右手で汚さない年賀状の書き方/アラーキーの面白さを引き出す女性雑誌専属モデル

Posted at 07/01/01

昨日。つまり大晦日。……何をやったのか思い出せなくなって日記を読む。そうかそうか。少なくともこのブログ、私の備忘として役に立ってることは間違いないな。

一昨日から書き始めた年賀状、昨日も朝からずっと書いていたのだが、とてもとても午前中では終わらず。ただもう大晦日だし、書き上げた分だけでも出そうと思って昼食の買い物のついでに深川郵便局に出しに行く。郵便局は休日モードで時間外窓口が行列だったが、郵便物の投入口に入れて完了。といってもまだ7割。

帰ってきて黙々と書き続ける。字の方は昨日も書いたが少しずつ形の整え方が分かってきて、初めのころに書いたのに比べるとだいぶましになってきている。表を書いて乾かして裏を書いて、と考えていたがそれだとどうしても手で汚れてしまうので、住所を書いて乾かし、名前を書いて乾かし、差出人を書いて乾かし、とやっていたら無限に時間がかかってしまった。裏も、「頌春」とか「賀正」とか書いて乾かし、詞書を書いて乾かし、とやっていたのでいつ果てることもなく年賀状書きが続く羽目になった。

おしまいのほうになってようやく悟ったのは、左から書けばよいということ。つまり、差出人を書いて、あて先の名前を書いて、最後にあて先の住所を書けば右手ではがきが汚れないのだ。ほかにもやりかたはあるだろうけど、これが一番きれいに書けて手間がかからない気がする。そうすれば乾かすのも表と裏とで一回ずつで済む。元日に来たはがきに4枚返信を書いたが、そうやればあっという間に終わってしまった。はじめから気がつけばよかったが、まあ試行錯誤に意味があるんだろうこういうものは。

夕方5時過ぎになってようやく書き終え、また郵便局に出かける。まあ運動不足だし、いいだろうと。投函してやれやれと思い、本屋に気晴らしに。暮れにでた欲しい本は一通り買ってあったのでもう買うものはないのだけど、店頭で「STORY」という女性雑誌を立ち読みして面白いなと思い、購入。

STORY (ストーリー) 2007年 02月号 [雑誌]

光文社

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ここまで読んで「ゲゲ!」と思った人もいるに違いないが、私は全然何も知らないので恐いもの知らずなのだ。(用法が違うかもしれん)特集の、「オシャレな人は『国産」も知っている」というフレーズになんとなく引かれたのだ。国産というと、私などが思い出すのは日本の生地を使うコムデギャルソンの川久保玲のデザインなどを思い出すのだが。

ただ最近、自分にたちのあう雑誌があまりないなあという気がしていて、もちろん政治的な主張などでは「SAPIO」とか読みやすい雑誌はあるし、マンガもいろいろと読んではいるけれど、いわゆる週刊誌などはどうもたちがあまりあわない。文芸誌とかそのほか立ち読みしてもあまり面白くない。『文学界』などはしばらく購読してみたりはしたのだが。

SAPIO (サピオ) 2007年 1/4号 [雑誌]

小学館

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で、若い頃読んでいたといえば結構『anan』とかだったりするので、女性誌もひょっとして…と思ったりする部分もあった。しかし今の『anan』はとても読めないな。

anan特別編集 ヘアスナップ ヘアスタイルが決まったらメークにひと工夫!

マガジンハウス

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まあ話はずれたが、そういうわけで『Story』を買ってみて読んでみたのだが、まあ面白いところは多い。一番強い印象を受けたのはモデルの黒田知永子がカメラマン(カマラマン)荒木経惟にインタビューする記事。読んでると笑ってしまうが、こういう雑誌の記事で荒木がすぐに「さあ、ラブホ行こうか!」とか言い出していて可笑しい。黒田の答えも「まだダメです(笑い)」とか言ってるし。

なぜ女優が荒木に写真を撮ってもらいたがるか、という問いに、荒木は「あたしにはそのメーキャップの下にある、人間の奥の部分が見えるわけ。だからそれを撮る。女優だって素の自分、女である自分を撮ってほしいと思うんだよ。」「たとえば篠山紀信は時代を撮るというでしょ。……でもそれで楽しいのかとあたしは思うわけ。時流と自流の違いだと自分では考えているけれど、時代より自分のことのほうが楽しいじゃない。自分のことを横において写真を撮ってもつまらない。人間の奥の部分を写したほうが断然楽しい。」という。なるほどなあと思う。ていうか、荒木のこういう発言って、読むの初めてではないかという気がする。こういうニュアンスのことを荒木が喋っているのを読んだことはあるのだが、黒田を相手に喋ったこの内容は、荒木の最もある意味でピュアな、ある意味で脂ぎった部分がかなりストレートに出ていて、ちょっと感銘を受けた。黒田自身がどういう人かこの時点では知らなかったのだが、「引き出し役」としてはかなりの才能がある人のように思った。

で、気がつくとこの雑誌、黒田知永子の記事ばっかりなのだ。気がつかなかったが、表紙もそうだし「国産」特集でもモデルででていて、荒木のインタビュー記事の次には黒田の「資産運用術」(笑)。フランクフルトに出かけてシルク・ドゥ・ソレイユを見に行ったかと思えば早稲田塾にまでいっている。何だこれ、と思ってネットでいろいろ調べて見ると、つまりこういう女性誌というのはそういう作りになっているらしいということをようやく知ったのだった。

まあそれでネットでいろいろ調べて知ったのだが、もともと黒田という人は『JJ』でモデルをやっていて、結婚引退後最近復帰して『VERY』の専属モデル、現在は『STORY』に移ってきたということのようだ。うーん、そういう職業があるとは今の今まで知らなかった。『情熱大陸』にも出ているらしいので、ある意味非常に現代的な職業のトップランナーということになるんだろうなあ。何だか世の中自分の知らないことがたくさんあるんだなと感心してしまった。

今日また書店に出かけて『VERY』や『JJ』も立ち読みしてみたのだが、このあたりはどうも私にはあまり面白いとは思えない。『STORY』の記事内容はファッションやメークの記事でも結構読んでいられるのだが。お香の特集などはかなり読める。これなんか、『サライ』なんかでもやりそうだが、『STORY』の方がずっと本格的な感じがする。『サライ』の読者なら通り一遍の知識でOKを出しそうでも、『STORY』では中途半端は許されないという感じなんじゃないかという気がした。結構ツボにはまっている感じがするのだ。

まあひとつにはこの雑誌が40代がターゲットだということがあるんだろうと思う。私の女友達もやはり私と同年代がそれなりに多いし、そうなると彼女らの関心事に近いようなことが書かれているわけで、私などが読んでもふむふむと思うことが多いということになるということはあるだろう。

今回まあちょっと内心どきどきしながら女性誌をいろいろ立ち読みしてみたが、やはり若い女性向けので興味がもてるのはやはり『anan』だなと思ったし、『JJ』に出てくるような人にはどうも興味がもてない。やっぱ若い子ならせめてアンアンくらいはセンスが尖った子がいいなと今でも思ってるんだろうと思う。黒田知永子も『JJ』のモデル時代だったら多分全く興味を持たなかったに違いないと思うのだが。

JJ→VERY→STORYという進化の系統が一つあるとしたら、ananの進化系はどこに行くのだろう。案外そういう人たちもまたSTORYとかに合流してるんだろうか。それとも今でもananを読んでるんだろうか。

なんか自分の知らない世界をのぞいて見るのは面白いんだけど、多分女の人から見ると無知をさらけ出しているような記述なんだろうなとは思う。正月早々、お恥ずかしいが。


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