『iPhone 衝撃のビジネスモデル』/電車の中

Posted at 07/06/06

昨日。午前中に家を出、東京駅へ。丸の内北口で配っている無料マンガ雑誌『コミックGUMBO』をもらおうと思って早足で行ったら、OAZOの一階のホールで労働者風の青年が『GUMBO』を立ったまま読んでいた。間に合うかなと思って日本生命ビルの前の交差点に走ったが、残念ながらもう誰もおらず、今回ももらい損ねた。10時半ころに行けば間に合いそうだが、それではこちらとしては早すぎるので困る。もらえたら運がいいというくらいに考えておくしかないかもしれない。

iPhone 衝撃のビジネスモデル

光文社

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指定券を取ってOAZOに戻り、一階で平積みになっている本を見て回る。一番題名に引かれた岡嶋裕史『iPhone 衝撃のビジネスモデル』(光文社新書、2007)を購入。iPhoneとはアップルが今年発表した携帯型のデバイスだが、マイクロソフトがWindows Vistaを売り出したのと同日に発表したのだという。梅田望夫によれば、Vistaの発売がすっかり霞んでしまうくらい、シリコンバレーでは注目を集めたのだという。私はその記事を読んでも何がすごいのかよくわからなかったので、気になっていたのだ。

まだ読みかけなのでよくわからないが、副題にあるようにiPhoneのすごいところはビジネスモデルにあるらしい。著者によると、Web2.0といって騒がれているけれども、収入のモデルは広告という以前の形態から一歩も踏み出していないわけで、Web2.0はビジネスモデルとしては成り立っていないのだという。アップルはiPodの発売後、音楽コンテンツ販売のiTunesを立ち上げ、コンテンツ販売としてはじめて成功している、という。その辺のところは他のコンテンツ販売とどう違うのか私自身にはよくわからないので、(やはりiPodを使ってみないとわからないことが多いのだろうなと思う)なんともいえないが、Web2.0がビジネスとして成り立っていないという指摘は頷けるものがあった。

Web2.0についての言説でも、一番面白い梅田と茂木健一郎の対談(『フューチャリスト宣言』)でもビジネスという視点は欠けていると思った。もともとアナーキストであると自称する茂木にとっては、Web2.0的な下からの合理化が最も望ましいプロセスであると考えるのはよくわかるし、また資本主義の超克的な視点が入ってくるのもわからないではない。私はそのあたりの未来図はうまく描けないから資本主義がネットの普及によってどう変化していくのかはわからないけれども、そう簡単に資本主義社会がなくならないと考える方が現実的だと思うし、そうなるとネットやITの世界に今後も新しいビジネスモデルが成立するか否かということは大きな問題だとは思う。この本の結論は何が言いたいのかまだ分からないが、iPhoneがその大きなヒントになっているということらしく、なるべく理解しながら読み進めようと思っている。94ページ。

***

中央線の中と特急の中では瀬戸内寂聴『秘花』(新潮社、2007)を読む。この本は思っていたよりずっと面白かった。感想についてはエントリを改めて書こうと思う。読了した。

今朝おきてから短篇小説をひとつ書き上げ、二つ目を書き始めた。先週から数えて4作目を書いている。一つ目より二つ目、二つ目より三つ目の方がよく書けたと思うし面白いと思う。もともとフィクションを書くのは好きだったのだなと実感する。結構奇抜なアイディアがいろいろわいてきて面白い。

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