『東京大学物語』と『赤と黒』/時代遅れの恋愛観

Posted at 06/12/22 Trackback(2)»

昨日は仕事で松本の方に出かける。この仕事はしばらく間があいたので一月振りくらいだ。毎週行っている頃はそうも感じないが、昨日久しぶりに行ったらけっこうハードな仕事だということに気がついた。まあそれは寒いせいもあるのだが。次回は年明けになる。久しぶりだと大変に感じてしまうところもあるのだろうなあと思う。

帰って来て別の仕事を夜まで。忙しさはまあまあか。仕事の後片付けをしていろいろやったらなんだか疲れがピークに達している。今朝も朝からなるべくゆっくり負担のかからないように過ごしている。

スタンダール『赤と黒』読書中。なんだかいちいちマンガ的な面白さだなと思う。夫人の手を握ろうとしてあれこれ考えたり決意したりする思考にずいぶん長い行数を費やすこうした展開はどこかで読んだような覚えがあるなあと思ったら江川達也の『東京大学物語』だった。ものすごく頭の展開の早い主人公がものすごく長い内容を考え、最後に(0.1秒)などと書いてあるあれだ。考える内容が可笑しいというかそんなこと考えてどうすんねんと思うような内容をジュリアンもレナール夫人も二人とも延々と考えていて、なんだか可笑しくなってきてしまう。


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しかし言葉としてはおおかっこいい、と思うようなものがときどきある。昨日見つけたのでは「彼女は貞節のためにみじめだった。弱さのために一そうみじめだったのだ。」というもの。直訳調だが、もっと流麗に訳すよりこの言い方のほうがかっこいい気がする。

それにしてもあまりいっぺんには長く読みつづけられないなあと思う。心理描写というのは私などにはけっこうきつくて、いろいろと自分に引き比べて考えてしまうことが多いので、ちょっと毒になることもある。何気なく読んでていきなりハンマーで殴られるような描写を読まされることもあるし、ちょっと警戒気味のところもあるな。しかし、恋愛小説というのは村上春樹とか最近の小説を読んでもちっとも感情移入していかないが、19世紀や20世紀前半のものを読んでいると耐え切れないくらい感情が入ってしまうことがある。結局自分の恋愛観が19世紀的なんだろうなあとこういうものを読んでいると思う。


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