中国株暴落が世界を動かす/フィードバックして歪みを取る/システムを管理するということ/歴史のアヤ

Posted at 07/03/01 Trackback(1)»

今日から3月。2007年も6分の1が終わった。6分の5が残っているとも言える。2006年度は12分の11が終わった。いずれにしろ、毎年のことだが、早い春は変動の季節だ。少しずつ動いているものを感じる。その動きをうまくつかんで、それに乗ることが出来ると、今年一年が充実して送れることになるだろう。そういうつもりで心してかからなければならないと思う。

昨日。なるべく休み休み動く。朝は雨が降ったりしていた。一つの靴がどうも水が入ってくるなあと思って底を見たらひび割れが出来ていてそこから水が沁みてきていることがわかった。まだ2年くらいしか履いていないのだが。お金がないときに洗剤が切れる、とよく言うが、そんな感じのことが多い。本当は、お金がないからと必要なものを買わないことをやめて、他で調整するようにしていくべきなんだろうけど、大きいものを買うのをやめて小額のものを代わりに買う、というあまり有益とは思えない行動を取りがちなので、そのあたりは反省しなければと思う。急に金回りがよくなる可能性を当てにしていたのではその機会が回ってきても逆に身動きが取れなくなったりすることがありがちだ。

昨日は世界同時株安。その出発点は中国だったが、どういう原因か。中国経済がバブル状態だということは思ってはいたが、ただそれがまだ本格的に破裂したというほどでもないだろう。しかし中国株安がニューヨークをこんなに動かすとは少し予想外だった。東京がニューヨークに動かされるのはまあ(イヤだけど)予想通りなのだけど。良くも悪くも、中国の存在は世界経済に大きな影響を持つようになってきたのだということを改めて認識させられた。

基本的に疲れを取ることに意を用いていたので本を読むのも休み休みだったが、野口晴哉『体癖』第1巻を少しずつ再読。「生活に力が余れば主張し、不足すれば要求する。」「心の現象以前の生理的要求こそ、行動の実体というべきである」という野口の主張は、最近わりと素直に理解できるようになって来た。私の人間観には昔からそういうところがあることはあるのだけど、観念を発達させてくるとそういう「目」のようなものが曇ってくるところがあって、実体のない観念的要求に自分が振り回されることが多かった。そのくらいシビアな目で人間を見て初めて、観念の持つ意味やその動きなどが見えてくるのだと思う。見ること、観察することがアルファでありオメガであるのだ。そこから体系を組み立て、そしてその見る眼に曇りがないか、常に再び現実を見て確かめ、フィードバックする。

「最近のオーディオ技術の進歩はすばらしいものがある。……そのもととなるものはオーディオ・アンプリファイヤーの性能の向上にあるといえよう。その性能向上のもとは、出口まできた電力をもう一度入り口にもどすと歪みが少なくなるという事を利用して、十数回入り口へフィードバックさせるネガティヴ・フィードバックという技術によるものである。ふり出しに戻ってもう一度再スタートすれば歪みがとれることはアンプリファイヤーのみではない。健康に於ける自然ということを忘れていた人間の生活も、この辺でフィードバックする必要があろう。」この本の初版は1971年だが、この稿が書かれたのは「十数年前」だと序にあるので、1950年代、昭和30年代の前半に書かれたものだと思う。フィードバックすることで歪みを取る、という作業が確かにどんな分野にも必要なことで、そして今最も疎かにされていることなのではないかという気がする。

仕事は比較的暇だったが、一つ大きな仕事があって時間がかかった。ちょっと難しかったが、まあ何とかなったか、という感じ。

『カスタマイジング・ズープス』を読み進める。この本はその名のとおりXOOPSというCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の概略の解説とそのカスタマイズの方法についての説明なのだが、Xoopsというオープンソースシステムがどのように作られ発展させられ利用されてきているかということがわかってとても面白かった。具体的なことはもちろんわからないことが多いのだけど、多くの人の手によって作られ発展させられ、悪意あるハッカーの侵入に混乱させられたりしながら多くの人々や企業・団体によって実際にサイト管理に使われているありさまが感じられて、そういう側面からサイトを管理するということがどういうことなのかということがわかってきた気がする。この本を読んだことによる最大の収穫はそういうことかもしれないと思う。

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サイト運営と称して1999年からホームページを作ったり日記やブログを書いて来たりはしたが、今までシステムの面ではほぼ完全にありものに依存してきたのだけれども、システムの運営について少し扉を開けてみるとそこに営々とした日々のたゆまぬ努力があるということが改めて理解される。逆にいえば我々の立っている大地がセキュリティ的にいえば必ずしも揺るがぬものではないということを、言葉ではわかっていても実感として初めて感じられたように思う。そういうことについて完全に理解したわけではないし、もちろんシステムのことに精通することなどほぼ不可能だとは思うが、もう少しは勉強しておいた方がいいと思うようになった。一つのシステムを理解することを通してかなり多くのことが学べるということも感じられたし、ムーバブルタイプについても少し勉強してみようと思う。

なんて、今日は少し固い内容ではある。昨夜は『その時歴史が動いた』で黒田如水の「関が原」前後の九州制圧活動について。島津以外はすべて制圧した、ということは初めて知った。長政との行動の齟齬については知らなかった部分もあり、少なくとも演出的にはくっきりと浮かび上がらせることに成功していたと思う。やはりそこには歴史の「アヤ」みたいなものがあり、それは歴史学の研究対象にはならないことだけど、私などは非常にひかれるものがある。

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「日本が流行ってます」という記事。ちょっと面白い。

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