アフィリエイト見本市(2)/口コミを信用する社会と「あっち側」と「こっち側」

Posted at 07/04/23 Comment(1)» Trackback(2)»

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自分の記録として自分が体験したこと考えたこと思ったことを書いているのだけど、アフィリエイト見本市のことなどは、このブログの読者の方々から見るとちょっと好悪が分かれるのかなという気もする。一緒に面白がってくれるとありがたいのだけど、そうでない人向けにも諸所でたぶん妙なことを言っているのでそのあたりでも拾い読みしていただければと思う。実際、このアフィリエイト見本市はいろいろな意味で勉強になったし自分の考えたり思ったりすることにも、自分の今の状態についてもいろいろと気付いたりすることもあって自分にとってはいいことがたくさんあった。

ただ自分の本筋としてアフィリエイトで大儲けして金持ちになり経済的自由を手に入れ…というところに最大のポイントがあるわけではない。もちろんそうなればもっと好き勝手なことをできるし(ブログとかネットラジオだけじゃなくてね)世界をもっともっと広げていけるからそうなりたいのは山々なのだけど、そればっかりに打ち込んでしまうと自分の本筋を見失ってしまうことになるのは分かっている。今まで人に(あるいは国家とか自治体とかに)雇われて給料をもらうことによってしか実際上生活できていないのだから、金を稼ぐということに対して非常に不器用なのは何とかしないとなあとは思う。いろいろ洗練されずにお見苦しいところも多々あるとは思うけれども、ご海容いただけるとありがたいのだが…

(ところで、この花の名前がわからないのですが、教えていただけるとありがたいのですが…)

***


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さて土曜日の話の続き。ちょっと疲れて休憩し、東京ファッションタウンの中を見て回る。中は吹き抜けになっていて開放的な感じ。この手前の不思議な円形のスペースには、高い天井からライトアップされた水が降り注ぐ。ちょうど午後7時、帰るときに見ることが出来たのだけど、写真はない。なかなか見ものです。

店舗も丸善とかいろいろ入っていて、ちょっと横浜の赤レンガ倉庫のような感じの、ほかのところにはない雰囲気の品揃えがあったりして、面白い。人もあまりいないし、休日の暇つぶしには結構いいかも。

ちょっと気合を入れなおして見本市に戻る。3時20分からリンクシェア花崎社長のセッション。ご当人もおっしゃっていたがパワーポイントの膨大な枚数のスライドを使ったお話でちょっと言いたいことが詰め込みすぎかなという感もないではなかったが、論理構成がしっかりした分析的な話で私などには聞きやすかった。

最近アフィリエイトはちょっと伸び悩みなのかな、という気が私などにはしていたのだけど、数字で見るとどんどん伸びているのだという。またリンクシェアのひとつの特徴は物販に強いことなのだけど、その中でもメディアミックス的なテレビとの関連の分野が伸びていると言うこと。日本ではアメリカに比べ「ブログを読む人の割合」が多く、影響を与え合っていると言う分析。これは面白い。日本では同じ価値観の人どうしがコミュニケーションをするためにブログというツールが使われていて、ブログの内容が購買行動に結びつくことが多いのだという。

つまり、比較対照されているアメリカでは人が書いているブログの内容、つまり「口コミ情報」などはあまり信用しない、重きを置かないのに対し、日本では企業などのオーソリティーのいうことは言うこととして、「自分に価値観の近い人の書いたブログ」の方をより重きを置く、という傾向があるということのようだ。つまり、アメリカは権威重視型の社会、日本は口コミ重視型の社会、ということができるかもしれない。「この人の言うことなら信用できる」みたいな「プチ・カリスマ」がネットのそこらじゅうにいて、結構ひとの行動を左右していて、だから企業の側もそれを利用してレビューブログなどの形でタイアップしようとする。すると読み手の側が「裏切られた」と怒ってブログが炎上したり、というようなことが起こる。

問題は、この「プチ・カリスマ」があっち側なのかこっち側なのか、というところにある。というか、「そういう感覚」にある、ということなのだと思う。確かにアフィリエイトのあるブログを書く人に対しては「こっち側のくせにあっち側の回し者になりやがって」という感覚を持つことは私にもよくわかる。特に商業的な経験のない純粋消費者とでも言うか、学者公務員学生などにそういう感覚の人が多いだろうということは、私などの属するカテゴリーから言っても想像に難くない。これは根っこに江戸時代的な商業賎業論がないとは言えず、なかなか微妙な問題だ。今はだいたいアフィリエイとブログも「そういうもの」という認識が行き渡り、あまり問題も起こらなくなってきてはいるが、その火種がなくなったわけではないと思う。

私などは最近は、どっちみち同じ人間なんだし、あっちとこっちとそんなに目くじらを立てて分けなくてもいいんじゃないかという気がする。まあしかしこれは理屈ではなくて感覚の問題だから、誰がどういったらどうというような話ではないので、あまり書いてもしょうがないかも。私自身、父が教員系統の家庭、母が実業系統の家庭なので両方の価値観が混ざっていて、ときどき機能不全を起こしたりするので混乱したことを書く可能性も強い。

まあ「口コミを信用する社会」というのは、つまりは「自分の内輪の人たち」を信用し、外から自分のコミュニティを防御しようとしている社会だから、「回し者」とか「スパイ」とかに敏感な社会なんだといっていいんだよな。そういう「生活感覚」と「企業の戦略」のせめぎあいのようなものが現在ネットで起こっていることなんだろう。しかしそういう生活感覚の人も結局は企業社会の中から出てくる報酬や給料によって生活していると言うこともあるし、いろいろ矛盾するところだってたくさんある。まあ矛盾があるのが人間だしそれが生きていると言うことなんだからといったらまとめすぎだな。

レビューブログも、ただ売り込むだけ、いい点を書くだけでなく、「こうしたらもっといい」という「改善点」を書いていく必要があるという指摘があり、それはそうだと思った。つまり、それが批評行為ということだし、批評や批判があることによって売り手の側にもプラスになり、書い手の側にも現状での問題点が認識されて非常に生産的なことになる。本来書籍などの批評に関してもそれが本来の姿だったはずなのだが、一方的にけちょんけちょんに言うことだけが批評のように受け取られる傾向が強くなっていることはあまりいいこととは思えない。それはブログなどでもそうだが自分の属するコミュニティーの中でスタンドプレーによって脚光を浴びようというまあある種のさもしい根性の現れであって、それがあまり正当化されると創造活動が萎縮してしまう。キビシイ方が正しい、あるいは好ましいという固定観念の強い日本という社会には常にそういう問題があるのだが。
そのあとまたECサイト回り。レーシックの神戸クリニックにデジタルオーディオストラップをもらったり(i-Podもってないけど)ツクモのロボット王国のデモを見たり、浴衣のお姉さんがたくさん歩いていてイマージュネットの宣伝をしていたり。なんかカタログとかクリアファイルとか一杯もらっちゃったんだけど、こういうのって取り上げるのが難しい。でも浴衣はきれいでしたよ。

あとはMoMA、すなわちニューヨークの現代美術館のオンラインストア。私も美術館ではときどきネクタイとか買うけど、雑貨的なものは気の利いたものが手に入ることが多い。それからなんといってもWine Shop ENOTECA (ワインショップ エノテカ)でルイ・ロデレールが試飲できたこと。案内のお嬢さんとしばしお話しし、ルイ・ロデレールのクリスタルとロシアのアレクサンドル1世のエピソードなど話したら試飲したブリュットプルミエのほうがこくがあり、クリスタル(これは高い)とは違う味わいで楽しめる、という話を聞いて何だかとても得をした気がした。

一杯気分で気が大きくなったこともあり、続いてベルメゾンネットの中山さんのお話に。アフィリエイトのコンセプトは関連性・ストーリー性・共感と共有にある、という話は興味深かった。つまりは買い手が売り手に何らかの共感を感じることによって買うという行動を起こす、というのはその通りだなと思う。デパートなどでも関心のある売り場に行くと向こうから買ってくれと言って来ている感じがするが、関心のない売り場では何だか商品そのものがつんと澄ましている感じがする。共感をどのようにして起こすかが結局「物を売る」ということなんだなと思う。

セミナーで携帯アフィリエイトの話。携帯はどちらかというと会員登録とかの非物販が主流だが、今後は物販が伸びるだろうし、そのときは有名ブランドサイトの多いリンクシェアがいいですよ、という話。これはなるほどそうかもしれないなと思った。


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最後にメインイベント、アフィリエイター・企業担当者・リンクシェア三者による座談会。これは実はあまり期待していなかったのだけど、いちばん面白かったかもしれない。パネラーは左からリンクシェア社長花崎さん、うかブログのうかさん、オレンジスカイの興味津々のオレンジスカイさん、ベルメゾンネットのさかたさん、WADA-BLOGの和田さん、アフィリエイトこっそり報告ブログのアフィリさん、と言った面々。事前にブログ等を拝見していた方が多く、ああこの方なんだと納得。

レビューブログの上手な例とそうでない例を比較する、というちょっと差し障りのありそうなでも非常に興味深い企画で、「突っ込まれ役」を自ら買って出られたリンクシェアの花崎社長は偉いなと思う。(ヨイショではないんだけどね)「クリックしたあとに驚きを残しておく」(オレンジスカイさん)とか「問題解決ツールとしてのインターネット」(誰だっけ)とか、なるほどなあと思うことがたくさん。勉強になりました。

充実した5時間を過ごしてTFTのシャワーも見、もう真っ暗な中をバス一本で帰宅。疲れましたが楽しかった、というのが正直な感想です。(関係者の皆様お疲れさんでした)

*写真等、一応いいかなと思って掲載しましたが、問題があれば削除しますのでコメント等いただければ幸いです。*

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CommentData » Posted by ヒデ at 07/04/24

こんにちは
突然の書き込みすみません。

この度、ブログをリニューアルしたので
コメント周りをさせて頂いています。

もし宜しければお越しください♪

⇒ http://hide1978.blog101.fc2.com/

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