DeNA(モバゲータウン、ビッダーズ等)の株主総会に参加した

Posted at 07/06/24

うーん、目が疲れてる。なんでだろ。と思ったら手も疲れてる。どうも全身疲労らしい。昨日がんがんに冷房の効いたところに3時間くらいいたからなあ。ちょっとそのダメージから立ち直ってないんだなあと思う。本当に夏になりかけの時期の冷房は堪えるなあ。

昨日はDeNAの株主総会に行った。DeNAはもともとPCのオークションサイト・ビッダーズ(『ビッダーズ』出店案内)から始まったのだが、最近では携帯のゲーム・SNSサイト『モバゲータウン』が主力となり、すっかり携帯業界の会社という印象になっている。社長の南場智子氏はメディアにもよく露出し、私もNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で初めて知った。何というか、非常に事業家として魅力的な人で、この人なら投資したい、という感覚が初めて湧いた。また株主総会に参加して南場氏の話をちゃんと聞いてみたいということもあって株式を保有し続けている。

株主総会は午前10時に白金台のシェラトン都ホテル東京の地下で始まった。最初にいろいろな説明があり、それに対する質疑応答。株主って本当にいろいろな人がいるんだなと実感。鋭い質問をする人もあれば、「今日だけ王様」の株主の権利を行使して普段はこの人の話し誰も聞いてくれないんだろうなあというような感じの内容の話をする人もいる。もちろんそれなりにその人にとっては切実なものがあるんだろうけど。

今期のDeNAの企業の業績というのは実に鮮やかなもので、大幅な増収増益を続けている。その中心はモバゲータウンに代表されるモバイル事業だ。モバゲータウンの収益の柱は広告収入が2割、成果保障型広告(アフィリエイト)収入が6割、アバター等の販売収入が2割なのだそうだ。モバオクの会員登録料が一人300円かける88万人というのが安定収入だといっていた。携帯ではキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の通信料金に上乗せした課金システムが絶対の強さを持っているが、ページェントという独自の決済システムを作り、さらに他の企業のサイトでも導入を進めていて、決済システムのデファクトスタンダードかを目指していると言う。

またモバゲータウンはゲームとSNSで始まったがクリエイター系にも拡大し、最終的には検索システムや情報系も取り込んでポータル化を目指しているのだという。まずゲームを中核にコミュニティサイトを構築すると言う発想は実に秀逸だと思うし、キャリア支配がいつまで続くかわからない現状では、非常に理路整然とした戦略が構築されていると思う。

現状の問題点は、中国市場に参入しては見たもののやや苦戦していると言う印象。あまり経営資源をつぎ込み過ぎないように慎重に対応していると言う。海外進出するなら英語圏への進出の方が発展性があると思うのだが、その辺は経営資源の限界ということがまだあるのだろうなと思う。

もう一つ、株主からの質問・懸念が多かったのが、モバイル事業に集中的に経営資源をつぎ込むことはリスクが多すぎるのではないかということだったと思う。ただ、これは携帯市場の急速な発展というものをバブル的にとらえすぎているのではないかという気がする。実際に携帯を使っていると、(私などは使いこなしているうちに入らないが)これはPCと全く違うメディアとして、完全に10代20代には定着していると言うことがよくわかる。この市場はまだまだ膨らむ可能性があるし、その拡大のリーディングカンパニーを目指すと言う戦略は全く当を得ていると思う。また南場氏をはじめとする経営陣の慎重かつ大胆な姿勢はそれをやり遂げる力があると思うしまた市場の動きが変わってきたときには大胆な方針変更もやる力を持っていると思う。

2004年に上場した若い会社だから、2000年前後のネットバブル崩壊をみていて携帯は自分では使っていない50代以上の古いタイプの株主にはやはり不安が先に立つんだろうなあとは思った。

いずれにしても面白い会社なので、気が変わらない限りは保有し続けたいと思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday