買った本メモ。

買った本メモ。（5／13～5／14）

甲野善紀・荻野アンナ『古武術で毎日がラクラク！』（祥伝社、2006）。甲野のさまざまな身体技法を「体育2」の荻野が学び、紹介する。イラストも分かりやすい。「足裏垂直離陸」など、簡単そうに見えて難しく奥の深い技術が深刻ぶらず、あっけらかんと紹介されているところがいいのだと思う。読書中、というか試し中。

古武術で毎日がラクラク!―疲れない、ケガしない「体の使い方」 祥伝社 このアイテムの詳細を見る

瀧波ユカリ『臨死！江古田ちゃん』１、２（講談社、2006-7）。1巻読了。ためしにいろいろコメントをかいてみたが全然ダメなので今回は削除。

「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」（ヴィトゲンシュタイン）

臨死!! 江古田ちゃん 1 講談社 このアイテムの詳細を見る

臨死!!江古田ちゃん 2 (2) 講談社 このアイテムの詳細を見る

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2巻まで読み終えて、自分なりにこのマンガの読み方が分かった。女性の全裸というのはどうしても欲望の対象として、つまり客体としてしか見られないのだけど、このマンガでそのような見方をしてもあまり意味はなくて、裸体そのものを一人称として見るように頭を動かす。けっこうこれは訓練がいる。

四コママンガだから人によって好きなネタの系統があるのだと思うが、私はフィリピーナ系がいちばん入りやすい。（イラン人ネタも割りと好き）

フィリピンパブで働く江古田ちゃんがフィリピーナの共同生活する家についていったときの話。みんなグッチだのビトンだの客がくれて持っていて、けっこう物持ちなのだが、１DKに12人のすし詰めで暮らしている。江古田ちゃんが仲のいいリンダに聞くと、ニンテンドーDSを持っている。

「ワタシガ買った。でもニホンノこに言ったらオコラレタ　DS買うお金ファミリーに送んなきゃダメでしょって　リンダは働きに来てるのにって」
「でも私は欲しいもの自分のお金で買ってみたかったの」

　――この国の誰がリンダを責められようか

　　しかし、けっきょくお店はなくなり、彼女らは帰国することになる。

「リンダ帰るのアコいやだなあ」

「じゃあアコと結婚して（アハハ）　でも　ショーガナイ　ディバ」
　――そんな言葉も覚えたんだね

　――それから一ヶ月　リンダはきっと故郷のセブ島で日がな一日DSをやっている

なんか泣けた。こういうところを特に取り上げられるのは作者としてはちょっと本意ではないんだろうけど、こういうところを読んでようやく少しは作者の自意識に入れた気がする。