政策決定の流れと経済の動き/市場のプレイヤーの動きをつかむこと/聖地で踊るフラを見て感動する
Posted at 07/02/11 PermaLink» Trackback(1)» Tweet
昨日。午前中から午後にかけて少し仕事をして、夕方街に出る。思ったより寒い。今回はロングコートでなくハーフコートを着て帰京したので、やや寒い。家で作業しているとき、暖房をきちんとつけていなかったり、あまり動かないこともあって体が冷えることが多い。寒い寒いと思って出かけて都心の暖房の聞いたスペースで温まって帰るという感じ。やはり体を動かさないとだめだ。
地元の書店で面白いと思う本を見つけ、買うかどうか考えながら丸の内に出て、丸善でもう一度それを確認しようと思ってみたら見つからなかった。書名もあやふやだったので検索機でも調べられず。文庫や新書を見て幣原喜重郎の回顧録など面白いのもあったのだが結局買わず。日本橋まで歩き、プレッセで夕食の買い物をして、地元に戻り、買おうと思っていた本を買う。よく見たら2005年の発売だった。やはり新刊でないと見つけにくいんだなと思う。
原田武夫『元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法』(インデックス・コミュニケーションズ、2005)。丸一日でお金持ちになるならすげえ話だよな、と思いながら手にとって見たが、要するに24時間の使い方が大事だ、もと外交官の私が金持ちにあっていろいろ話を聞いてわかった金持ちの習慣を君たちに伝授しよう、という趣旨の本だった。
元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法インデックス・コミュニケーションズこのアイテムの詳細を見る |
その手の本はもちろん今までもたくさんあったのだが、この本のどこが面白いかというと元官僚である著者が「政治家や財界人の見ている番組」であるとか「お金持ち志願者がその日の常識として押さえている情報」だとか、火曜日と金曜日が閣議の日なので官僚はそれに合わせて資料を準備するという政策決定の流れだとか、そういう人の動きや政治の動きに着目して世の中の動きを見ろという視点が類書にないところであるということだろう。「アメリカのお金持ちの習慣」だの「ユダヤ大富豪の教え」みたいなヤツはそれはそれとして面白いが、現実に官僚主導で政財間の人的な交流があまりない国である日本での経済の流れのつかみ方としてはそういう要素は無視できないなと思う。これは官僚出身者の感覚だろう。それだけでOKというわけには行かないと思うが、それも踏まえておいた方がよいということだと思う。
そのほか日本の市中銀行の為替の基準値が9:55のものであるとか、「流れ」というより「決まりごと」をきちんと押さえて行くという姿勢がある意味わかりやすいというところはあると思う。民と官でいえばやはり官の世界の世界の人で、ダイナミックな動きとスタティックな視点で言えばかなり強く後者を持っている。ビジネスが大変だなと私などが思うのはそういう常に動いている面が強調され、またそれを面白く感じている人が飛び回っている図、というところがあるのだけど、そういう定点観測的な視点を持ちながら説明してもらえると頭の整理はつけやすい。だからといって整理してしまって終わりにしたらビジネスにならないわけで、そこからまた動き出さなければならない。ある意味インターバルトレーニングのようなもので、走り続けていたほうがまだ楽だ、という感覚がある人も多いだろうなと読みながら思った。今のところ半分ほど。
『商品先物市場』。ファンダメンタル分析、テクニカル分析と見てきて市場の内部要因分析、つまりプレイーやーの動き方の問題。へえと思ったのは、東京商品取引所は毎日場が引けたあとに取引員ごとの売買を公表していて、専門の人になるとどの取引員の背後にどの筋、どの会社がいるかということが見当がついているのでここの人がどういう動きをするか予想を立てることができる、という話。確かに相場の動きを見ていると、一体どのプレイヤーがどのように買ったのか、ということは気になる。株式相場でも生保系が買ったとか外国人投資家が買ったとかニュースでは出てくるが、あれもその筋の人たちには分かることなんだろうか。まあ証券会社ごとにその顧客はどこか、ということは調べればある程度は分かることなんだろうから(特に公共性が強い法人であれば)、そういうことも市場分析の大きな要素なんだなと思った。しかし初心者向けの株本などではそういうことは全然書かれていない。そのあたりに実はプロが素人をカモにする方法が隠されているのかもしれない。読みかけ。
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夜は『世界ふしぎ発見』を見たがハワイのフラの話でとても面白かった。ミステリーハンターの諸岡なほ子がフラを特訓してカウアイ島のフラの聖地で踊る場面は感動的。踊りによる神との交流というのが本当にあるんだなと感じさせられる。ああいうのを見ていると日本人もやはりハワイの人々と同じ太平洋の血とでもいうのか、エキゾチシズムではない親しさのようなものを感じる。モンゴル的な懐かしさとハワイ的な親しさの中に日本がある。……考えてみたら相撲もそういうことと何かスピリチュアルなつながりが?(江原啓之的発想?)
フラとサーフィンがともにハワイの伝統文化で宣教師によって禁止されたというのは面白い話だと思った。ともに世界化しているというのもまた面白い。ハワイって何しろ『アップダウンクイズ』(ロート製薬提供)の時代からテレビ的に一番なじんだ外国なので何だかあまり関心がなかったのだけど、実はすごく面白い国なんではないかと思い始めた。一度行ってみたいものだ。
本探し.netの充実を図っていて、本を読む生活をもっと使いやすくするために読書案内というページをつくったのだけど、その整理のために読書案内(ブログ形式)というのをつくって整理を試みている。今までの『読書三昧』などの感想ノートでは自分の文章だけを載せていたのだが、今後はウェブ上で手に入るものを中心にもっと関連情報を載せて使いやすくして行こうと思っている。ウェブの本質って何だろう、自分がウェブでできることって何だろうと考えている。
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