肋骨と骨盤/「手首から指を動かすマッサージ」

Posted at 07/05/11

前エントリの続き。

肋骨を変形させるということについて。わかりやすいと思った例。

右腕を上から、左腕を下から回して背中で指を組んだとき、肋骨は右が前、左が後に来たかたちで言わば平行四辺形に変形している。左腕を上、右腕を下から回すと逆になる。

どうしてこう言うことを思ったかというと、私は右腕を上から回すときにはちゃんと指を組めるのだが、左腕を上からまわしたら指を組めない(届かない)のだ。つまり、私の肋骨は右が前に来る方向では変形しやすいが、左が前に来る方向では変形しにくいということになる。体が柔らかいとか固いとか言うのは、この「変形しやすさ」ということだろう。

歩きながらそんなことを考えていたら、実は骨盤も平行四辺形的に考えられると思った。骨盤は蝶のような形をしていて、蝶の胴体にあたるところが仙骨、羽にあたるのが腸骨というが、仙骨は脊椎の一部でもあり、腰椎とつながっている。腸骨が大腿骨とつながっている。大腿骨と腸骨の関節が股関節だ。腸骨と仙骨の間には関節があり、あまり動かない。(だから骨「盤」なのだ)しかし全然動かないわけではない。(動かなければ関節の意味がない)

骨盤を完全に固定して歩くと股関節だけが動くことになり、そこに負担が来る。しかし仙腸関節から動かすと、股関節の負担が減る。このとき、骨盤は右足を前に出すと右が前に出た形で「平行四辺形」に広がる。(変形する)左が前に出ると逆だ。

ということを考えたのは、私は右を前に出すと右の鼠径部(足の付け根)が痛くなることがあるからだ。つまりそれは、右の仙腸関節の動きが悪いということなのだと思う。左が前に出る形では感じない。つまり、骨盤は左が前に出る形の方が変形しやすいということで、肋骨とは逆になる。(これが野口整体で言う「捻れ体癖」ということなのか、それはちょっとわからないが、関係があるかもしれない。)

『ナンバ健康法』に書いてあったが、手の指の骨はどこから始まっているかというと、指の付け根からではなく、手首に近いところから分岐している。拳骨で飛び出す四つの骨は、横につながっているわけではない。だから実は、指の骨というのは手首から別々に動かすことができるわけだ。そのつもりで動かしてみると、薬指と小指は結構自在に動く。しかし中指と人差し指は固くてなかなか動かない。多分これは、中指と人差し指が腱鞘炎ぽくなりがちなのと同じ本質の現われなのだと思う。「手首から指を動かすマッサージ」が『ナンバ健康法』に出ているが、これはかなりいいと思った。

ナンバ健康法

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by Luke Peterson

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