天文学者は鉄道が好き/教育権を持つのは親か国家か
Posted at 06/11/17 PermaLink» Tweet
昨日は松本に仕事に出かけ、夕方返って来てまた別の仕事。松本の仕事の事後処理なども。この仕事は昨日で一段落したのでしばらく少し余裕が出る、はず。今日は別の用事でまた松本に出かけるが、電車の時間が余りあわなくてかなり時間を潰さなければならなくなりそうだ。『はじめての天文学』を持っていこうと思う。
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天文学ファンと鉄道ファンが重なるという話が面白かった。天文学者なみんな鉄道が好きだというのだ。これは子どものころ自分も両方好きだったのでわかる気がする。今では両方から離れてしまったが、おそらくはそういう意味での童心をもちつづけることが出来た人たちが天文学者や鉄道ファンになっているのだろう。
教育基本法論議の焦点は愛国心の記述と教育における国の役割の明記というところにあるようだ。子どもに教育を行う権利、教育権を持つのは保護者なのか国家なのか、という論点が今まであまり明確ではなかったのだが、文部省は今までも国家に教育権があると主張してきた。それが指導要領の強制力の根拠でもあったわけだが、要するに今までは明確に法令で定められてはいなかったということだ。今回の改正で国家に教育権があるということが確立すると、指導要領は規範としてだけでなく強制力を持つようにできるだろう。
これは結構重要な論点で、アメリカでは親に教育権があるからPTAが重要であるわけだし、保護者の要求によって教科の削減なども行われたりする。(日本では公開されていなかったが何とか言う高校の音楽教師が主人公の映画をアメリカで見たとき、音楽が学校の教科からなくなって学校を去る、というのがラストシーンだった)また学校に行かず親が教師に代わって教育を行うということも広く認められていて、そういう生徒のほうが学力も高いという調査結果を読んだこともある。
日本でそれが可能かと言うとむしろそういうことをしたら教育をきちんと受けないままになってしまう生徒が増える可能性のほうが大きい気がする。今でも中学生の課程がきちんと理解できていない卒業生はかなりいるはずであるし。
かといって一律に国家がレディーメードの教育を押し付けるだけというのもいかがなものか、という気もする。そこに私立学校の重要性が浮かび上がってくるわけだが、今では受験基準で無個性化していることもあり、もう少しバラエティが欲しいようにも思うが、なかなか現在の風潮では難しいかもしれない。
教師が創意工夫のある教育方法を考案実施し、生徒がそこから新しい創造性を開いていく、というような学校が多少はあってもいいと思うのだが、さてどうか。
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