眼球運動/呪いをかけられた小人たち

Posted at 07/05/12

体を平行四辺形に変形させる、ということを書いたが、これは話を二次元化している。私も昨日この話を書いた時点では二次元的にしかとらえられていなかったのだが、長方形―平行四辺形と平面図形でとらえるよりも、直方体―平行六面体と立体的にとらえた方がより正確だということに気がついた。一方の頂点とその対角線上にある頂点の方向に潰れ、他の頂点とその対角線上にある頂点の方向に広がる。左右方向に変形すると同時に上下方向にも変形する、といったほうがわかりやすいか。

自分が平面上(つまり平地)を移動しているときは骨盤も肋骨も「左が前に出た平行四辺形」→「右が前に出た平行四辺形」→「左が前」→「右が前」と変形していると考えればよいが、階段を登っているときは右足で一段上ったら「右が前で上」→左足で一段上って「左が前で上」と変形し、階段を下りているときは「右が前で下」→「左が前で下」と変形することになる。だからこういう移動を股関節・膝関節・足首だけでやるのでなく、仙腸関節や肋骨も同時に動かしつつ動くと言うのが「変形」ということの意味だ。

さまざまな体の動きを試してみるとなかなか本自体の読書が前に進まないのだが、今まで読んだところだけでも実際にマスターするのはそう簡単ではない。しかし二三日やってみただけでもかなりできるようになるから面白い。

   

   『ナンバ健康法

これも昨日も書いたが、「眼球運動」は現代人には特に必要だと思う。私は本を読み違えて違うやりかたでやってみたが、それが自分に合う動きだったようで、この運動をすると目が非常にすっきりする。別に難しくはない、めがねを外して顔を動かさずに上を見、下を見、三往復する。次に右上を見、左下を見、三往復。右を見、左を見、三往復。右下を見、左上を見、三往復。下を見、上を見、三往復。という具合に八方向に対角線上に視線を動かすことで眼球の周囲の筋肉を運動させるだけのことだ。眼球の周囲の筋肉のストレッチのようなものだろう。特に右上ー左下、右下ー左上の往復が非常に自分の目をすっきりさせる感じがする。人によってすっきりする方向は違うと思うが、これは多分誰にでも勧められる運動だと思う。

***

昨夜東京の自宅に帰ってきたらポストに『フランス妖精民話集』(社会思想社教養文庫、1981)が届いていた。今日は出かけたので電車の中でそれを読んだが、『フランス幻想民話集』よりハッピーエンドの話が多くて、そういう意味では読みやすい。変身譚や異種婚姻譚に属する話が多く、雌猪だの二十日鼠だのに変身させられたお姫様と王子様が結婚したり、あんまり小さいので「小指の童女」と呼ばれるおしゃべりで歌のうまいお姫様が出てきたり、バラエティに富んでいる。中でも呪いをかけられて平原の真ん中で未完成の歌を歌い続ける小人たちに、歌の続きを作ってやる少女、というパターンは初めて読んで、とても面白く感じた。


フランス妖精民話集(電子ブック)

パトリス・ルコント『髪結いの亭主』を借りてきたので、今から見る予定。

髪結いの亭主

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