こういう懸賞はけっこう出せばあたる。基本的に信頼できるサイトにしか応募しないが、それでもテレビや缶コーヒーの抽選に比べたら何百倍もあたりやすいと思う。やはりメディアとしての大きさは、まだまだ全然違うんだろうと思う。

オフィーリア
ナタリー・マーチャント
イーストウエスト・ジャパン

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by Luke Peterson

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